今まで、語られることのなかった創業時の話。設立メンバーのひとりである紅矢俊栄氏へのロングインタビューです。人気ブランドの歴史に迫りました。
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に、強い憧れを持つ村尾“DEVIL”高明氏が、スーパージェットでデロリアンを作っちゃいました。
BRPのトライク、話題のスパイダーでショップツーリングに参加させていただきました。ジェットのツーリングと何が違う? 「チーム・シーゲッツ」の皆さんと一緒です。
若いときに屋根から落ちて大ケガをし、「乗れるうちに」とジェットに乗って、今ではSX-Rでブイをまわる。「素敵な人の良い話」です。
今まで語られることのなかった、クエーキーセンス創業当時の話を設立メンバーのひとりである紅矢俊栄氏に聞かせていただいた。
「アメリカ、フロリダのフォートワルトンビーチという湖畔に、倉庫を借りてはじめたのが最初です。IJSBAのレース仲間が、泊まり込みで来てくれて、ウエットスーツの開発テストに協力してくれました」と紅矢氏。
クエーキーセンスがワールドファイナルのメインスポンサーを行う回数が増すたびに、ワールドフィナルの取材をする際の快適さが増していった。IJSBA会長のスコット・フレージャー氏をはじめ、会場にいる大会関係者の態度が明らかに変化したのだ。国は違っても、ジェット関係者が集まる場なので、邪険に扱われることはなかった。
しかし、クエーキーセンスが冠スポンサーを行う回数が増すごとに、「日本人は偉い」が、しぐさの中に見えるようになったのだ。私が何かしたわけでもないので、恐縮な話だが、明らかに温かく優しく接して頂けるようになった。
これは、タイトルスポンサーでありながら、紅矢氏をはじめとするクエーキーセンスの方々が、少しも偉ぶらず、あくまでIJSBAファミリーの一員として、フレンドリーな関係を構築しているからにほかならない。 クエーキーセンスとアメリカの人たちとの良好な関係が、私を含めて、日本人のジェット関係者に対する態度に、モロに影響しているとしか考えられなかった。
インタビューに応じてくださった紅矢氏自身も、2000年にアメリカツアーを転戦していたレーサーである。
そのころからの友人関係が今も続いており、「クエーキーセンスを立ち上げる際にも、彼らが助けてくれたので、今も続けてこられました」と、謙虚に話す。
1回のタイトルスポンサーに、日本円にして数千万円も必要なのに、なぜ8回も行ってきたのかを紅矢氏に聞いてみたところ、次のような返事が返ってきた。
『大変でしたが、スポンサードをするには理由があります。それは、「ワールドファイナルが、世界中のジェットスポーツの中心」だから。
レイクハバスで行われる世界選手権大会がキチンと開催されることで、世界各国のレース関係者が、この場所を目標に頑張れる。
事実、私が選手として戦っていた1990年代の日本でも、「日本チャンピオンになって、いつの日か、“レイクハバスへ”」と、皆が憧れを抱いていました。だから、この場所だけは、絶対に輝かせておく必要があったのです。
それと、私自身が憧れ、夢を見て飛び込んだ、2000年代前半のアメリカツアーでの経験がありました。当時、アメリカの人種差別は酷かったですが、もちろんその時代にも、良くしてくれたアメリカ人や海外の友人たちがいました。彼らには、今でも強い感謝の気持ちがあります。
だから、私たちがメインスポンサーを続けることで、日本人の選手や、友人、関係者の方から、「アメリカで、アメリカ人から尊敬の念を込めて接してもらえる」と聞くと、本当に嬉しいですね』。
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