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「水上バイク」を運ぶモノ。「トレーラー」「ジェットランチャー」「ジェットバンク」この“3つ”の道具を知っていますか? “正しい使い方”を知れば、さらに便利!(ジェットスキー)

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ジェットを“運搬”する台車は、主に3種類ある

ジェットは400kgを超えるものもあり、人が手で持って運ぶのは、とても無理な大きさである。1人乗りのスタンドアップでも200kg前後の重量があるからだ。そこで活躍するのが「運搬するための台車」である。
重いジェットを水辺に運ぶ台車には、主に次の3つがある。

1. トレーラー
2. ジェットランチャー
3. ジェットバンク

「トレーラー」は、自宅からゲレンデまでジェットを運ぶのに使われることが多い。道路を走ってきて、ゲレンデに着いたらそのまま水に浸けてジェットを降ろせるので、自宅で保管している人には必需品である。

「ジェットランチャー」と「ジェットバンク」はほぼ同じ用途で使われ、トレーラーが入れない水際や、マリーナで使われることが多い。大人1人でもジェットを運ぶことができるので、とても便利なアイテムだ。
ここでは、この3種類について説明をしていく。
(※「ジェットランチャー」「ジェットバンク」は、ファクトリーゼロの登録商標。この記事では、一般的に使われている「運搬用台車」の表記として使用している)

1. トレーラー

「トレーラーは車」である。自力で動けないとはいえ、公道を走るので自動車と同じ扱いだ。トレーラーサイズや最大積載量によって、軽ナンバー、普通ナンバーといった、ナンバープレートの取得が必要となる。

トレーラーの利点は何といっても「積んだまま、ジェットを水に降ろせる唯一の手段」であること。クルマでゲレンデまで来て、そのまま水にドボンと浸けて水に降ろせる。帰るときも、トレーラーに引き上げて、そのまま帰れる。この手軽さが魅力的だ。

トレーラーは自動車に牽引してもらうが、公道を走るため「車」として扱われる。

トレーラーの場合、このように直接水に浸けて、ジェットの上下架を行える。

トレーラーは、直接水に浸けるため、ハブのグリスが劣化しやすい。さらに道路を走ってきて、まだ車軸が熱を持っているときに水に浸けたら、グリスの劣化が早まるのは想像に難くない。なるべく水に浸ける時間を短くし、ジェットを水に降ろしたら、すみやかに陸に上げよう。

トレーラーは、よりスタイリッシュに年々進化している。格好いいジェットは、格好いいトレーラーに載せたいものである。


■ジェットを牽くトレーラーの取り扱い方法 基本①

■ジェットを牽くトレーラーの取り扱い方法 基本②
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■ジェットスキーを牽く「トレーラー」の弱点

2. ジェットランチャー

「ジェットランチャー」を一言でいえば、「ジェットを載せて運ぶ台車」である。これ1台あれば、トレーラーが入れない「砂浜やビーチ」でもジェットの上下架ができる。
ファクトリーゼロのジェットランチャーには、2輪と4輪があり、重いジェットには4輪が最適である。

組み立て式なので、クルマの荷台に積んだり、トレーラーに乗せたりと、持ち運びにも困らないうえ、トレーラーと違ってナンバープレートの取得も必要ない。

ジェットランチャーは、ジェットを手動で運べる台車である。分解してバラバラにできるので、持ち運びも簡単。

ジェットランチャーには、2輪と4輪がある。地面がアスファルト舗装なら2輪でOKだが、フカフカの砂浜なら4輪を使ったほうが楽に運べる。

4輪のジェットランチャー。重いランナバウトを運べるタイプで、前輪と後輪を繋ぐ「センター補強フレーム」が付いている。

ジェットランチャーに載せる場合は、取っ手があるほうにジェットのリアを載せていく。

1番重いエンジン部分が、ジェットランチャーのタイヤの上に来るように載せると、力を入れなくて簡単に持ち上がる。正しい位置に搭載すれば、楽に移動が出来るのだ。

ジェットランチャー「2輪」の使い方手順(4輪バギーがある場合)

