「牽引免許」って必要なの？　水上バイクの2艇積トレーラーなど、一定の重さを超えると「牽引免許」が必要になります!（ジェットスキー）

Towing License「牽引免許」

「総重量750kg以上のトレーラー」を牽くには「牽引免許」が必要です

今、流行りのアウトドア、キャンピングカーを利用する際、「牽引免許」が必要になる場合があります。

牽引免許とは「総重量750kg以上の自走しない車（トレーラーなど）」を牽引する場合に必要な免許です。車両総重量とは「牽引する車（トレーラー）の本体車両重量と、最大積載量の合計」のことをいいます。

トレーラーの車両総重量が750kg以下の場合は、牽引免許は不要。普通自動車免許のみで牽引可能です。

牽引免許を持たずに、総重量750kg以上のトレーラーを牽くと「無免許運転」になります

現在、販売されている水上バイクの3人乗り最上位モデルは、燃料やオイル、バッテリーなどを含めると総重量が400kgを超えるものばかりです。
もし、あなたがそういった3人乗りの水上バイクを2艇積みのトレーラーで牽くことを考えているなら「牽引免許」が必要となります。

もし、牽引免許を持たずに750kg以上のトレーラーなどを牽引した場合、「無免許運転」と同じです。
牽引免許を持たずに750㎏以上の車両を牽引した場合
（3年以下の懲役、または50万以下の罰金）

牽引免許の取得方法

牽引免許を取得するには、大きく3つの方法があります。

1・飛び込みで試験（一発試験）を受ける
独学で学習し、「直接、運転免許試験場に行って技能試験を受ける」方法です。この場合のメリットは、1回で合格すれば「費用が安い」ことです。しかし合格率は低く、受かるまでに何度もチャレンジすることにもなりかねません。一発試験の合格率は20%台といわれています。
不合格の回数によっては、教習所に通うよりも費用や時間が余計にかかる場合もあります。

2・自動車教習所に通う
オーソドックスなのが、公安委員会より指定された「自動車教習所に通う」方法です。定められた時間と検定を行って、免許を取得します。
ちなみに、「運転免許統計（令和2年版）」によると、牽引免許（第一種免許）の受験者は3万3802人で合格者は2万7762人。合格率は82.1％です。合格者のうち「自動車教習所」を卒業した人が2万3425人であることから、自動車教習所で試験を受けると、高い確率で合格できる傾向にあるようです。

3・自動車教習所が行っている「合宿」に参加する
短期間で、効率良く免許を取得できるというメリットがあります。費用は、普通に自動車教習所に通うよりも少し高くなります。合宿免許の場合、技能教習が12時限（学科はなし）で、自動車教習所によっては最短4日間～取得できるようです。
2と3の方法のどちらにせよ、確実に短期間で取得するのなら、自動車教習所へ通うのが一番です。

牽引免許取得はいくらかかるの？　最安でおよそ6，100円

自動車教習所に通わず、独自に運転免許試験場で技能試験を受ける場合、費用は約6，100円（内訳は、受験料2，600円、試験車使用料1，450円、免許証交付料2，050円）です。ただし試験に合格しないと、その都度受験料、試験車使用料がかかります。
教習所に通う場合は約12～15万円、合宿では約13～17万円程度のところが多いようです。

重量が750kg以下のトレーラーなら牽引免許は不要。牽引免許が必要かの基準は「重量」です

「牽引免許」の試験内容

牽引免許には学科試験はありません。実技試験のみで免許を取得できます。

試験内容は、中型トラックを使って「右折」「左折」「目標物に合わせた停車」「踏切での一時停止と発進」「指示速度での走行」「S字走行」「方向転換」といったような項目をチェックされます。

普通自動車の免許と同じく、100点満点からの減点方式で採点、70点以上で合格となります。