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「Pro SKI GRANDPRIX」JJSF 全日本選手権大会 2021 Round 5 & Round 6　蒲郡大会　水上バイク（ジェットスキー）

2021/08/24

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「Pro SKI GRANDPRIX」JJSF 全日本選手権大会 2021 Round 5 & Round 6　蒲郡大会　水上バイク（ジェットスキー）

真夏の蒲郡大会

去る2021年8月21日（土）、22日（日）の2日間、愛知県蒲郡市、ラグーナ蒲郡において、「JJSF ジェットスポーツ全日本選手権シリーズ」の第5戦と第6戦が開催された。ここでは、「Pro SKI GRANDPRIX」クラスの結果を報告する。
エントリー人数は６名と少なかったが、役者が揃った見応えのあるレースとなった。

Pro SKI GRANDPRIXクラス

第1戦から6連勝の小原聡将。

世界レベルの小原の走り。

破竹の勢い。小原聡将が開幕から敵なしの6連勝

7月に行われたアクアバイクの銚子大大会で全員を周回遅れにするという快挙を成し遂げた小原聡将の速さは健在で、今大会も全てのヒートでトップチェッカーを受けるパーフェクトな勝利である。

「現在、国内のスキークラスで小原に勝てるライダーはいないのではないか」と思わせるほどだ。その小原といい勝負をしたのが、若手の有望株で、小原と同じプロフォースに乗る、20歳の海老原祥吾である。
第１ヒート序盤で、トップを独走中の小原を海老原が追い抜くという快挙を見せてくれた。途中、小原が再び抜き返してトップフィニッシュ。海老原は2位でゴールした。銚子のレースで、小原が全員を周回遅れにしているのを見ているので、今回、海老原が小原を抜いたことは驚きであり、非常にレースが面白かった。

結果的には小原が余裕の勝利だったが、海老原の走りや、倉橋秀幸らベテランライダーのライディングスキルの高さなど、随所に見応えがあるレースとなった。

第5戦　レースリザルト

第5戦　表彰式

順位	ライダー名（チーム名）
1位	小原聡将（Bee-Tec with SKU46H）
2位	倉橋秀幸（Team Wave Fighter）
3位	海老原祥吾（Bee-Tec with SKU46H）

※上位3位まで掲載

第5戦　レーシングトピック

レース前は、小原の圧倒的勝利と思っていたが、途中、海老原が小原を抜いて１位を走る「一歩も引かない攻めの姿勢」に魅了された。小原も、もう１度抜き返してトップでゴールしたが、最近の圧倒的なレース展開とは違い、見ていて興奮するものだった。

衝撃のシーン

写真上：レース序盤で、先頭の小原（ゼッケン37）に海老原（ゼッケン81）が並ぶ。
写真中：海老原がわずかに前に出て、トップに立った。
写真下：トップを走る海老原。

抜かれても慌てず、海老原に前を走らせる小原。じっくり観察し、華麗に抜き返した。小原のライディングスキルの高さを見せてもらった。

海老原祥吾。現在20歳。
「プロフォースのポテンシャルはすごい。まだまだ30％ぐらいしか乗りこなせていません。しっかり練習して、世界チャンピオンになりたいです」と、海老原は語る。スターは何人いてもいい。今後の活躍に期待したい。

第6戦　レースリザルト

第6戦　表彰式

順位	ライダー名（チーム名）
1位	小原聡将（Bee-Tec with SKU46H）
2位	海老原祥吾（Bee-Tec with SKU46H）
3位	倉橋秀幸（Team Wave Fighter）

※上位3位まで掲載

真夏の可愛いいラウンドガール。

優勝した「小原聡将」、圧巻のライディング

小原のコーナリング。

素晴らしいライディングは、まるでアートのようだ。

優勝した小原聡将（写真右）。

小原の走りは、速いだけではなく「強かった」。

ベテランの上手さを見せつけた「倉橋秀幸」

第5戦で2位の倉橋秀幸。ギャラリーから、「やっぱりヒデ！」「さすがヒデ！」とギャラリーも唸らす走り。

笑顔の倉橋。

今大会から、コマンダーGP1で参戦。しかし、他にエントリーしているコマンダーGP1と違い、倉橋のマシンのエンジンはノーマルだ。マシンのポテンシャルを、ライディングスキルで引き出しての2位はさすがである。

「海老原祥吾」・今大会、小原をおびやかした唯一の存在

第6戦で2位となった海老原祥吾。

海老原（写真右）をサポートするプロレーサーの金子広雅（左）。

海老原と小原が乗って結果を見せている「プロフォース」の株は、うなぎ登りだ。まだまだ「速く、強く」なりそうな気がする。

ミスター・スタンドアップ「桜井直樹」

国内の「ミスター・スタンドアップ」こと桜井直樹。

スタンドアッパーが「超えたくて、重い、強い背中」。背中で語る。

「目の前のブイを最短で曲がる」という彼の哲学は、今シーズンも健在。プロフォースやコマンンダーといったマシンが活躍する中、桜井がSX-Rで勝っても誰も驚かない。それがすごいことだ。

写真左：桜井直樹、右：山本陽平。2人とも全日本チャンピオンホルダーだ。

今季、コマンダーGP1で戦う「山本陽平」

山本陽平は、コマンンダーGP1を手足のように操る。

「こんなふうに乗りたい」と、ため息が出るライディングフォーム。

SX-Rで健闘する「竹田憲二」

竹田憲二の走り。

スタート直前。目の前に見える「第1ブイ」だけを見つめている。「レーサーとホルダー」はひとつになって戦っている。

中部ジェットスポーツ連盟よりお知らせ

新型コロナウイルス・愛知県の緊急事態宣言発令に対するJJSFの対応

8月8日（日曜日）～9月12日まで、愛知県では、「愛知県まん延防止等重点措置」が取られています。今大会は、新型コロナウイルス対策を十分に行ったうえで、無事に終了することが出来ました。

しかし、次回、9月11日（土）、12日（日）に開催を予定しているJJSF最終戦につきましては、8月27日から愛知県が「緊急事態宣言」の発令をする見通しとなっています。
本大会は、県の後援を受けている以上、緊急事態宣言下での開催は難しいため、「イベントの延期」という形をとらざるを得ません。

中止ではなく、あくまでも「延期」です。参加選手、関係各位には大変ご迷惑をおかけしますが、何卒、ご理解を承りますようお願い申し上げます。
（日本ジェットスポーツ連盟理事・中部ジェットスポーツ連盟代表・北川はじめ）