1 ジェットランチャーを水の中に入れ、ジェットをレールの上に載せる。ロープの付いたランチングフックを、ジェットのバウアイに引っ掛けて固定する。
2 取っ手を持って引っ張る。
3 このまま人力で運搬してもいいが、4輪バギーがあると便利である。
4 バギーの後部にジェットランチャーの取っ手を固定する。

ジェットランチャー「4輪」の使い方手順

1 ジェットランチャーを水の中に入れ、ジェットをレールの上に載せる。
2 ロープの付いたランチングフックを、ジェットのスターンアイ(船尾の穴)に取り付ける。ジェットを引っ張り上げてランチャーの上に載せる。
3 ジェットがキチンと固定されていることを確認して、取っ手を持って引っ張る。バギーがない場合は人力で引っ張り上げるが、重いSX-Rでも2人以上いれば大丈夫。
4 バギーがある場合は、ジェットランチャーの取っ手をバギーに固定して引っ張り上げてもらう。

写真右は、ジェットランチャーの取っ手側にジェットのフロントが来ている。本来なら逆に向けたほうが重心が取りやすいが、この向きでも問題ない。

4輪ランチャーは、タイヤに浮力があるので、最初はジェットを載せるときに「乗せにくい」と感じるかもしれないが、慣れてきたら楽になる。

正しい向きにジェットを載せると、エンジンの真下にタイヤが来るように設計されている。

ジェットランチャー2輪。アスファルトや舗装道路ではコチラが便利だと思う。

正しい位置に搭載すれば、1人で簡単に運搬できる。取っ手を持ち上げるのに力がいらない。

「ジェットランチャー」製造メーカーに、アレコレと聞いてみた
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3. ジェットバンク

今まで紹介してきた台車のなかで、一番なじみがないのが、この「ジェットバンク」だろう。ジェットランチャーと同じく、「ジェットを載せて運ぶ台車」である。形としては、「トレーラー」と「ジェットランチャー」の中間といったところだ。
「取っ手ハンドル」が付いているので、舵を切るのも簡単。さらに『ハンドウインチ』が付いていることで、水に浮かんでいるジェットも楽に積載できる。

これ1台あれば、「トレーラーが入れない砂浜やビーチ」でも、ジェットの上下架ができる。特にマリーナでジェットを保管している人は、ジェットランチャーよりもこちらのほうが楽なケースもある。もちろん、ナンバープレートも不要だ。

ジェットバンクは、手で押したり引いたりもできるが、4輪バギーなどで牽引してもらうと、さらに便利である。

「取っ手ハンドル」があるおかげで、非常に小回りが効く。マリーナのようなアスファルト舗装では、特に移動が楽にできる。

このように、一人でも簡単に動かせる。

2人で運べばもっと楽!

小回りが効くので、狭いスペースにも、簡単に入れることができる。

ビーチで使ってもいいが、もっと細かい砂になったら「4輪ジェットランチャー」の方が使い勝手が良い気がする。

ジェットバンクの初期モデルは、レールの最後が真っ直ぐになっている。

現行モデルは、レールの後部が下に湾曲しているので、さらにジェットを載せやすくなった。ファクトリーゼロ社は、常に改良を続けているのだ。

今回、「ジェットランチャー」と「ジェットバンク」の開発・発売元であるファクトリーゼロ社の今泉祐輔氏(左上写真・右側)と鈴木壮馬氏(同写真・左側)にご協力をいただいた。

ジェットを運搬する台車は、「使う人の環境」によって変わってくる

「水上バイク」運ぶための便利アイテム、「トレーラー」、「ジェットランチャー」、「ジェットバンク」について、紹介した。この3種類の台車は、それぞれに使い勝手が違うので、自分の使うゲレンデの状態に応じて選べばよい。
あなたが普段、ジェット遊びをする環境は、舗装されたマリーナ? フカフカの砂浜? 一緒に運んでくれる人はいる? などなど。それぞれの条件によって、ベストな選択をして、楽しいジェットライフを送ってください。


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