6月18日(土)、19日(日)の2日間、猪苗代湖(福島県)において、「aquabike(アクアバイク)」と「ALL JAPAN JET SPORTS SERIES 2022」の第3戦が開催された。
土曜日、日曜日の両日ともに天候に恵まれ、水面は湖らしいフラットなコンディションとなった。
ここでは、「ランナバウト」関連のクラスについて報告する。
MOTO 1 | MOTO 2 | MOTO 3 | |
---|---|---|---|
1位 | 砂盃 肇 | 生駒 淳 | 砂盃 肇 |
2位 | 生駒 淳 | 砂盃 肇 | 奥 拳太 |
3位 | 田村 眞沙充 | 千木良 真之 | 生駒 淳 |
第3戦まで終わって、ポイントリーダーは砂盃 肇。砂盃は、第1戦、第2戦でも優勝し、今季、負けなしである。
土曜日午後に行われたMOTO 1で、トップに立ったのは第1戦、第2戦の勝者・砂盃 肇である。完璧なスタートを切り、最後までミスのない王者の走りでホールトゥフィニッシュの完全勝利であった。
しかし、その後方では、し烈な2位争いが行われていた。スタート直後、2位には奥 拳太、3位には生駒 淳が続いた。奥は前回大会の MOTO 3を再現するかのように、2 番手で 1 ブイに入り、生駒の前を走っていた。そして、砂盃から少し距離を取って追いかけていた。
レース序盤、少しだけブイを膨らんだ奥に対して、その隙間に猛然と生駒がアタックをかける。
わずかな隙間に猛然と走り込んできた生駒と、奥のマシンが接触した。2人とも怪我どころか落水もせず一安心だったが、マシンは無傷ではすまなかった。
インから突っ込んだ生駒のアンダーハルが、アウト側の奥のアッパーハルを接触しながら通り過ぎて行った衝撃で、奥のマシンのシートが外れた。600馬力のオーバーのマシンは、シートが外れた状態ではまともに走れない。
奥は「リタイヤも考えた」というが、ピットからの指示でゆっくりと走り続けることになった。リタイヤするとポイントが入らないからだ。
しかし、頭に血が上ったのが、徐行したからか定かでないが、なんとミスコースを犯す。コースマーシャルが、うつむき加減に小さくブラックフラッグを振っていた。この時点で、奥はこのヒート失格のノーポイントとなった。
結局、1位は砂盃、2位に生駒、3位に田村 眞沙充の順でこのヒートを終えた。
日曜日の午前中に行われたMOTO 2では、完璧なスタートを決めた生駒淳が、ホールトゥフィニッシュの完全勝利を飾った。
しかしこの日、生駒のマシンは完璧ではなかった。朝一番の練習走行中にマシンの異変を感じ、調べてみるとドライブシャフトが折れていた。この時点でMOTO 2の開始時間までは15分間ぐらいしか残されていなかった。
生駒は、自分のマシンでの出場を諦めようとしたところ、マシンコンストラクターの今﨑氏が「直せる」と断言。チーム一丸となって修理し、ギリギリでMOTO 2のスターティンググリッドに並ぶことが出来たとのだ言う。
それでホールトゥフィニッシュなのだから、チームも生駒自身も「しびれるほど嬉しい勝利であった」と語る。
2位には、何度も生駒にアタックを仕掛けたが届かなかった砂盃が入り、3位は千木良 真之という結果だった。
MOTO 3 は、最初から最後まで他を寄せ付けない完璧な走りで砂盃が勝利。MOTO 1で砂盃が勝ち、MOTO 2では生駒と、同ポイントであったため、このMOTO 3の結果で勝利の行方が決まる。プレッシャーのかかるであろうヒートでも、砂盃は冷静な走りで「これほど“速い”のか」とレース会場にいた全員を驚かせる走りを見せてくれた。
3位を走る生駒は、砂盃の走りを見て「これでは抜けない」と、あえてマシンを温存したと話した。生駒のスゴさは超スーパーポジティブな思考だ。「砂盃さんを本気にさせたのは自分だ。次の千里浜大会は海なので波が出る。今回のようにベタな水面ではないから、自分にとってはチャンスが多い」と言い、「自分には『伸びしろしかない』」と、どこまでも前向きだ。
このヒート、1位が砂盃、2位がマシンの修理を終えた奥、3位に生駒となり、総合優勝は砂盃となった。
順位 | ライダー名(チーム名) |
---|---|
1位 | 砂盃 肇(マリンメカニック) |
2位 | 生駒 淳(#1 POUND ONE) |
3位 | 千木良 真之(マリンメカニック) |
※上位3位までを掲載
順位 | ライダー名(チーム名) |
---|---|
1位 | 大岡 嗣典 |
2位 | 北澤 政幸(SKU46H Racing) |
3位 | 藤井 隆志(Sea Z Racing) |
※上位3位までを掲載
順位 | ライダー名(チーム名) |
---|---|
1位 | 佐野 季輝 |
2位 | 大滝 純平( Precious Racing) |
3位 | 新井 剛(マリンメカニック) |
※上位3位までを掲載
順位 | ライダー名(チーム名) |
---|---|
1位 | 小松 忍(Team EAST JAPAN) |
2位 | 中村 雄作(EXCEL ADOOR Racing) |
3位 | 佐々木 大樹(Team 桔郷會) |
※上位3位までを掲載
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