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【第3戦・猪苗代大会】日本の RACE 【aquabike】「GP ランナバウト クラス」【ALL JAPAN JET SPORTS SERIES】「A ランナバウト STK ALL」「OTHER ランナバウト RACE」2022

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スタート直前の一瞬の静けさ。

今回、猪苗代大会開催に関して、地元との折衝や開催許可の取得など、各方面への了承を得るために尽力をしてくれた、マリンメカニック代表の今﨑真幸氏。

砂盃 肇が乗る世界チャンピオンマシン。今期、国内全勝のマシン「GAKO 3」はマリンメカニックの今﨑氏が手がけている。

2022年JJSA 第3戦・猪苗代大会

晴天の猪苗代湖に、世界レベルのランナバウトが走る

6月18日(土)、19日(日)の2日間、猪苗代湖(福島県)において、「aquabike(アクアバイク)」と「ALL JAPAN JET SPORTS SERIES 2022」の第3戦が開催された。

土曜日、日曜日の両日ともに天候に恵まれ、水面は湖らしいフラットなコンディションとなった。
ここでは、「ランナバウト」関連のクラスについて報告する。

第3戦 猪苗代大会でも、国内ランナバウト最強王者・砂盃 肇が、途轍もない速さを見せてくれた。

第3戦・猪苗代大会「aquabike R/A(ランナバウト) GP1」クラス

aquabike R/A GP1クラスの各ヒート順位

  MOTO 1 MOTO 2 MOTO 3
 1位 砂盃 肇 生駒 淳 砂盃 肇
 2位 生駒 淳 砂盃 肇 奥 拳太
 3位 田村 眞沙充 千木良 真之 生駒 淳

第3戦まで終わって、ポイントリーダーは砂盃 肇。砂盃は、第1戦、第2戦でも優勝し、今季、負けなしである。

aquabike R/A(ランナバウト) GP1

みんな、頑張って!

MOTO 1 王者・砂盃 肇の完全勝利の後ろで、壮絶な2位争い!

土曜日午後に行われたMOTO 1で、トップに立ったのは第1戦、第2戦の勝者・砂盃 肇である。完璧なスタートを切り、最後までミスのない王者の走りでホールトゥフィニッシュの完全勝利であった。

しかし、その後方では、し烈な2位争いが行われていた。スタート直後、2位には奥 拳太、3位には生駒 淳が続いた。奥は前回大会の MOTO 3を再現するかのように、2 番手で 1 ブイに入り、生駒の前を走っていた。そして、砂盃から少し距離を取って追いかけていた。
レース序盤、少しだけブイを膨らんだ奥に対して、その隙間に猛然と生駒がアタックをかける。
わずかな隙間に猛然と走り込んできた生駒と、奥のマシンが接触した。2人とも怪我どころか落水もせず一安心だったが、マシンは無傷ではすまなかった。

インから突っ込んだ生駒のアンダーハルが、アウト側の奥のアッパーハルを接触しながら通り過ぎて行った衝撃で、奥のマシンのシートが外れた。600馬力のオーバーのマシンは、シートが外れた状態ではまともに走れない。

奥は「リタイヤも考えた」というが、ピットからの指示でゆっくりと走り続けることになった。リタイヤするとポイントが入らないからだ。
しかし、頭に血が上ったのが、徐行したからか定かでないが、なんとミスコースを犯す。コースマーシャルが、うつむき加減に小さくブラックフラッグを振っていた。この時点で、奥はこのヒート失格のノーポイントとなった。

結局、1位は砂盃、2位に生駒、3位に田村 眞沙充の順でこのヒートを終えた。

1周目からトップを譲らずにゴールした王者・砂盃。

2位の生駒 淳。彼は、奥を抜き、砂盃に食らい付いての2位。意地を見せた。

3位は田村 眞沙充。マシンが前回大会から変わっていたためか、本来の彼らしい走りではなかった。

素晴らしいスタートを見せたが、生駒と接触。初めての経験に、「もう2度とさせない」と話した。

シートが外れては、まともに走れない。ゆっくりと周回していたが痛恨のミスコースでブラックフラッグ。

ダメージを負った奥のマシン。

補修の際、ガラス繊維が深く入るようにするため大きくえぐる。

接触の衝撃がないか、あらゆる部分を再チェックする。

熱くなっている奥 拳太(27歳)に、メカニックの殿井久悦氏(48歳)が、「レースなんで接触はつきもの。海外戦ならもっと“えげつなく”ぶつけてくるライダーもいる」と諭し、「勝つためにクレバーになるように」と言い聞かせていた。

MOTO 2



MOTO 2 レース15分前に生駒のマシンにトラブル発生。そのとき、チームはどう動いたのか!?

日曜日の午前中に行われたMOTO 2では、完璧なスタートを決めた生駒淳が、ホールトゥフィニッシュの完全勝利を飾った。
しかしこの日、生駒のマシンは完璧ではなかった。朝一番の練習走行中にマシンの異変を感じ、調べてみるとドライブシャフトが折れていた。この時点でMOTO 2の開始時間までは15分間ぐらいしか残されていなかった。

生駒は、自分のマシンでの出場を諦めようとしたところ、マシンコンストラクターの今﨑氏が「直せる」と断言。チーム一丸となって修理し、ギリギリでMOTO 2のスターティンググリッドに並ぶことが出来たとのだ言う。
それでホールトゥフィニッシュなのだから、チームも生駒自身も「しびれるほど嬉しい勝利であった」と語る。

2位には、何度も生駒にアタックを仕掛けたが届かなかった砂盃が入り、3位は千木良 真之という結果だった。

MOTO 2 は生駒 淳の会心の勝利だった!

