
2026年9月12日(土)~13日(日)、『 JJSA 第5戦・大阪府 二色の浜大会』が大阪府二色の浜海浜緑地で開催された。この大会をもって、今年のJJSA全日本選手権大会が終わった。
ここでは、「Pro Runabout GP クラスのリザルト」と「シリーズポイントランキング」を掲載する。
年間タイトルは、砂盃 肇 選手(写真中央)、2位が奥 挙太 選手(代理・左から2番目)、3位の生駒 淳 選手(右から2番目)、年間4位の 岡田 祐樹 選手(左端)、5位の田村 眞沙充 選手(右端)。| 順位 | ライダー名(チーム名) |
|---|---|
| 1位 | 砂盃 肇(マリンメカニック) |
| 2位 | 奥 挙太(Excelgroup) |
| 3位 | 生駒 淳(TONE PWC RACING) |
| 4位 | 岡田 祐樹 |
| 5位 | 田村 眞沙充(マリンメカニック) |
| 6位 | 三上 定裕(マリンメカニック) |
| 7位 | 白戸 裕太郎(PoundOne#1) |
| 8位 | 森川 博司(Monster-Craft) |
| 9位 | 宮崎 大輔(team AVANZA) |
| 10位 | 小西 圭司 |
| 11位 | 浅井 信也(マリンメカニック) |
| 12位 | 海辺 満幸(パフォーマンスマリン) |
| 13位 | 中野 崇寛(NSPR) |
国内戦で17回目のタイトルを獲得した絶対王者・砂盃 肇 選手。
2年ぶりのタイトルを奪還した。
WJS 2026年のシリーズチャンピオン、おめでとうございます。
砂盃選手は、2003年に初めて全日本チャンピオンを獲得。
その後、JJSFで10回、AQUABIKE(JJSA)で7回、そして、2回世界チャンピオンを獲得しています。
国内最強のランナバウトレーサーの名にふさわしい記録です。
砂盃 ありがとうございます。
WJS 耐久レースにシフトして、マシンも耐久仕様となっています。
それでもGPクラスでチャンピオンを獲得する砂盃選手のライディングスキルに驚いています。
砂盃 耐久レースで勝てるマシンで、全日本も狙っていました。
WJS そうはいっても、マシンスペック的に奥 挙太選手や田村 眞沙充選手よりも劣っていたのではないですか?
砂盃 他にも速いマシンはいますから、やっぱりキツかったですよ。
国内も2戦目くらいまでは「ちょっといけるかな」って思ったこともあったんですけど、3戦目くらいで、「やっぱり“ガーコ”は抜けないな」って。
みんな「こんな野郎」って舐めてきて、俺の隣に入ってきますからね(笑)。
スタートで勝てない。
WJS スタートでは他のマシンに先行されますが、後半になるにしたがって、砂盃選手が追い上げてきますよね。
砂盃 そうですね。後半で狙っていきました。
WJS 最終戦で2位になった白戸選手も速かったです。
砂盃 速かったです。
あれは、イージーライダーのコンプリート艇ですからね。
1000万円以上するって言ってた。
WJS 白戸選手のマシンは、奥選手のマシンよりも速いのですか?
砂盃 いや、挙太とか田村の方が速いと思いますよ。
俺のよりは、絶対に速いです(笑)。
WJS それでも砂盃選手は、常に優勝候補の筆頭に名前が挙がってきます。
砂盃 そう思ってもらえるのは、とても嬉しいですね。
なかなか、本人はきついですけど(笑)。
WJS 最終戦では奥選手が欠場しました。
もし奥選手が出場していたら、砂盃選手とのタイトル争いが見られたのに少し残念でした。
砂盃 俺も、挙太が最終戦は絶対に出てくるものだと思っていました。
ガチンコで勝負するしかないと思っていたら、出なかった。
負けると負けるとは思ってないしベストは尽くすけど、でも挙太のマシンが壊れなかったら、やっぱり負けてたかな。
WJS そうは言っても、もし奥選手が相手でも、勝つつもりでいたでしょう?
