SEA-DOO「FISH PRO」試乗インプレッション
シードゥのニューモデル「FISH PRO」は、「釣り特化型」です。
「釣りのため」の機能が満載の「FISH PRO」の実使用インプレッションです。
「走行特性」から「フィッシング」までのインプレッションです。
全 長◆3,734mm
全 幅◆1,255mm
最大馬力◆155hp
排 気 量◆1,494cc
乾燥質量◆389kg
定 員◆3名
走行性能
俊敏さは、さほど感じられない。
しかし、快適さは抜群だ。
乗っていて、楽である。
「FISH PRO」に乗って、最初に感じることは、ものすごい安定感だ。
船体にはハイパワーのRXT-X300と同じ「ST3ハル」を採用している。
リア部分はプラットフォームが装着され、RXT-Xなどと比較して、船尾が28cmほど延長されております。
この長さが、安心感や安定性に貢献している。
どれだけハードにライディングしても、顏に水がかからない。
フラットなシートは、走行中でも快適。
別に、「飛ばさなくて良いじゃん」という気になるから不思議だ。
このジェットでアクセルを全開にするのは、魚を追いかけるときと、
海が荒れて、急いで帰るときだけだと感じた。
燃費が良いのにも驚かされた。
155馬力でガソリンタンク容量が70ℓもある。
スーパーチャージャー装着艇ではなく、自然吸気のNAエンジン。
釣りのポイントまで走って、フィッシングを楽しむならば、
1日無給油でも大丈夫であろう。
総括
走りを分かりやすく伝えるために、「FISH PRO」同じ「ST3ハル」を採用している
ハイパワーの「RXTーX300」と比較してみる。
「FISH PRO」はガソリンタンク容量が10 ℓ 分大きい。
全長は約28㎝長い。
エンジン馬力は155馬力だ。
だから、「FISH PRO」良い意味で、エンジンパワーが船体「ST3ハル」に負けている。
これが、走行時の比類なき安定性や、安心感に繋がっているのだ。
ピーキーさは皆無で、急加速も、小回りも苦手だ。
だからこそ、あらゆる意味で、釣り専用ジェットとして、最良の走りになっていると思った。
これでもか! という充実装備。
LinQ Attachment System
(リンクアタッチメントシステム)とは、どれほど激しくライディングしても、絶対に外れない画期的なシステム。
クーラーボックスなどが、ワンタッチで脱着できる。
普通、「釣りをするなら、どこで釣るの?」を考えてみる。
●水面沿いの陸地から釣る
●船(自前の船、乗合船など)に乗る
大抵、この2つだ。
これと比べて、ジェットフィッシングのほうが楽しければ、「水上バイクで釣りは楽しい」といえるだろう。
「水面沿いの陸地」から釣る場合、防波堤や岩場などで、魚をひたすら待ち続ける必要がある。そこに魚がいなければ、釣れない。
「船に乗る」の場合、魚のいる場所に移動できるので、釣れる確率が格段に上がる。
遊漁船や乗合船に乗れば、ベテランの船長が釣れるポイントに的確に連れて行ってくれる。しかし、時間も決まっているし、他人と一緒に乗り合いになったら気も使う。
では、水上バイクでの釣りはどうだろう。
最大の魅力は、手軽でスピーディなこと。
小回りの利く水上バイクの機動力は、水の上で最強の武器となる。
「手軽」に「自由」に「1人」でも釣りに行ける。
釣りは魚との頭脳戦。
魚の通り道に待ち伏せするのも、魚の群に餌を放り込むのも、ジェットなら思いのままだ。
とにかく「FISH PRO」は安定している。
ビギナーにしてみれば、現在、市販されている水上バイクのなかで、1番安心して乗れると思う。
その理由は、船体設計を見れば分かる。
船体は、RXT-X 300と同じ「ST3ハル」を採用。
釣りの利便性を高めるため、RXT-X 300より船体が約29cm長くなっている。
ガソリンタンクも70ℓと大容量。
エンジンも自然吸気の155馬力と、燃費も抜群だ。
これが、走行時の比類なき安定性や、安心感に繋がっている。
釣りをする以外でも、ロングツーリングにも対応できるジェットである。
「FISH PRO」に乗って、最初に感じることは、類まれなる安定感。
どれだけハードにライディングしても、顏に水がかからない。
停止時にも、圧倒的な安定性を発揮している。これほど、揺れに強い水上バイクは初めてだ。
船上で仕掛け交換をしたり、餌を付けたりといった細かい作業も安心してできる。
ガーミン社製魚群探知機が、サイドミラーの近くに設置されており、横座りしても見やすくなっている。魚群を見つけるだけでなく、海底の地形を確認しながら釣るので、魚探の精度は非常に重要なのだ。
フラットで幅の広いシートは、快適に釣りができる。
サイドデッキ(ガンネル)には、横座りしたときに安定するフットレストも付いているなど、釣りに特化した装備を挙げればきりがない。
広いリアデッキには、大容量51ℓのクーラーボックスを標準装備。
このクーラーボックスには、取り付け位置を変えられるロッドホルダーが付いている。
クーラーボックス本体は、シードゥ独自の機能、LinQ(リンク)アタッチメントシステムによって、ワンタッチで取り外しできる。
さらにその後ろのデッキにも、LinQアタッチメントが付いているので、もうひとつ、クーラーボックスやガソリン缶などの専用アクセサリーが装備できる。
長くて大きな船体は、2人乗りでも快適そのもの。
余裕の2人釣りに驚かされた。
フラットなシートは、走行中でも思っていたより快適。
別に、「飛ばして走らなくても良いじゃん」という気になるから不思議だ。
FISH PROでアクセル全開にするのは、魚を追いかけるときと、海が荒れて、急いで帰るときだけだと感じた。
※もっと詳しくBRPシードゥ「FISH PRO」を知りたい方は、本誌2019年、4月号、5月号で詳しく紹介しています。
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