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またもや不正が発覚。政府から“補助金”を受け取っている「石油元売り会社」コスモが、石油製品18品目で不適正検査。30年近く続いた不正も…

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本当に信頼していいのか!? 相次いで発覚する石油元売り会社の不祥事

今月13日、石油元売り大手のコスモエネルギーホールディングス(HD)は、傘下の子会社3社がガソリンや軽油など、石油製品18品目で製品検査を「適正に実施していなかった」と発表した。なかには、1995年から30年近くも、不正な検査方法が行われていた製品もあるという。

5月には出光興産の「製造するガソリンや軽油など12品目で適切な検査を行っていなかった」ことが発覚している。それを受けて、社内調査を進めていたところ発覚したのだ。

腑に落ちない「石油元売り会社」への補助金投入

10日に開票された参議院選で自民党が大勝した要因のひとつを、岸田総理大臣は「ガソリンには早々に石油元売り会社に補助金を投入して、価格を抑え込んでいる」からだと胸を張っていた。

急激な物価高騰で国民が苦しんでいるなか、「補助金を投入していなければガソリン価格は210円を超えていたかもしれないところを、170円台に抑え込んでいる」と言いたいのだろう。この発言には、「ガソリンに補助金を出したのは愚策」という声に対しての牽制もあるような気がしてならない。

補助金がどう使われているのかすら見えにくい

我々消費者は、石油元売り会社から直接ガソリンを購入するのではなく、「地域のガソリンスタンド」から購入している。
ガソリン価格の大半は、税金と仕入れ値で占められており、小売り価格を抑えるためには販売店(ガソリンスタンド)の企業努力に頼るしかないのが現状だ。

ご存じのとおり「ガソリンスタンド」によって“価格はまちまち”だ。これは、ガソリンの卸値に加え、人件費や輸送費、自分たちの利益分をプラスして価格を設定しているため。
それだけに、元売り会社にいくら補助金が支払われようとも、一般消費者にはどれくらい還元されているか分かりにくい。何に使われているのか“さえ”分からないのだ。

現在、補助金が投入されている石油元売は、国内燃料油市場占有率トップの「ENEOS」、2位の「出光興産」、3位の「コスモ石油」に「太陽石油」と「キグナス石油」だ。
5月に業界2位の出光興産、今回は3位のコスモエネルギーホールディングスの不正が発覚した。
しかも「石油元売」会社の業績は好調で、大手3社ともに2022年3月期は純利益最高額を更新している。血税を払っている我が身としては、「いい加減にしろ」と、不満のひとつも言いたくなる。

現在、最初に政府が予想していた“20倍の補助金”が石油元売り会社に支払われている。直近では、7月14日~7月20日までガソリン、軽油、灯油、重油には、1リットル当たり36.9円が支給されている。だが、劇的にガソリン価格が下がっている実感はない。
国民にいくら還元されているか分からない政策を続けていれば、あらぬ疑いをかけられても仕方がない。

不正が発覚し続けている「石油元売り会社」に対して補助金を投入し、「ガソリンの価格高騰を抑制する」という方法をとるなら、国民の理解と納得が必要である。我々の貴重な税金を使っているのだから、フェアでクリーンな方法をお願いしたい。

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