2020年7月11日(土)、12日(日)の両日、愛知県蒲郡市のラグーナ蒲郡において、JJSF全日本選手権シリーズROUND 1およびROUND 2が開催された。この大会は、JETSKI World Cup出場のためのセレクションレースも兼ねている。世界戦に焦点を絞っているライダーにとっても、貴重な実践の場である。
ROUND 1、ROUND 2ともに風が強く、海面に波が立つコンディションとなった。荒れた海面で、周回数が長いレースは、最後には力のあるライダーが確実に上がってくる。
開幕戦の勝者は服部和生、第2戦は倉橋秀幸と、納得の顔ぶれとなった。
11日(土)に行われた開幕戦の特筆すべき内容は、第1ヒート。スタートでほとんど最下位にいた倉橋秀幸が、全員を抜き去って1位になったことだ。
国際大会のセレクションレースとなっていることもあり、コースも広く、周回数も12周と非常に長い。 周回数が多いほど、実力者が確実に上ってくる。
今大会、昨年度チャンピオンの竹野下正治や、実力者の片山司が欠場していたが、もし参戦していれば、より壮絶なバトルになっただろう。素晴らしい走りを見せた倉橋だが、第2ヒートはマシントラブルにより、表彰台を逃した。
第1戦の勝者は服部和生。彼はここ数年、表彰台の常連となっている実力者だ。2位や3位に入賞する確率は非常に高いが、優勝には恵まれなかった。それだけ、このクラスの選手層が高い証拠である。
翌日曜日に行われた第2戦の勝者は、第1戦の雪辱を果たした倉橋だ。 第1ヒート、スタートでトップに出た山本陽平に次いで2位の好位置に付けた倉橋は、2周目で山本を抜き去り、そのままトップを譲らずゴール。
山本は、今大会からマシンをコマンダーGP1に乗り換えて参戦している。第1戦も総合2位になるなど、実力のあるライダーがスタートに強いマシンに乗れば、ホールショットが獲れるということを証明した。
第2ヒートのホールショットは箭内秀吉。彼はブレットV3で参戦している。瞬発力に関しては抜群のマシンだ。
第1ヒート同様、2位に付けていた倉橋が、4周目で箭内を抜いてトップフィニッシュ。逃げる箭内と追い詰める倉橋のバトルは、見ごたえがあった。2ヒートともにトップと、倉橋らしい勝ち方で第2戦を制した。
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