2024年7月6日(土)、千葉県富津市において、「官民合同溺者救助訓練」が行われた。
訓練会場となったのは、富津海水浴場(富津市富津地先下洲海岸)である。
この訓練は、ライフセーバー団体、富津市消防署、木更津海上保安署、富津岬を守る会、千葉県水難救済会 富津岬PW救難所、PWSA千葉支店 が 毎年 合同で行っている。
「 関係機関と連携した 実践的な訓練 」を行うことで、相互の連携強化を図ることと、“救助体制の確立”を目的としている。
訓練の内容は、下記の通り。
・ライフセーバー及び日本水難救済会 千葉県水難救済会 富津岬PW救難所による合同溺者救助訓練
・富津市消防署による溺者救助訓練及び溺者引継救急搬送訓練
・羽田空港基地所属ヘリコプター、羽田特殊救難基地所属特殊救難隊員による溺者吊り上げ救助訓練
富津消防署による心肺蘇生講習
特に、ヘリコプターを使って空から溺者を救助する様子は、なかなか目にする機会がないだけに、「さすが」という感じであった。
各団体同士のチームワークを見ていると、常日頃からこうやって訓練しているから、実際の場になっても、指示系統が乱れなく行われるのだと感じた。
この合同訓練は、毎年、富津海水浴の海開きの前に行われている。
「備えあれば患いなし」というが、こういった小さな積み重ねと経験が、海の安全を守ってくれる。
『訓練が行われた 下洲海岸「富津市海水浴場」は、1年を通じて 最も多くの お客様を迎える海岸であります。
海水浴場は、7月13日から 約1カ月間 開設して、お客様を迎える準備が徐々に整って来ています。
そうしたなか、皆さまが実践を想定したなかで、本日訓練に臨んでいたことは、地元市といたしましても、大変心強く感じております。
本日の訓練の中で、もしかしたら皆さんの想定と違う部分もあったのかもしれません。
ぜひ今日の訓練を検証していただいて、「万が一の事態」に、万全の態勢で臨めるように 準備を進めてくれたらありがたいと思っております。
しかしながら、皆さまも そして お越しになる お客様も、誰一人として 事故を起こしたい という方は いらっしゃらない と思っております。
ぜひ、未然に事故を防げるような啓発活動を、今後とも続けていただければと思っております。
富津市に来るすべての お客様が、楽しい思い出を作っていただける。そんな海に、皆さんと 力を合わせて 実現していきたいと思っております。
今日、訓練にご参加いただいた すべての皆様に心から感謝を申し上げ、引き続きの ご尽力をお願いして、簡単ですが 講評といたします』
海上に浮かぶ人(ダミー人形)。
2・浮き具を持ったライフセーバーが、ダッシュで救助に向かう!
3・溺者にたどり着いたら、状況を確認! 意識はあるのか? 呼吸はしているかを確認したら、陸上や海上の隊員たちに場所を伝えるため、声を出したり、手を振る。
シーバードの水上バイクが救助に駆け付けた!
5・溺者が落ちないように支えながら、迅速に陸上に向かう。
6・陸で待機していたライフセーバーに、溺者を引き渡す。
8・溺者の状況を確認。呼吸しているか? 脈はあるか?
9・呼吸がある場合は、回復体位を取らせて救急車を待つ。
10・「回復体位」とは、意識はなくても普段通りの呼吸をしている要救助者に対して行う。呼吸を妨げないようにする「横向きに寝た姿勢」のことで、気道が確保され、嘔吐しても喉に詰まらない。
11・意識がない状態では、舌の根本が落ち込んだり、吐物・異物が気道を塞ぎ、呼吸できなくなる恐れがあるため、気道の確保が最も重要となる。救急車の到着を待っている間に回復体位をとらせることで、正常な呼吸を維持することができる。
2・駆け付けた消防署員が、ゴムボートでレスキューに向かう。
3・署員が海に飛び込み、溺れた人を確保する。
4・協力して、溺者をゴムボートに引き上げる。
5・迅速に砂浜に向かう。
救急隊員が担架を持って待機し、ゴムボートの到着を待つ。
万全の態勢でゴムボートの到着を待つ。
6・溺者を担架に乗せる。
7・救急車の待機する道路へ急ぐ。
8・担架からストレッチャーに溺者を移し替える。
10・扉を閉める。
ヘリコプターから機動救難士が降りる準備をしている。
2・ワイヤーロープを使って降下開始!
3・素早く溺者を確保。それを確認して、ワイヤーロープを引っ張り上げる。
4・あっという間にヘリコプターに収容された。
5・そのまま病院に向かう!
本格的な 訓練!
溺者役のダミー人形。人間を想定しているので、重さは60kg以上ある。
訓練開始前のミーティング。この日の訓練項目と段取りを、全員で共有する。
説明を聞き洩らさないように、真剣に聞いている。
シーバードや水難救済会など、ジェットユーザーの有志も数多く参加している。
参加者全員で記念撮影。
いつまでも富津の海でジェットに乗れるように尽力している皆さま。千葉県水難救済会 富津岬PW救難所、富津岬を守る会、シ―バード、PWSAなど、さまざまな団体がある。
今回の訓練に参加してくれたシーバードの皆さま。
千葉県レクリエーション都市開発では、蓮沼海浜公園ウォーターガーデンなどの管理運営のほか、海浜での安全監視活動を行っている。今夏開設される富津海水浴場にも、同社のライフセーバーが配備される。
救助をしていないときは、ステキなお姉さま方!
人を救う人は輝いている!
彼らがビーチにいてくれるだけで安心できる。
心肺蘇生訓練も、率先して行っていた。
これからも、水辺の安全を守ってください!
心にしみる格言。
こうして見ているだけでも、頼もしい姿だ。
訓練に参加した富津消防署の方々。
心肺蘇生の講習では、初心者にも分かりやすく教えてくれた。
訓練に参加した海上保安庁の方々。
朝早くから、綿密な打ち合わせを行っている。
救助や救急など、その活動が多岐にわたる富津消防署の皆さま。
その笑顔で、多くの市民の命を救ってください。
訓練の最初から最後まで見守ってくれた高橋 恭市・富津市長。
千葉県水難救済会 富津岬PW救難所・所長 大島 博 氏(写真右)と、同救難所・副所長 鈴木 雄生 氏(左)。
富津の海を守るシーバード富津の皆さん。
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