「東京湾」「東京港」「東京の河川」では、以前より、他の水域利用者や周辺住民から、水上バイクの航行ルールやマナーを問題視する声が高まっていました。そのため、水上バイク販売店やマリーナなど、関連業種が集まり、TPSP(Tokyo Pwc Safety Project)という団体を発足しました。
TPSPでは、当該水域における水上バイク航行マップや、自主ルールの作成および、一般ユーザーを対象とした安全講習会などを行っています。安全講習会では、当該水域を航行する際に注意すべき点や、必要と思われる持ち物、徐行区域や危険水域などを教えてもらえます。受講料は1名に付き5,000円で、講習終了後には「TPSP安全講習会修了証」が渡されます。
非常に大まかに、ざっくりとシステムを説明しますと、安全講習会を受講し、「安全講習会修了証」を貰います。ツーリング出発前に、この「安全講習会修了証」をマリーナや販売店などのTPSP加盟店で提示してビブスを借り、外から見やすいようにライフジャケットの上から着用します。
ツーリングの際、上陸施設やレストラン、給油所などで、安全講習会修了証の提示が必要となる場合があり、修了証がないと利用できない施設もあります。今のところ、ビブスを着用しないと航行できないということはありません。しかし、今後、水上バイクの上下架ができないマリーナや、利用できない施設などが増えることも十分に考えられます。
ビブスは、東京都ならブルー、埼玉県なら蛍光イエロー、千葉県ならレッドというように、地域ごとに色が違います。購入者はブラックのビブス(3,000円で購入可能)となります。また大きくゼッケン番号が入っているので、マナー違反があれば、ビブスの色とゼッケン番号で違反者の特定ができるという仕組みになっています。これらは自主ルールで、強制や規制ではありません。しかし、これからも「東京湾」「東京港」「東京の河川」で快適に水上バイクに乗るために取り組みでもあります。