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編集部のひとりごと「拝啓 KING竹野下正治様」 aquabike 第3戦 蒲郡

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KING竹野下正治様へ

いつもレースを楽しませてくださり、本当にありがとうございます。あなたの熱い走りは、見ている我々オーディエンスの心を、鷲掴みにしています。現在、52歳。最年長ライダーという事実を全く感じさせない、日本のエースライダーです。

私は、いつもあなたに確認します。「何歳までトップでいられるのですか?」と。あなたの答えはずっと変わらず、「気力が続く限り」です。

20年以上前から、あなたの走りを、毎戦、欠かさず見てきましたが、昔から、全く変わった気配がありません。10年くらい前までは、凶暴な荒いレース展開で1位で独走していても、ゴール寸前でハデな転倒をして負けたりというような、無謀なライダーだったことは記憶にあります。偉そうに言って申し訳ありませんが、ここ数年は、「勝ち切る」技術に円熟味が増したように思います。それでもあなたは何も変わっておらず、ただ「吹っ飛ばない技術」を習得されただけだと、個人的には思っております。

その証拠に、大荒れのレースになると、あなたは今でも吹っ飛びます。そして、50mほど全力で泳いでマシンに乗り込み、ビリケツから懸命に追い上げ、「終わってみたら3位」ということもよくあります。そういうときは、負けても、とても嬉しそうな顔をしています。おそらく、結果よりも「過程」を大事にしているからでしょう。

あなたに一番、シビれさせられるのは、「レースに対する姿勢」です。我々がカメラを向けても、負けた日は「俺は、負けたけ」と、間違えて自分の写真を撮っているのだと思い、我々を気遣ってくれます。「勝ったのは、ダレダレじゃけ……」と。

逆に、会心の勝利のときには、ヘルメットを脱いで、湯気が立つ顔でキメのポーズをとってくれます。

ここで、正直に白状します。「勝ったときのあなたも素敵ですが、負けたときのあなたはもっと素敵です」。
すみません。

下の写真は、今大会でトップを独走中、マシンの不調で勝てなかったあなたが、レース終了直後に、ピットに戻るまでの写真です。あなたは、私が優勝者の倉橋選手を追いかけていると思い、私のカメラに全く気付いていない様子でした。不本意な負け方がお気に召さないのは重々承知していますが、「そこまで苦悩されなくても、いいのでは」と、思ってしまいました。

日本で、いや、恐らく、世界でもレースの勝利回数ナンバーワンの可能性すらあるあなたです。そんなに落ち込まなくても……。しかし、だからこそ、「我々のKING竹野下」なのかもしれません。これからも、その走りで我々を熱い気持ちにさせてください。

敬具

追伸:隠し撮り、ご容赦ください。








読者の皆様、同じような写真を6枚も並べてしまい申し訳ありません。最初の1枚目の写真を撮ったときから、彼から目が離せなくなってしまいました。レース直後の場面で、竹野下選手の胸中が分かるような気がして、何かに取り付かれたようにシャッターを押し続けていました。

人は日常生活のなかで、苦悩したり、落ち込んだりすることは多々あります。しかし、これほど苦し気な表情はしません。これは竹野下選手が、毎戦、真摯にレースに取り組んでいるからこその表情だと思います。

私が撮影していることに気が付いたら、きっと竹野下選手はこう言うでしょうね、「俺は、負けたけ……」。

人が一心不乱に、夢中で努力している姿は、たまらなく美しい。
そんな竹野下選手の、ファンにならずにはいられません。

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