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調べるほど怖くなる「農薬」!  果物にまとわりついてスーパーに並んでいる。“発がん性物質”も含まれているのに“食品添加物”と呼び方が変わる。「ポストハーベスト」は体に害はないのか

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「ポストハーベスト」って何? 食品添加物と言われても「農薬」を食べたくはありません

収穫後に散布する農薬を「ポストハーベスト農薬(以下、ポストハーベスト)」と言います。
「ポストハーベスト」を簡単に言うと、「果物や穀物、野菜などを“収穫した後”に散布する農薬」のことです。なぜ収穫した後にわざわざ農薬を使うのかといえば、「腐らせないため」「長期保存のため」です。

外国で収穫された果物やその他のさまざまな農作物を、出来るだけ商品価値を下げないで届けるために、収穫後に「農薬」を塗布するのです。
そうしないと、日本に輸入されるまでにカビが生えたり、害虫に食べられたりしてしまいます。ポストハーベストは、これらの害から守るために使われています。
日本では「防カビ剤」ともいわれています。

以前から私は、「ポストハーベスト」というものに対して「何となく体に悪そうだ」という漠然とした思いがありました。
レモンやオレンジの表面が“テカテカ”しているのは、「ポストハーベスト」が含まれたワックスが塗られているからです。

喫茶店で紅茶を頼んでも、最初から「レモンの輪切り」が入っているレモンティーを避けるのは、「農薬」を直に体に入れるようで抵抗があるからです。

“発がん性物質”も含まれている「農薬」でも、「食品添加物」という呼び名に変わります。

なぜ「農薬」が「食品添加物」に分類されるかといえば、日本では、収穫前に用いる化学物質は「農薬」、収穫後に用いる化学物質は「食品添加物」というように区別されているからです。

「食品添加物」の定義。「基準値内なら健康に影響はない」と厚生労働省は発表しています

「食品添加物」は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されています。
古来より、食品を保存する方法として、塩漬けや燻製、乾燥などさまざまな方法が考えられてきました。
腐敗しやすい肉や魚介、野菜などを塩漬けにして細菌(雑菌)の繁殖を抑制し、長期に保存する。魚介類の塩辛や、野菜の漬け物などがそれにあたります。

食品に使うことのできる添加物の量は、食品安全委員会や国際的な機関が「無害」であると確かめた量の100分の1の量を、毎日食べつづけても安全な量としています。使用基準は、さらにこの量よりずっと少なくなるように使用基準が決められているのです。
安全性については、多くの試験結果に基づいて「人が一生毎日食べ続けても影響ない量」を設定しています。

「使用目的」「使用できる食品」「使用量及び使用方法」が制限されており、この制限が守られている食品しか販売することはできません。このため、「長い期間食べ続けても健康に影響はない」と厚生労働省が発表しています。

「ポストハーベスト(農薬)」は「食品添加物」。だから安心と言われても……

レモンやオレンジの表面には、「ポストハーベスト(農薬)」が含まれたワックスが塗布されています。
皮は食べないで中身だけ食べるならまだ気分はマシですが、レモンティーに添えられているレモンは見つめてしまいます。レモンを洗ってから切ったのか、そのまま切ったのかが気になります。

外国で輸出前に「ポストハーベスト」を付着させますが、そのときの薬液の濃度が決められています。その濃度以内であれば人体に影響はないと言われています。
ただしこれは、「1個」についてです。
だから、表面を洗わずに何個も食べたら、人体にどれだけの農薬が吸収されるか分かりません。

良く洗って「ポストハーベスト」を除去して食べればまだいいですが、そのまま洗わず齧りついたりする人もいるから少し心配です。

日本に入荷される「ポストハーベスト(農薬)」

日本は、小麦や大豆、オレンジやトウモロコシなど、さまざまな農作物を輸入しています。
日本に入荷される「ポストハーベスト」の代表的な農薬は、「イマザリル」「オルトフェニルフェノール」「チアベンダゾール」「フルジオキソニル」です。かんきつ類やバナナなどに使われています。

例えば、「イマザリル」は、大量に摂取すると肝臓や腎臓に害が出るといわれています。「オルトフェニルフェノール」は、1970年代後半までは殺菌剤としての使用が禁止されていた経緯もあります。

トウモロコシを世界で一番輸入しているのは日本です(2014年現在)。小麦もほとんどが輸入で、アメリカ(49.8%)、カナダ(33.4%)、オーストラリア(16.8%)と、この3カ国からの輸入がほとんどを占めています。これらのすべてに「ポストハーベスト(農薬)」が使用されています。

日本で販売されているパンのうち、国産小麦を使っている割合は約3%。残り約97%は海外産小麦だそうです。輸入小麦には「ポストハーベスト」が使われていると思って間違いありません。

「ポストハーベスト」は本当に害がないのか?

農林水産省の2017年調査によれば、米国産小麦の97%、カナダ産の100%で、「ポストハーベスト(農薬)」の除草剤成分のグリホサートが検出されたという報告もあり、高いお金を出して買っているパンのなかには、グリホサート混入小麦で作られている可能性もあります。

しかも日本では、2017年に小麦から検出されるグリホサートの残留基準値の限界値を5ppmから30ppmまで緩めています。
「グリホサートには発がん性物質が含まれている」とも言われていますが、これにもさまざまな説があります。

EUでは、グリホサートの使用承認が22年12月に切れるため、現在EFSA(欧州食品安全機関)がその後の使用を認めるかどうかの再評価を行なっています。
それによって、各国の規制も変わってくるかもしれません。

なぜ? 今年の春から「無添加」という表示がなくなりました

食品表示法では、使用したすべての添加物を商品のパッケージに明記することを義務づけています。添加物にはもちろん防カビ剤も含まれます。
今年3月30日に、消費者庁が食品添加物の不使用表示に関するガイドラインを策定し、商品を選ぶとき基準にしている「無添加」と「不使用」の表示に、あえて規制がかけられるようになりました。

「無添加」という表示が使えなくなりました。○○は無添加というふうに、何が無添加か記入しなければならなくなったのです。ようするに“ひと目”見て分かりにくくなりました。
ネットで言われているのは、「無添加」と書かれているモノばかりが売れて、それ以外の商品が売れなくなったので、表記方法を変えて「無添加」だけが売れる状況をやめさせたい。

各農産物の農薬の摂取基準を明確にして

高度経済成長期から70年代にかけて「食と農」の工業化が進み、農薬が大量投与され、「化学物質」がさまざまな健康被害をもたらしました。このため化学物質は「危険」という考え方が日本人には根強いのです。
我々は、毎日いろいろな食材を口にしています。
問題は、どれだけの量、どんな農薬、どんな添加物を摂取しているのか把握するのが難しいということです。

今までは、商品パッケージに「無添加」「不使用」と書いてあるだけで、安心できました。 農薬の残留濃度は規制されているので、「この農薬が使われていても安全」と言われていますが、「農産物1個当たり」の話です。
国はもう少し踏み込んで、「洗っていないレモンなら何個まで」といった具体的なガイドラインを教えて欲しいです。

ちなみにハムの場合は、大人であれば「1日48枚まで」、子供の場合であれば「15枚」と、具体的に計算した人がいます。
海外からの輸入農作物や、今回の無添加表示の改正は、一体、誰のためにあるのか分かりにくい。農薬の残留濃度に基づく各農産物の摂取基準を、もう少しキメ細かく示してほしいものです。

物を食べるのも「自己責任」といいますが、輸入するだけでは困ります。望むことは、母親が、我が子に、安心して、食べさせられる食品。表示や表記が複雑では不安です。

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