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シリーズ20歳の夏 第8回「世界へのチャレンジ・ベルギー国 参戦記」

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片野丈一郎・20歳の夏「JETSKI WORLD Series 2019」に参戦決定!

「JETSKI WORLD Series 2019」とは

7月にベルギーで行われた「EURO JETSKI CHAMPIONSHIP(ユーロ・ジェットスキー・チャンピオンシップ)」、10月に、アメリカのレイクハバスで行われる「WORLD FINALS(ワールドファイナル)」、12月にタイで行われる「JET SKI WORLD CUP(ジェットスキー・ワールドカップ)」。この3つの大会を「THE TRIPLE CROWN(トリプル・クラウン)」と呼び、総合チャンピオンは、「世界チャンピオン」の名誉と、高額の賞金を手にすることができます。これは、今年から創設されたもので、タイトル獲得者は、「初代・JETSKI WORLD Seriesチャンピオン」として、長く歴史に刻まれることになります。

JETSKI WORLD Series 2019各クラスの賞金額

クラス名 賞金額
Pro Sports GP 10,000USドル
Pro Ski GP 30,000USドル
Pro Runabout GP 30,000USドル
Pro R/A 1100 Open 10,000USドル
Pro Free Style 10,000USドル
Pro-Am Endurance Open 10,000USドル

※2019年7月19日現在、1USドル107.649円。片野選手の出場するPro Sports GPクラスの賞金は10,000USドルなので、日本円に換算すると「1,076,490円」になります。

賞金額は、大会主催者によるカテゴリー別の格付けを意味します。販売台数の最も少ないスタンドアップ(スキー)クラスや、現在、販売されていないSportsクラスの金額が高額であることから、「ジェットスキーのカテゴリー別の販売台数と、ジェットスポーツとしての面白さは、必ずしも比例しない」ということを物語っています。

いつの時代も、オーディエンスを最も熱狂させるレースが、一番最後になると決まっています。そして、ジェットスポーツ界において、トリを飾るのがスキークラスなのです。

さぞ名のある教会だと思うかもしれないが、ただの教会。ヨーロッパには、立派な教会はたくさんある。(by.藤江氏)

第1回 片野丈一郎 JETSKI WORLD Series 第1戦 ベルギー
「EURO JETSKI CHAMPIONSHIP(ユーロ・ジェットスキー・チャンピオンシップ)」

今年は、3つの国際大会の総合ポイントで、世界ランキングを決める「JETSKI WORLD Series 2019」に出場することを決めました。

参戦を決めた理由は、来年から、社会人になる。時間的に自由がきく学生時代の今、大好きなジェットスキーのレースに、精一杯取り組みたいと思ったからです。それと、父・宣之が背中を押してくれたからです。今回は、ベルギーへ行ってから、レース直前までの様子をお送りします。

「Champ of The Champs(チャンピオンのなかのチャンピオン)」

「EURO JETSKI CHAMPIONSHIP」参戦記―ベルギー

7月1日(月)・日本を出国、一路、ベルギーへ

中部セントレア空港から成田空港へ行き、そこからベルギーまで、直行便で12時間。夕方、ホテルに到着しました。そのままレース会場へ偵察。「こんな感じか……」と、雰囲気を確認して、夕食を食べてこの日は終わり。

同行したコンストラクター・藤江功一氏のベルギー参戦記
飛行機に乗って、どの方向に飛ぶのかな、と考えていました。なんと、ロシアの方向だけど、ほとんど地図の真上に向かって飛んで行ったのは驚きました。それから、スウェーデンの上を通って、午後3時半にベルギー空港に到着。あとで考えてみたら、「なるほど、これが早いのか」と納得しました。100km以上離れた、レース会場のある街へ、車を飛ばします。宿に夜7時過ぎにチェックインして、レース会場視察へ……。何せ、この時間になっても、昼のように明るいです。

7月2日(火)・テストラン開始

テストラン。マシンは、HXが2台です。1台はスパークターボエンジン搭載艇で、もう1台は951cc。速さも、乗りやすさも、ターボ艇のほうが上です。最高速は106㎞/hくらいだけど、ベルギーのレース会場は、標高が高いのと、水質の関係で、5~6㎞/h程度、トップスピードが下がります。

同行したコンストラクター・藤江功一氏のベルギー参戦記
この日は、マシン整備と、エントリーの手続きをしました。

今回持って行ったHX。上の紫色のマシンが、2ストロークの951ccエンジン搭載艇。下の赤いマシンがスパークターボエンジン搭載艇。

7月3日(水)・ベルギーの夜は11時まで明るい

最初に、マシンのインスペクションを受け、この日もテストラン。夜7時くらいからテストラン。今の季節、ベルギーは夜10時半くらいまで明るい。10時半でも、日本の夕方5時半くらいの明るさなので、昼みたいな感じです。

レース会場。

7月4日(木)・レース会場でまったりする日々

ジュニアのレースが行われました。そのレース観戦をして、また今日もテストランです。朝から夜11時くらいまでずっと明るいので、時間だけはタップリあります。マシンに乗るしかすることがないのに、乗れる時間は決まっている……。月曜から木曜までは、ずっとレース会場にいて、まったり過ごしていました。食事は、サンドイッチがベース。基本はフランスパンです。

―第9回 レース本番に続く。

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