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【試乗記】SEA-DOO(シードゥ)GTR 230を再考する 燃費とコスパに優れたスーパーチャージャー搭載モデル ジェットスキー(水上バイク) 

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改めて「GTR 230」という機種に乗ってみた

今回、編集部が注目したのはシードゥ「GTR 230」である。2021年はラインナップから外れてしまったが、昨年まで発売されていたので、今でも極上艇が手に入るモデルである。 メーカーはこのGTR 230のことを、「RXT-X 300のような300馬力のモデルと比べて、気軽にチャレンジできるマッスルクラフト」だと言っていた。

GTR 230は、アンダーハルに耐傷性・耐衝撃性に優れた軽量素材「ポリテック・ジェネーレーション2」を使っている。これは、スパークの船体などで使われている「ポリテック」を改良した新素材である。少々のキズなら、簡単に修復できる利点もある。強度的には、従来のFRPと何ら変わらない気がする。

スーパーチャージャーを搭載しているのに、価格が200万円を切るリーズナブルさもウリであった。

2020年モデルのGTR 230。フラッグシップと同じ船体サイズで、安定感も抜群だった。


軽量船体のマッスルモデル

フラッグシップのRXT-X 300の重量が376kg、このGTR 230が351kgで、GTR 230のほうが25kg軽い。「ポリテック・ジェネーレーション2」素材のおかげで、実際に持ち上げるともっと軽く感じる。
ガソリンタンク容量は60リットル。他のフラッグシップが70リットルなので10リットルほど少ないが、燃費がいいので不満は全くない。
「マッスルモデル」というカテゴリーながらレギュラーガソリン仕様。コスパに優れたモデルである。

「ポリテック・ジェネーレーション2」という船体素材を使っていて、持ち上げると軽く感じる。


シードゥ「GTR 230」試乗インプレッション

シートに座ると、低いライディングポジションがレーシーな雰囲気を醸し出し、いやでもテンションが上がってくる。
乗った瞬間に感じる「ポリテック ジェネレーション2」を採用したアンダーハルは、どこかスパークの乗り味にも似ている。

アンダーハルの外観は、外から見るとシュッとしてスマートに見えるが、乗ってみるとカワサキのウルトラのように、フロント前部が膨らんでいるのが分かる。
良い意味で、波の影響を受けない船体だ。荒れた水面でも波に刺さらず、波の上に出られる。燃費も申し分ないし、良いことばかりだ。

下ハルのフロント部が膨らんでいるおかげで、波に刺さらず、アクセルを握っていけるのだ。


船体の安定性が高く、スピードが出ているのに恐怖は全く感じない

このGTR 230は、「アクセルを握ってしまう」モデルだ。船体が軽くて、エンジンとハルのバランスが優れているので、スピードを出しても恐怖感が少ない。
アクセルレスポンスも良く、軽快に走るジェットだった。

この日の水面は、かなり波があったが、波のある水面でも最高速のメーター表示は108km/hを示していた。十分に速い。
波のない平水では「オンザレール」で走れるので、気持ちが良いことこのうえない。

従来モデルのGTR 230の印象は「意外と速い」である。しかし、この新しい「GTR 230」は、それほど速く感じなかった。船体が進化すると、スピードが増しても安定度が高まる。だから、余計に速さを感じなかったのだと思う。

数あるシードゥ艇のなかで、最もアクセルを握り続けて走ることができるモデルだと感じた。楽しいジェットだった。

新開発のポリテック素材の影響なのか、エンジンサウンドもかなりイケてる。低速では低く籠ったような音で、高回転になるほど高くなる。
スピードを上げると風の音しか聞こえないが、アクセルを緩めると低いエンジン音が何とも心地よい音を奏でる。ジェットには、気持ちのよいエンジン音が必要だ。これが、アクセルを握ってしまう要因だ。


レギュラーガソリン仕様のスーパーチャージャーモデル

今回、ラフウォーターの海面を、かなりアグレッシブに走らせた。右に左にスラローム走行も繰り返したが、水しぶきが全く顔にかからないことに驚いた。
以前のモデルは、もっと水しぶきがかかったのに……。このあたりも見直されている。これは、重心がより低くなったハル形状が関係しているのだろう。

驚くべきは、燃費の良さだった。GTR 230はレギュラーガソリン仕様で、もともと燃費がいいのは分かっていた。しかしこの日、私はかなりの長時間、アクセル全開で走り回っていたのだ。
RXT-X 300なら、間違いなくガス欠の警告音が鳴っているくらい走らせたはずだが、ガソリンメーターを見ると、まだ半分以上残っていた。

改めて、その燃費のよさを思い知った。GTR 230は、マッスルモデルが好きで、ガンガン走り回りたい人にはもってこいの機種である。

荒れた海をアクセル全開で走り回ったが、波に刺さることは皆無だった。ビギナーにも優しいライディングフィールだ。


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