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ジェットスキーの世界大会 ベルギー、アメリカ、タイ 総合チャンピオン日本人獲得の快挙

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日本人で唯一の「初代トリプル・クラウン」ホルダー。

3大会を戦い抜き、初代チャンピオンを獲得

7月にベルギーで行われた「ユーロ・ジェットスキー・チャンピオンシップ」、10月に、アメリカのレイクハバスで行われた「ワールドファイナル」、12月にタイで行われた「ジェットスキー・ワールドカップ」。この3つの大会を「ジェットスキー・ワールドファイナルシリーズ2019」と呼び、総合チャンピオンには「世界チャンピオン」の名誉と、高額の賞金が与えられます。

この3つの大会の勝者を称して「トリプル・クラウン」と呼ばれています。トリプル・クラウンは、2019年から創設されたもので、今年のチャンピオンは「初代トリプル・クラウン」として、ずっと名前が残ります。

今回、片野丈一郎選手が、「SPORTS GPクラス」の初代「トリプル・クラウン」に輝きました。栄冠をつかんだ直後、まだ興奮冷めやらぬタイ現地で、「タイトル獲得に至る苦難」を、片野丈一郎選手、チーム監督であり片野選手の父・宣之氏、そしてコンストラクターの藤江功一氏に3人に話を聞きました。

満身創痍でつかみ取った、大きくて「重い」優勝カップ。

写真左が父親でチーム監督・片野宣之氏。右がマシンコンストラクター・藤江功一氏。彼らも「初代トリプル・クラウン」ホルダー。

今年の目標は、「トリプル・クラウンの獲得」のみ

タイトルを獲得するための最大の障害は、タイのセッツーラ選手

WJS ジェットスキー・ワールドカップ、お疲れ様でした。そして、トリプル・クラウン獲得おめでとうございます。今回、第2戦のアメリカ戦が終わって総合ポイントはトップでしたが、2位にタイのスパック・セッツーラ選手がいました。今大会の目標は、もちろん「トリプル・クラウン」の獲得と、ジェットスキー・ワールドカップのチャンピオンですよね?
片野宣之(以下、宣之) ジェットスキー・ワールドカップのほうは、「獲れれば良い」くらいの気持ちで、執着はありませんでした。今年は、全ての大会が始まる前から、総合チャンピオン、つまりトリプル・クラウンを獲ることだけを目標にやってきましたから。

WJS そうすると、当初の目標は達成したわけですね。今回の大会、予期せぬことがいろいろとあったと聞きました。そのあたりのこと教えていただけますか? まず、いつからタイに入られたのですか?
宣之 タイに来たのは12月2日の月曜日。チームメンバー5人で来ました。藤江さんだけ日程を間違えて、前日の1日に入りました。レース本番は7日の土曜と、8日の日曜なので、それまでレース前の準備調整をします。

WJS 準備調整とは、具体的に何をするのですか?
宣之 月曜日の朝イチ、コンテナからジェットを出してメンテナンスを行います。ガソリンを入れて乗れる状態まで持っていき、その日、乗るか乗らないかを判断します。火曜日はマシンを水に降ろして走らせ、セッティングを完成させます。
片野丈一郎(以下、丈一郎) 火曜と水曜はレースコースを走れたので、ガンガン乗りました。火曜日は1日中、水曜日以降は朝と夕方です。特に水曜日はプララン(練習走行)で、各コーナーの確認などをしていました。逆に木・金曜日は、サラっと乗っていましたね。

WJS 10月のアメリカ戦で、宣之さんが「ジョー(片野選手)のマシンは、フロント部分が水に噛み過ぎて、水の抵抗が大きく体への負担も大きい。他のライダーのようにフロント部分をもっと上げて負担を減らしたい」と言われていましたが、それはどうなったのですか?
宣之 藤江さんに、ライドプレートを加工してもらい、角度を変えてもらいながら調整しました。
丈一郎 ちょっとだけです。

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