去る2021年7月3日(土)、4日(日)の2日間、千葉県銚子市銚子マリーナにおいて、「aquabike(アクアバイク)」と「ALL JAPAN JET SPORTS SERIES 2021 2st STAGE」の2つの大会が併催された。
「アクアバイク」は「aquabike JAPAN」が主催し、「ALL JAPAN JET SPORTS SERIES 2021 2st STAGE」は、「日本ジェットスポーツ協会(Japan Jet Sports Association、略称:JJSA)」が、それぞれ主催している。
梅雨のど真ん中の開催とあって、両日ともに天候は優れず、特に日曜日は終日土砂降りの雨となった。土曜日は少し海面が荒れたが、日曜日はベタ凪のフラットウォーターとなった。今大会、74名のエントリーがあり、各クラスとも熱い戦いが繰り広げられた。
今大会、ランナバウトGPクラスは、砂盃 肇の独壇場となった。
土曜日に行われた第1ヒート、ホールショットを獲ったのは砂盃だが、後ろから来た生駒 淳に抜かれて2位となった。しかし、生駒はマシントラブルによりリタイア。生駒に抜かれても、ペースを全く変えず2位を走っていた砂盃が、そのままトップフィニッシュを飾る。
第2ヒートでホールショットを獲得したのは、生駒だった。砂盃は生駒の後ろからプレッシャーをかけ続け、レース中盤で生駒を捉えてトップに立つ。そのまま、危なげない走りで砂盃が第2ヒートも制した。
最終となる第3ヒートでは、砂盃のホールトゥフィニッシュの完全勝利。しかも、2位以下を全て周回遅れにするという圧倒的な勝ち方だった。結果、3ヒートとも砂盃が勝利し、銚子大会のチャンピオンとなった。
このランナバウトGPクラスでは、マリンメカニック製のマシン「ガーコ」がグリッドに4艇も並んだ。各ライダーによってマシンの味付けは違っても、基本的なスペックは全て同じというから、ライダーの技量がそのまま勝敗を分ける。
そのなかでも砂盃は、他のライダーから頭3つ4つほど抜けている。生駒に先行されても全く動じることなく、淡々と自分のペースで走り、最後に勝ち切る。自信とオーラに満ちた走りを見ると、今年も砂盃を抜くのは至難だと感じた。
順位 | ライダー名(チーム名) |
---|---|
1位 | 砂盃 肇(マリンメカニック) |
2位 | 田村眞沙充(SMD Racing) |
3位 | 三上定裕(Ace Japan) |
※上位3位までを掲載
今大会、ランナバウトクラスが砂盃の独壇場なら、プロスキーGPクラスは小原聡将の活躍に尽きる。
土曜日に行われた第1ヒート、ホールショットを獲ったのは、KOMMANDERを駆る佐々木宏樹だった。佐々木は、第1戦・二色の浜大会でも優勝しており、好調を維持している。小原は、好調の佐々木を後ろから追い抜き、そのままゴール。速さを見せつけた。
翌日曜日に行われた第2ヒートも、危なげない走りで小原が制した。
最終となる第3ヒートは、2位以下を全て周回遅れにする完全勝利。ランナバウトクラスでも砂盃が全員を抜き去って勝ったが、スキークラス最高峰のGPクラスでも、それが見られるとは思わなかった。まさに快挙と呼べる。
結果、3ヒートとも小原がトップフィニッシュし、銚子大会を勝利で飾った。
順位 | ライダー名(チーム名) |
---|---|
1位 | 小原聡将(SKU46H Racing) |
2位 | 佐々木宏樹(KOMMANDER JAPAN) |
3位 | 伊東憲太郎(KOMMANDER JAPAN) |
※上位3位まで掲載
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