砂盃 それは、そうですね(笑)。
有利なマシンであっても、不利なマシンであっても、出るからにはベストを尽くして勝ちに行く。
それが、俺のスタンスです。
WJS 今年は、“耐久レース仕様のマシン”でしたが、どういった戦略を立てていましたか?
砂盃 今年に限っては、「3位以内に入りたい」でした。
WJS どのレースが一番大変でしたか?
砂盃 第2戦の霞ヶ浦かな。
もうグチャグチャにやられたんで。
コースは広いし、直線は長いし、抜くところがなかった。
今回は、まわりがみんな俺をいじめにかかってきたからね(笑)。
スターティンググリッドを選ぶ時も、「俺、砂盃さんの隣に行きます」って。
俺よりも絶対に速いのを知ってて来てると思うと、「ナメやがって」(笑)。
WJS それでも、遅いマシンで後ろから上がってきますからね。
砂盃 今年は、結構いいところで出て来られることが多かったから、本当に良かった。
グリッド抽選で、メチャクチャ頭を使っています。
WJS スターティンググリッドの抽選で、その後のレース展開も見えるのですか?
砂盃 だいたい見えますね。
最終戦に勝利。喜ぶ仲間たちと砂盃選手。 WJS 今年の海外戦は、どの大会に出場するのですか?
砂盃 12月2日~6日にインドネシアで行われる「Indonesia International Jetsports Grand Prix 2026」と、来年1月13日~17日にタイのパタヤで行われる「WGP#1 World Cup 2026」です。
WJS 両方とも、耐久レースですか?
砂盃 耐久レースです。
WJS 耐久仕様のマシンで、ランナバウトGPクラスを戦う砂盃選手も見たかったですね。
砂盃 さすがに、今のマシンではちょっと難しいですね。
俺をサポートして、応援してくれる人もいます。
その人たちのために俺ができることは、耐久レースで「本気で勝ちに行くこと」だけです。
WJS 砂盃選手が初めて全日本チャンピオンになったのが2003年です。
そこから何度もタイトルを獲得して、「国内の絶対王者」と呼ばれるようになりました。
プレッシャーはもちろんあると思うのですが、いつも砂盃選手は楽しそうにレースをしています。
レースへのモチベーションはどこから来るのですか?
砂盃 ボロカスになっても、自分はレースに出ると思う。
そういうところにプライドがないんですよ、俺(笑)。
WJS 普通、2回も世界チャンピオンになったら、遅いマシンに乗る自分は見たくないと思うことはないのですか?
砂盃 負けたくないとかあるけど、そんなプライドはいらないでしょ。
昔から、ジェットが好きで、レースが好き。
速いマシンに乗れれば速いマシンなりに乗るし、速くなければ「どうやったらこのマシンで勝てるか」っていうのを考える。
与えられた環境で行くだけです。
WJS それができるのが、「レーサー・砂盃 肇」の魅力だと思います。
でも、「負けるレースに出たくない」「もうレースをしたくない」って思ったことはないですか?
