パルアップ・ダーさんは、ツーリングの鉄人・斉藤さんのジェットショップ「パルアップ」のお客さん。斉藤鉄人の弟子として、ジェットでツーリングを楽しんでいます。
2018年にシードゥのフラッグシップモデル「GTX LIMITED 300」を新艇で購入しました。週に1度は乗りに行くヘビーユーザーで、「斉藤鉄人の弟子」という称号に相応しいツーリングマニアです。
ダーさんは、2020年12月、ツーリング中に神戸沖で「ポンプに大量の釣り糸を巻き込む」というアクシデントに見舞われ、愛艇が沈没……。幸いにも保険に加入していたおかげで保険金が支払われました。
当然、新艇に買い替えるのですが、その際、「次のジェットは何を買うか」を選ぶ材料として、3年間乗ったジェットの「遊びの総費用」を再確認することにしました。
「これから新艇を購入しようと考えている人の参考になれば」というわけで、今回、2018年に「シードゥGTX LIMITED 300」を新艇で購入してから3年間の「費用の記録」と、ダーさんの考える「新艇の選び方」を紹介します。
単価(万円) | 回数(リットル) | 合計(万円) | |
ジェット本体 (GTX LIMITED 300) |
222 | 1 | 222 |
施設利用料 | 0.05 | 200 | 10 |
艇庫保管料 | 16.5 | 2 | 33 |
ガソリン | 0.015 | 5,600(リットル) | 84 |
搭乗者保険・賠償保険 | 11 | 3 | 33 |
船体保険 | 9 | 1 | 9 |
3年間の支出総額 | 391 |
使用時間を表すアワーメーターは3年間で280時間、約200回乗った費用の概算です。(ダーさんは、かなりのヘビーユーザーです)
交換の必要はないと言われましたが、私が交換してみたかったステンレスフェアリングとインペラー代、定期メンテナンス代、アクセサリーなどの小物代やウェットスーツ、ドライスーツ、食事代などは含まれていません。
平均時速はだいたい40km/hだったので、走行距離はおよそ11,200kmです。燃費は、1.5~2.3km/L。平均2km/Lだったので、5,600Lぐらい使ったと思います。1日平均のガソリン使用量が28Lで約4,200円(ガソリン単価はリッター150円計算)。
パルアップの施設利用料が500円。それに飲食代がかかります。
保険は、「搭乗者保険」や「賠償保険」に1年目から入りました。これが年間11万円です。3年目からは船体保険も入ることにしました(年間9万円)。
保険に関しては個人の考え方次第ですが、私の場合、骨折した際に、入院・治療費が出ましたし、まさかの沈没事故があったので、心強いお守りとして機能してくれました。
ジェットを売却する際は下取りでお金が返ってきますし、沈没の際は保険をかけていれば保険金が支払われるので、安心のためにも保険に入ることをおススメします。
確かに、ジェットはお金がかかるといえばかかります。でも、本体を購入してしまえば、1日あたりに必要なのはガソリン代と食事代くらいです。家族と出かけても5,000円~1万円の範囲でした。
それで1日遊べるし、他のレジャーや趣味より割安に思えることもあります。自分自身のことでは、ストレス発散や筋トレになったので、ジェットを始めて良かったと思っています。
仮に、ジェット本体にかかった費用が正味100万円だったとすると、約200回乗っているので、1回につき5,000円で乗っていることになります。例えば、乗り合いの釣り船に乗れば、1回約1万円はかかるし、ウェイクボードは15分で4,000円くらいです。そう考えると、他のレジャーに比べても、ジェットはそれほど高くないと思います。
まず、私がジェットを始めたきっかけは、知り合いの方がジェットを持っていて、乗せてもらう機会があったからです。
もう20年近く前になりますが、シードゥGTIや3D、カワサキのULTRAに乗せてもらい、ビーチ前で遊んでいました。それから年月が経ち、子供が大きくなってきたので、一緒に遊べるツールとして購入することにしました。
私自身、ジェットが走っているのを見たり体験したことがあっても、趣味で始めるとなれば知らないことだらけ。本当に未知の世界でした。
20年ぶりに乗るジェットは、ブレーキが付いていたり、燃料タンクが大型化して大きく進化し、遊び方も変わってきていました。
ジェットの選び方については、WJS誌でも紹介されているように、もしジェット仲間がいれば仲間と同等の機種を選択するのがいいかと思います。仲間に行きつけのショップも紹介してもらえますから。
しかし、私のように所有するのは初めてで、しかも仲間もいないなかで始める人も多いと思います。ジェット遊びは、グループでも1人でも楽しめます。いずれにしても、重要になるのがショップ選びです。
実際に「ジェットを購入する」と決めたら、次に「どこのメーカーにする?」「機種は?」と悩みます。
ジェットの免許取得と購入が前後することもあるでしょう。「購入する」といっても、自動車のように試乗できる機会は少ないです。未知の世界に飛び込むのに必要な情報の取捨選択ができず、悩むのも当然です。
悩むのも楽しいひとときですが、頼りになるショップを見つけたら、カタログだけでは分からない、実際の使い勝手や違いなどを教えてくれます。
ジェットは、乗るだけも楽しいです。もし、今、どんな遊び方をしてみたいか分からなくても、あとから少しずつ分かってきて、繋がることもあります。「乗りたいな」と思ったときから、ジェットライフは始まってますよ。
欲しいメーカーが決まっていれば、それを扱っているジェットショップを探すといいでしょう。3メーカー取り扱っているところもあれば、1つのメーカー専売のショップもあります。
行きやすくて、続けられそうなショップが見つかったら、そこでいろいろと相談して機種を選びます。メーカー専売のショップで他メーカーのジェットが欲しいと言っても、修理に必要なツールがなかったりします。希望を伝えたうえで、よく話を聞いてみましょう。
【関連記事】
パルアップ・ダーさん 実録・沈没体験記!
2021 水上バイク国内全モデルラインナップ
2021年 BRP SEA-DOO(シードゥ)ニューモデル 国内全モデルラインナップ
2021年 ヤマハ マリンジェット ニューモデル
2021年 カワサキ ジェットスキー ニューモデル
琵琶湖でジェットスキーに乗るとき、絶対必要なもの
【試乗記】SEA-DOO(シードゥ)GTR 230を再考する 燃費とコスパに優れたスーパーチャージャー搭載モデル