兵庫県明石市の泉房穂市長は、本日27日に記者会見を開き、「市長を辞職しなければ殺害する」といった内容の脅迫メールが送られてきたと発表した。泉市長は安倍晋三元首相の銃撃事件に触れて「批判とは質が違い、一線を越えている。率直に言って怖い。私ははっきり物を言うタイプだが、相手を刺激する発言は控えたい」と述べている。
このメールは、26日に県内の他の自治体に届いたもので、同日に県警を通じて明石市に連絡があった。
県警は脅迫容疑で捜査をしている。
自分の考えと違う人を「一方的に攻撃する人」への対処方法は、「何もしない」。つまり「のれんに腕押し状態」が良いと言われている。しかし、攻撃の危険性が低ければまだしも、銃撃のように命を落とす可能性が高いものであれば話は違ってくる。
今回のメールには、安倍元首相の銃撃事件と関連づけて「山上徹也(容疑者)を参考にして自作銃を作った。こいつで頭や胸を何発も撃って殺す」との記述もあったという。
泉市長は非常に頭の良い人である。今回の記者会見で、素直に「怖い」と語っている。記者会見で発言することで世間の注目を集め、それによって抑止力を高めようと考えているのだろうとも思えた。
以前、本誌が泉市長にインタビューした際、「総理大臣は、国民から直接選ばれたわけではないが、市長は市民の票で選ばれている。だからこそ精一杯、市民のために尽くさねばならない」と語っている。彼の市政に対する情熱は、他の首長たちの熱量を遥かに凌駕していると感じた。だからこそ、頑張る泉市長を疎ましいと考える政治家は少なくない。
殺人予告や犯罪予告を行った場合は、「脅迫罪」や「偽計業務妨害罪」「威力業務妨害罪」といった罪で警察に逮捕される可能性がある。実際に殺人を実行するつもりがなくても犯罪が成立する。
今回の泉市長に対する殺害予告メールを、「総理大臣に殺害メールが届いた」のと同じように考え、対処するべきだと思う。
もし総理大臣に殺害メールが届いたのなら、警察はメンツをかけて捜査を行うはずだ。殺人予告のように、生命の危険がある場合は非常に速いスピードで捜査が進むことが考えられる。
すでに泉市長への周辺警護が始まっているというが、何かあってからでは遅いので、早急に被疑者を割り出して逮捕してほしいと思っている。
今回の殺害予告メールは、警察に対する挑戦だとも思う。法治国家である日本において、脅迫で市政が歪められるようなことがあってはならない。
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