群馬県の山本一太知事に対し、「安倍、竹中の次はお前だな、県税私的流用腐れ一太」と群馬県のSNSの公式アカウントに書き込んだとして、群馬県警は26日、脅迫の疑いで伊勢崎市の派遣社員の男(58)を逮捕した。
調べに対し容疑者の男は、「投稿したことは間違いないが、何かしてやろうという意図はなかった」という趣旨の供述をして犯意を否認している。
この容疑者は、「何かしてやろうという意図はなかった」という趣旨の供述をしているが、「安倍、竹中の次はお前」と書き込んだ時点で「脅迫罪」という犯罪が確定している。
今話題の明石市の泉市長に脅迫メールを送った人物も、メールを送信した時点で「脅迫罪」が成立する。
SNSに誹謗中傷を書き込む人は、“自分が正義の味方”だと思っている人が大多数だろう。「正義」だと信じているのだから、自分の文章が中傷だとは思っていない。
しかし、そんな人でも他人が書いた文章は「誹謗中傷」だと批判する。
最悪の場合、その書き込みに傷ついた人が自ら命を絶つケースもある。
一昨年、プロレスラーの木村花さんが自殺した原因は、連日のようにSNSで誹謗中傷の書き込みをされていたことである。
この問題を受け、2021年4月に投稿した人物を速やかに特定できるように、「改正プロバイダ責任制限法」が成立し、今年10月から施行される予定となっている。
この事件で木村花さんをネット中傷した人は約300名ともいわれているが、実際に侮辱罪で起訴されたのはわずか2名。刑罰も科料9000円と非常に軽いものであった。
これでは「侮辱罪の刑罰が軽すぎる」と問題となり、2022年6月に刑法が改正。今月7日から施行された改正刑法では、新たに1年以下の懲役・禁錮又は30万円以下の罰金が設けられた。
私見だが、執拗に一人の人を追い詰め、間接的にでも命を奪っておいて「30万円以下の罰金」というのは、少々軽すぎるのではないかとも思っている。
この問題の根深いところは、「誹謗中傷はいけない」と言っている人物が、別の人を誹謗中傷しているケースがあるということだ。SNSでは、こういった誹謗中傷のダブルスタンダードが溢れかえっている。
「自分の発言は正義なのだから、誹謗中傷ではない」と本気で思っていることだろう。
悪意があろうとなかろうと、善意の他人を傷つける書き込みをしたら「投稿した人物を速やかに特定し、罰則を受けさせる」べきだと思う。でないと、一向に被害は減らない。
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