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またひとつ、優良ゲレンデが閉鎖になりました。北海道・屈斜路湖が今年10月1日からジェットの乗り入れ禁止に (ジェットスキー)水上バイク

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今年10月1日から、屈斜路湖でのジェットの乗り入れができなくなります

北海道の湖・屈斜路湖で、今年の10月1日から、ジェットを含む”動力船全て”の”乗り入れが禁止”となることが決まった。
屈斜路湖への”乗り入れ禁止”の話は昨年からあったが、今年4月、環境省から正式に、「自然公園法に基づく公園計画について、“乗り入れ規制”を盛り込んだ変更」が告示されたのだ。
それによると、令和3年については、「10月1日から12月31日まで」が禁止期間となり、それ以降については、「毎年4月1日から12月31日まで」が乗り入れ禁止期間となる(1月1日~3月31日までは湖面が凍結するため、動力船を出すことができない)。

屈斜路湖では、昨年9月に「水上バイクによる事故」が起こったり、”騒音や暴走”による苦情も出ていた。規制の話は、今に始まったことではなく、30年ほど前から出ていたそうだ。

また、ジェットの上下架は公共施設である「屈斜路ウォータースポーツ交流公園」からと決められているにも関わらず、好き勝手にジェットを湖面に降ろして乗るユーザーも後をたたなかったという。
さらに、そういう人々に限って、岸の近くで大きな音を立てて爆走する傾向にある。屈斜路湖を主に管理している弟子屈町でも、そういった悪質なユーザーには口頭で注意していたそうだ。
しかし、法的な効力がないため注意しても、聞いてくれない悪質な人たちもいたという話だ。

こんなトリックが出来るまで、どれだけ練習したことか?乗る場所が無くなるなんて…。


ルールやマナーを守らない ”悪質ユーザー” のとばっちりを食うのは、いつも「優良ジェット乗り」です

屈斜路湖では、弟子屈町や環境省を始め、地元警察署や消防署、PW安全協会(水上バイクメーカーおよび取り扱い販売者が主体となった任意団体)道東支部など、さまざまな職種で構成された「屈斜路湖適正利用連絡協議会」という団体がある。その協議会が、何年も前から「屈斜路湖利用のルール&マナー」を作っている。ルールとマナーを記したこの冊子には、「このルールが守られないようであれば、屈斜路湖の利用を制限し、または、禁止する場合があります」と書かれている。

ルールのなかに、水上バイクと他の観光客との接触事故を防ぐため、離岸、着岸時など湖岸から沖合200mを「航行自粛区域」として、デッドスロー(徐行)の徹底という項目がある。しかし、岸の近くを大きな音を立てて走り回るといった苦情が後を絶たなかったことから、「もう無理!」と、協議会が環境省に規制を求めたのだ。

昨年の段階では、「乗り入れ禁止は、早ければ来年(令和3年)から」といわれていたが、蓋を開けたら、「早ければ」どころか、早々に乗り入れ禁止となってしまった。


ゲレンデ閉鎖問題が起こると、東奔西走するのは地元のジェット関係者です

「屈斜路湖適正利用連絡協議会」のメンバーには、”PW安全協会道東支部”の人も含まれている。彼らがどれほど「乗り入れ禁止」を阻止するために尽力したかは、想像に難くない。彼らが尽力していたおかげで、30年前から苦情があったにも関わらず、今まで乗れていたのだろう。
他の協議会メンバーも「悪質ユーザーは一部の人々」と知っていたのである。

しかし、理解してくれていても、全てのユーザーを排除しなければ、「悪いユーザーをなくすことは出来ない」と、今回、辛い決断をされたのだ。

先日も、ニュースで話題となった、「天橋立の ”乗り入れ禁止” 撤回」も、地元のジェット関係者の尽力によるところが大きい。今回の決定に対する、”PW安全協会道東支部” の心中は、推して知るべしである。

地元のジェット関係者が、孤軍奮闘してゲレンデを守って来た。そして1部のマナーの悪いユーザーにすべてを奪われるなんて…。


そろそろ「ジェット乗り」全員が、価値観を共有する時期にきている

例えば、暴走族が交通法規を無視して走れば、検挙されるのは彼らだけだ。「クルマなんて、ロクなもんじゃない」とは言われない。しかし、ジェットは全員が「マナーの悪い無法者」と決めつけられる。世間から見たら「マナーを守るジェット乗り」など見たことがないという有様だ。

そろそろ、ジェット乗り全員が立ち上がる時期にきているのではないかと思う。
悪質なジェット乗りを見かけたら、どんどん通報しましょう。このまま、「ジェットユーザー=悪質」のイメージが続けば、日本中で乗る場所がなくなってしまう。

 ジェットは素敵で、楽しいレジャーです。優良なジェット乗り、すべてで、立ち向かう時期に来ている!


一度閉鎖されたら、まず二度とそこでは乗れない

いったん乗り場が閉鎖されると、再度、開放されることは皆無だ。特に屈斜路湖は国定公園なので、国が管理している。この先、二度と、動力船の乗り入れができないと思ったほうがいいだろう。公園計画の見直しが5年ごとなので、もし乗れることがあっても5年後だ。

ジェットが今、「世の中の悪」の代表のように言われているが、これほど素敵で楽しい乗り物はない。
マナーを守って楽しんでほしい。ジェットのことを悪く言う人も、一度、体験してもらえれば、イメージは変わるはずだ。夕日に向かって大海原を走ってみれば、イメージも変わるはず。

優良ジェット乗りの皆さま、マナー作りのために、戦わなければならない時期が来ているのかもしれません。

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