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水上バイク(ジェットスキー)関西王道コースツーリング上級編

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ジェットスキー大航海時代

目の前に広がる大きな海。遥か先に何があるのだろう? 人間の好奇心は果てしない。航海技術や船の進化に伴い、15世紀の中ごろから、人々は富や名声を求めて、世界の海へ繰り出した。アジア航路、喜望峰、アメリカ大陸の発見。これが世にいう「大航海時代」の始まりだ。

時は下がって現代。我々の水上バイク(ジェットスキー)も、驚くほどの進化を遂げ、日本1周が可能なポテンシャルを持つまでになった。ひと昔前のように、小さなゲレンデだけで遊ばせておく時代ではない。「ジェットも大航海時代」の到来なのである。

今回は、関西の「鉄板・王道コース」を紹介する。兵庫県西宮市にあるツーリングの鉄人・斉藤智祐氏のジェットショップ「PAL-UP(パルアップ)」を出発し、大阪、和歌山、そして徳島まで行って、その日のうちに西宮市まで戻って来るという超ロングコースだ。当然、潮の流れや、海の荒れ具合、天候によっても状況は変わるが、今どきのジェットスキーは、たった1日で、これほどのロングツーリングが可能となった。

今回は、あえて「大阪湾、播磨灘1周」とした。実際に我々はこのルートを走ったが、途中で引き返しても良い。あくまで、関西ツーリングの目安にしてもらえたら良いのである。むしろ、それが狙いだ。「ここで上陸できる」という目安をたくさん知ることで、より充実したジェットライフが始まる。
Adviser/ツーリングの鉄人・斉藤智祐氏(PAL-UP代表)

二色の浜公園海浜緑地(通称:二色の浜ゲレンデ)

西宮を出発して、最初に目指すポイントは「二色の浜公園海浜緑地」。ここは、日本で唯一、誰でもジェットの上下架ができる公的なジェット専用ゲレンデである。通常では、パルアップから40分ほどで着く。誰でも使えるので、ここを出発点にしてもいいだろう。大きな駐車場があって、トイレやシャワー、ジェットスキーの水洗場も用意されている。

友が島

次の休憩ポイントとして使えるのが「友が島」。上陸して探検するなら、半日は遊べる。沖ノ島は明治時代から第二次世界大戦時まで、旧日本軍の要塞施設となっていた島で、今でも、当時の砲台や防備衛所の跡が残っている。基本的に無人島だが、映画「天空の城ラピュタ」の廃墟のイメージもあって、廃墟巡りにやってくる観光客も多い。夏のハイシーズンは、上陸を避けたほうがいい。

淡路島・沼島

沼島は鱧(ハモ)が名物で、鱧料理は絶品。驚くほど安い金額で、天然の鱧料理が食べられる。鉄人は、必ず昼食場所に沼島を選ぶ。ただし遠い。海も荒れやすい。だから昼飯の時間に着けるとは限らない。大阪から向かうなら、風と波がない日に限る。

沼島に行くなら、絶対に抑えておきたいのが、「上立神岩(かみたてがみいわ)」。国生み神話ゆかりの場所で、海面から、高さ約30mの岩がそびえたっている姿は圧巻だ。岩の中心がハート型に窪んでおり、「恋愛成就」のパワースポットとしても人気がある。



何度も書くが、沼島近海は高級魚の「鱧」が獲れる。しかも、この島で獲れる鱧は、高級料理店でも別格扱いされているという。ツーリングの鉄人・斉藤さんが、沼島に来ると必ず寄る食堂が「漁師民宿 あさやま」だ。この店のご主人自らが漁に出て、釣った鱧や地魚を食べさせてくれる。事前に予約しておけば、ウェットスーツ姿でもOK。

漁師民宿 あさやま
南あわじ市沼島206
☎0799-57-0920(火曜定休)

鳴門海峡

自信がない人は、絶対に行ってはいけない。近寄らないほうがいい。理由は、言わずと知れた「鳴門の渦潮」が発生する場所だから。潮の流れによっては、3mくらいの高低差ができ、水の壁で行く手を阻まれることもある。ここを通過する場合、事前に調べて、潮目が止まる時間帯に走ること。くれぐれも、わざわざ渦潮を見に行かないように! ツーリングの鉄人曰く「もし、渦潮のある場所で転んだら、ジェットから手を離すこと」と言った。人間だけなら、何とか助けることができるというのだ。ということは、ジェットは諦めるしかないのだ。

給油も休憩もできる、南あわじ市の貴重なジェットショップ

鳴門の渦潮を過ぎ、10分ほど走ると、南あわじ市のジェットショップ「ネオ・ビーチデポ」へ到着する。ここで、給油と休憩を兼ねて上陸。ゲレンデの広さに限りがあるので、必ず事前に予約すること。淡路島にあるのに、南国リゾートのテラスで寛いでいる感覚になれる。

ネオ・ビーチデポ
南あわじ市松帆古津路577-81
☎0799-36-0677(不定休)
URL.http://www.beachdepot.jp/



神戸港

異国情緒満載。六甲山、ポートタワー、オリエンタルホテル。「神戸」といえば、真っ先に思い浮かぶ景色がここだ。さすがにここで上陸はできないが、写真を撮るスポットとしては、最高だ。



ショップ代表であり、ジェットツーリングの鉄人。新鮮情報満載のショップ

ツーリングの鉄人こと斉藤智祐氏は、「何にもなしで、ジェットと自分だけで瀬戸内海を1週間漂っていたい……」と言い、それができる人。朝起きればジェットに乗り、日が暮れれば島の民宿に泊まる。超多忙な現代人ほど、そんな遊びに憧れる。お客様のなかにも、斉藤鉄人のファンが多いのも頷ける。

【ツーリングの鉄人のいる店】
PAL-UP(パルアップ)
兵庫県西宮市西宮浜1-46
☎0798-26-7572
URL.http://www.pal-up.com





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