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「憧れ・ライディング」いつの日か、あんなふうにジェットに乗りたい ジェットスキー(水上バイク)

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ランナバウトもスタンドアップも関係ない……

上手なライダーから「ジェットの基本は立ち乗り(スタンドアップ)だ」と教わったことはないだろうか?

上の写真は、アメリアのスーパースター「King D」ことダスティン・ファージング選手のレース中のライディングフォームである。

「人馬一体」。水面コンディションによって、乗っている場所がこんなに変わるのに、マシンと一体化しているように見える。

WATER DANCER
水上でダンサーのごとく

彼は、百戦錬磨のベテランライダーで、水面コンディションよってライディングフォームが全く違う。私はファージング選手のライディングが大好きだ。

昨年行われたJETSKI WORLD CUPでは、プロスポーツGPクラスにエントリーし、他の選手を圧倒した走りで優勝していた。
スターティンググリットに並んでいるときから「俺様に勝てるはずがないだろう」的な、ふてぶてしいオーラを発しながら、類まれなる集中力でホールショットをもぎ取る姿は、昔から変わらない。

特に、荒れた水面を走るファージング選手の姿は本当に痺れる。マシンの上で、前後左右、縦横無尽に動く姿は、芸術的ですらある。コーナリングの直前、彼の体はイン側にマシンから大きく飛び出す。アウト側にGかかかる前に、落水寸前までイン側に荷重しているのだ。

なぜこんなふうに飛べるの? レース中なのに、マシンの上で踊っているようだ。

誰もが憧れるが、真似の出来ない乗り方。それが「プロフェッショナルの証」

上の写真も、波でジャンプする直前に、大きく進行方向に体を投げ出している。ほとんどのライダーが波でジェットが飛んでいるのに、彼だけは人が飛んでいるように見える。
高く飛んでスピードを殺すより、推進力のロスをなくそうと、自ら前に飛ぶ。普通のライダーがこんな乗り方をしようとすれば、すぐに吹っ飛んで落水してしまうだろう。

今は、お尻の部分が深く切れ込み、体をホールドして、シートとライダーが一体化するレーシングシートを使う選手が多いなか、ファージング選手のライディングは異色に見える。
不思議だと思うのは、ラジコンカーのドライバーのように、体がシートに固定されているライダーよりも、大きく体を動かしているファージング選手のほうが、「マシンと一体になって走っている」ように見えることだ。常に立っている状態で乗っていて、体の可動範囲はハンパなく広い。

普通の人ができないことをするから、「プロフェッショナル」と呼ばれ、畏敬の念を抱かせるのだ。
やってみたいけど、絶対に真似のできない乗り方。
やっぱり、スーパースターはそうでなくてはツマラナイ。

今年から、ジェットスキーを始めた皆さま方。スーパースターはこんなふうに乗ります。でも、危ないから最初は座って乗りましょうね。

アメリカから、スポット参戦でタイのレースに出場し、優勝して高額賞金を持ち帰る。まさに「Bounty Hunter(バウンティハンター)」だ。このスタイルは、昔も今も変わらない。

しなやかで華麗なライディングも見せるが、ときには途轍もなく強引に走る。ダスティン・ファージング選手、ニックネームはキングD。

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