2025年1月1日、毎年恒例ともいえる「元旦初日の出・ツーリング」に行った。
今年の日の出は6時50分(神奈川県)。
日が昇るのを待って マリーナを出港し、朝日に照らされる 烏帽子岩に向かって 愛艇SX-Rで 走り出した。
今年の元旦は、いつもの年に比べて 暖かかった。
昨日は 風が強かったのに、一晩で無風に変わり、海は穏やかだ。
相模川の河口から 海に出て、左へ3kmほど走れば 烏帽子岩に着く。
いつもの年なら1隻くらいしかいない観光船が、今年は珍しく4隻も出て、初日の出を見に来ていた。
船の上は、定員いっぱいの人たち。
寒そうだけど、とても嬉しそうに 初日の出を楽しんでいた。
時折、「なんで?」という目を向け、ジェットで来た 我々を不思議そうに見ていた。
我々全員がスタンドアップに乗り、半分水に浸かった状態で初日の出を楽しんでいる。
この状況で「 ジェットが楽しい 」なんて、船の上からでは理解できないのだろう。
1月に水に浸かって寒くないかと聞かれれば、「寒くない」と答えられる理由がある。
体は高機能なドライスーツを着て、頭にはヘルメット、手には“ぬくぬくキット”で 常にお湯が掛かっている。
装備は万全だ。
冬の海は、澄んだ空気と最高の景色。
聞こえるのは、潮騒と 鳥の鳴き声だけ。
これが楽しくないわけがない。
何より、海の中は暖かいのだ。
川の水より、圧倒的に水温が高い。
心身ともに最高の状態で、半分水に浸かりながら、美しく輝く「First Sunrise」を眺めた。
「今年も、皆さまにとって良い年でありますように」と、朝日に願う。
少しだけ 波のある水面に 太陽の光が 反射して、キラキラと輝く「光の道」が 出来ていた。
その神々しいまでの光と色を表現する言葉を、持っていないことが悔しかった。
海に出来た 輝く光の道。
その上を、アクセル全開で走る。
眩しさで、目が痛くなる。
皆から離れたことに気付いて反転すると、「光の道」は目の前から消えてしまう。
それがもったいなくて、ついつい光の道を走りたくなる。
数えきれないほど走っている海なのに、毎回 違う。
大自然は、本当に不思議で素敵だ。
眼前には、朝日に輝く 富士山。
目の前にはどこまでも広がる海。
これで、心が躍らなかったら嘘だ。
山は神の座する場所であり、信仰の対象でもある。
日本人にとって「 富士山 」は、神がいる厳かな場所なのだ。
烏帽子岩に向かって走っている最中、振り返ると太陽に照らされて輝く富士山が見えた。神々しいまでに、美しい姿を目にする。地球上の 全てに 感謝したくなる 瞬間である。
元旦の“日の光”は、特別気持ちが 引き締まる。
そして、太陽に照らされる 海は、「 神々しい 」の 一言に尽きる。
大自然の雄大さを前にすると、自然と頭を垂れている自分がいる。
この景色が見たいから、毎年、仲間たちと来てしまうのだ。
私にとって「大晦日」と「元旦」は、ジェットに乗ることが恒例となっている。
仕事がら、ニューモデルや 旬のレースマシンに乗せてもらう機会は多いが、実は自分のジェットに乗る機会はそれほどない。
年末年始だけは、心置きなく 思う存分、自分のSX-R に 乗っている。
人は誰でも「自分が好きなコト」をしているときが、一番幸せだ。
だから私は、“SX-R”に乗れる 年末年始が 大好きだ。
普段から頻繁に乗っていないジェットに乗るときは、注意が必要だ。急に乗ろうとすると、何かしらのトラブルが発覚する。
そんなときには、「ジェットのプロ」に頼るのが一番安心だ。
数えてみたら、自分のSX-R に 乗るのは1年ぶりだったことに驚く。
バッテリーが使い物にならず、ぬくぬくキットのホースの一部が劣化・破損し、お湯が出なかった。
全部、55HEAVENの加藤店長に直してもらったのだ。
加藤店長とは、年末年始は一緒に乗るが、マシンの面倒を見てもらうコトも多い。
ショップが休日なのに、仕事をさせてしまって申し訳ないと毎回思うのだが、彼の力を借りないとエンジンをかけることさえ出来ない。
今回、最もガッカリしたのは、ガソリン缶のゴムパッキンが劣化して、蓋が開かなかったこと。
悪戦苦闘する私を見て、ガソリン缶のトラブルまで加藤店長に対応させてしまった。
餅は餅屋というけれど、ジェットのプロがいるだけで、これほど心強いものなのだ。
そして、彼がいなければ、まともにジェットが動かないという現実が身に染みた。
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