砂盃 俺も、耐久のマシンに乗り換えたときに“腐る”のかなと思ったけど、全然そんなことはなかった。
今回のタイトルも、俺は嬉しいですよ。
ガーコで日本チャンピオンを獲ろうが、今回みたいに耐久仕様で取ろうが、嬉しいのは同じです。
砂盃選手は、「応援のしがいがある」と仲間達。
どんな環境で、どんなマシンに乗っても、レースを諦めることはない。
総合2位の 奥 挙太 選手が、国内の最終戦を走らなかったのは、9月20日にアメリカで行われた「 IHRA プロ・ウォータークラフト・レーシング・シリーズ 」に参戦するため。見事にアメリカで勝利を勝ち取った。
アメリカのレースで、表彰台の一番高いところに立つ 奥 選手。
「 IHRA プロ・ウォータークラフト・レーシング・シリーズ 」のレース会場(写真提供:殿井久悦氏)。
昨年度のディフェンディングチャンピオンである奥 挙太 選手は、最終戦を欠場した。
もし、最終戦に出場して勝っていれば、2年連続のシリーズ・チャンピオンも取れる状況であった。
しかし、“あえて”アメリカでのレースに出場することを選択したのだ。
理由は、「今年の目標は世界を獲ること」だから。
そのために、世界のレーサーと直接戦える機会は貴重だ。
今の自分の“位置”と、誰がライバルになるかが計れるからである。
アメリカで行われる「 IHRA プロ・ウォータークラフト・レーシング・シリーズ 」に出場するには、最終戦・二色の浜大会の翌週までに、マシンをアメリカに送る必要があった。
そのため、最終戦でマシントラブルを起こすわけにはいかなかった。
奥選手にすれば、国内とアメリカのどちらを選ぶのか苦渋の選択だったと思うが、それだけに彼の“世界に懸ける意気込み”を感じるものであった。
メカニックの殿井 久悦氏(写真左)と、奥 挙太 選手(右)。国内戦を諦めて、世界を目指した彼の選択が実を結んだ。
総合3位は生駒 淳 選手。
生駒 選手のレースは、勝っても負けても愛妻・明美選手の存在があってだと、編集部は 確信している。
今年の国内戦は年間3位の生駒 淳 選手。
総合4位は岡田 祐樹 選手。
岡田 祐樹 選手(写真左)と、年間12位になったベテランの海辺 満幸 選手(右)。
総合5位は田村 眞沙充 選手。
今シーズンの田村 選手は「マシンが壊れなければ1位」というレースが多かった。
彼の目標も「世界」だ。
そのため、国内戦は「開発のためのテスト」を兼ねているのだろう。
ランナバウトクラスが盛り上がるためにも、来期はガーコに乗る田村選手と奥選手のバトルが見たい。
総合6位は三上 定裕 選手。
総合7位 は 白戸 裕太郎 選手。
総合8位は森川 博司 選手。
総合9位は宮崎 大輔 選手。
総合10位は小西 圭司 選手。
小西 選手(写真右)。
総合11位は浅井 信也 選手。
総合12位は海辺 満幸 選手。
総合13位は中野 崇寛 選手。
| 順位 | ライダー名(チーム名) |
|---|---|
| 1位 | 砂盃 肇(マリンメカニック) |
| 2位 | 白戸 裕太郎(PoundOne#1) |
| 3位 | 三上 定裕(マリンメカニック) |
| 4位 | 森川 博司(Monster-Craft) |
| 5位 | 田村 眞沙充(マリンメカニック) |
| 6位 | 岡田 祐樹 |
| 7位 | 小西 圭司 |
| 8位 | 生駒 淳(TONE PWC RACING) |
| 9位 | 海辺 満幸(パフォーマンスマリン) |
| 10位 | 宮崎 大輔(team AVANZA) |
JJSA 全日本選手権大会 第5戦(最終戦)・大阪府 二色の浜大会と同日、同会場で 毎年恒例の二色の浜カーニバルが開催された。
ヤマハ発動機がブースを出展。Wave Runner40周年を記念したアパレルなども展示された。
ニューモデルが展示されたBRP ジャパンブース。
国内屈指のジェットトレーラーメーカー、タイトジャパン。
ジェット用アパレルなどを展示・販売したシーゼットカンパニー。スタッフの西村 千里選手は、Masters Ski-Xクラスのシリーズチャンピオンである。
タイトジャパンのトレーラーの上には、ヤマハの日本限定モデル「FX JAPAN LIMITED」。
ツーリングの鉄人、故・斉藤智祐氏の遺志を継いで、パルアップは元気に営業中!
JETPILOTブランドを展開するKGIブース。
ジェットランチャーでお馴染みのファクトリーゼロの今泉 祐輔氏。
SOLASインペラーを取り扱うナカサンプロジェクト。中村社長に聞けば、インペラーのことは何でも教えてくれる。
ジェット用パーツを開発・販売するモンスタークラフト。
大阪・堺市にあるジェットとトライクのショップ・チャレンジ。
フリースタイル艇の製造・販売を手掛ける BUNフリースタイルの渡部 文一氏。
今年も無事に全戦終えて、ほっとする事務局長の柚木 誠氏。お疲れさまでした。
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