最後まで生駒を猛追した砂盃は2位。

3位には千木良 真之が入賞した。

MOTO 3



MOTO 3 驚きの速さで、砂盃の完全勝利で幕を閉じた

MOTO 3 は、最初から最後まで他を寄せ付けない完璧な走りで砂盃が勝利。MOTO 1で砂盃が勝ち、MOTO 2では生駒と、同ポイントであったため、このMOTO 3の結果で勝利の行方が決まる。プレッシャーのかかるであろうヒートでも、砂盃は冷静な走りで「これほど“速い”のか」とレース会場にいた全員を驚かせる走りを見せてくれた。

3位を走る生駒は、砂盃の走りを見て「これでは抜けない」と、あえてマシンを温存したと話した。生駒のスゴさは超スーパーポジティブな思考だ。「砂盃さんを本気にさせたのは自分だ。次の千里浜大会は海なので波が出る。今回のようにベタな水面ではないから、自分にとってはチャンスが多い」と言い、「自分には『伸びしろしかない』」と、どこまでも前向きだ。

このヒート、1位が砂盃、2位がマシンの修理を終えた奥、3位に生駒となり、総合優勝は砂盃となった。

「やれと言われれば、ここ一発の“走り”は見せられる」と、常々話している砂盃。このMOTO 3はその言葉通り、鬼神のような速さを見せつけた。

MOTO1でマシンが大破した奥 拳太だが、MOTO 3 では砂盃の後ろを走り2位に入賞。意地を見せた。メカニックの殿井氏が奥に指示しているのは、「砂盃に喰らい付いて、彼の“走行ライン”を学ぶこと」である。砂盃のラインを走れてこそ、「世界で戦えるようになれる」という。奥も、これを実践している。

3 位は生駒 淳。トップを走る砂盃を見て「このレースでは、抜けない」。2位を走る奥は、MOTO 1、MOTO 2で成績を残していないので、ここで無理をする必要はなかったと冷静に判断した。

レースリザルト

順位 ライダー名(チーム名)
1位 砂盃 肇(マリンメカニック)
2位 生駒 淳(#1 POUND ONE)
3位 千木良 真之(マリンメカニック)

※上位3位までを掲載

総合優勝の砂盃 肇。大会前に歯の手術して、1週間ほどルーティンワークのトレーニングが出来なかったという。そのため、体重も2kgほど落ちたそうだ。他人から見たら大したことないと思うだろうが、「不安があった」と語る。しかし、終わってみれば圧倒的な速さで勝利を掴んでいる。

総合3位の千木良のマシン、マリンメカニック製「GAKO 3」

「GPランナバウトクラス・GALLERY」



26歳の若きライダー田村 眞沙充。今期は苦戦が続く。

若々しく爽やかな笑顔の田村。

中野 崇寛。

チーム・エクセルアドアレーシング。写真右下のチーム監督の嶋崎さん(左)。

久しぶりに国内レースに参戦した梅原 雄一。

元スキークラスで活躍していた梅原は、今回ランナバウトクラスに参戦。

写真左上・奥 拳太(左)と、メカニックの殿井久悦氏(右)。

砂盃を支える裏方。写真左・自身もプロライダーとして活躍していた三上定裕氏、右・八巻さん。

中野 崇寛の奥様、通称・NSP RACINGのBIG BOSS。

大会スタッフの倉田さん。

OPEN RUNABOUT 1100 STK(ALL)

総合優勝の大岡 嗣典。2ヒートとも1位の完全勝利!

総合2位の北澤 政幸。

総合 3 位の藤井 隆志。

江藤 茂。

レースリザルト

順位 ライダー名(チーム名)
1位 大岡 嗣典
2位 北澤 政幸(SKU46H Racing)
3位 藤井 隆志(Sea Z Racing)

※上位3位までを掲載

A RUNABOUT STK ALL



総合優勝の佐野 季輝。「HEAT 1、2位」「HEAT 2、1位」

HEAT 1で1位と、速さを見せつけたが、HEAT 2で惜しくも5位の大滝 純平。総合2位となった。

総合 3 位の新井 剛。

レースリザルト

順位 ライダー名(チーム名)
1位 佐野 季輝
2位 大滝 純平( Precious Racing)
3位 新井 剛(マリンメカニック)

※上位3位までを掲載

写真左、「速い」と評価の高い大滝 純平。右・面白いと評判の林口 忠雄。2人ともナイスガイだ!

頑張れ!

A RUNABOUT SLTD (ALL)

2ヒートともトップで、総合優勝の伊藤 真一。

2位の生駒 明美。

森川 博司。

森川 博司。

A RUNABOUT STK KAWASAKI 

優勝した山下 一夫。

山下 一夫。

B RUNABOUT STK 

HEAT 1、HEAT 2ともに1位の小松 忍。

レースリザルト

順位 ライダー名(チーム名)
1位 小松 忍(Team EAST JAPAN)
2位 中村 雄作(EXCEL ADOOR Racing)
3位 佐々木 大樹(Team 桔郷會)

※上位3位までを掲載

OP RUNABOUT(ALL)

優勝は池田 公男。

懐かしい人も多いのでは!?

睨むと恐くて、笑うと優しい。ステキな人でした。

写真左・2位の浅井 信也。右・「B SKI-X STK」に参戦し、2位の小西 洋一。

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