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【ジェットの選び方】2021年 国内ニューモデルは全26機種 どのメーカー、どの機種を買うべき? ジェットスキー(水上バイク) 

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2021年は、26機種の魅力的なニューモデルが出揃った。今買うべきは、どのメーカーの、どの機種?

1人乗りから3人乗りまで、遊び方に応じて選択できる

2021年の水上バイク(以下、ジェット)国内ニューモデルラインナップが出揃った。ヤマハ、カワサキ、シードゥの3メーカー合わせて全26機種ある。

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オールニューの4ストロークエンジン搭載「ヤマハ・スーパージェット」や、メーカーが作ったレーシングモデル、「シードゥ・RXP-X 300」など、気になるモデルが並んでいる。

26機種もあれば、当然、どれを選ぶか悩む。今回、編集部がおススメする「ジェットの選び方」を紹介しよう。

機種選びのポイントは「遊び方」で決める

「ジェット選び」のポイントは「自分を知ること」だ。釣りが趣味で「ジェットで釣りをしたい」というなら、「FISH PRO 170」一択である。
しかし、「釣りも好きだが、レースもしたい」となると、また変わってくる。釣りに適したモデルが、レースに向いているわけではないからだ。

あれもしたい、これもしたいと思うなら、何かに特化したモデルではなく、質実剛健なノンチャージャー(NAエンジン)のロングセラーモデルを選べばハズレがない。オススメは、「カワサキ・STX 160」「ヤマハ・FX HO」「シードゥ・GTX170」などだ。

全ての遊び方に対して最適ではないが、やろうと思えば全部できなくはない。そういう機種である。

「ジェットで釣りをしたい」なら「FISH PRO 170」。釣りに必要な装備が全て揃っているので、新たに買い足すものがない。


あなたは「ジェットに何を求めますか?」

ジェット選びは、「自分のやりたいこと」を優先する

ツーリング、釣り、レース、フリースタイル。ジェットにはいろいろな遊び方がある。「その遊びに適した最高のモデルしか乗りたくない」というなら、話は簡単だ。やりたい遊びの数だけ、それに適したジェットを何台でも購入すれば良い。ただし、お金はいくらあっても足りないが……。

現実的な話として、メインの遊び方が「ツーリング」で、その途中で釣りをしたり、仲間と競争したりということであれば、フラッグシップのランナバウトだ。クーラーボックスと釣り用のロッドホルダーを装着すれば事足りる。これなら、仲間と競争もできるし、釣りもツーリングも楽しめる。ちなみに予算は、230万~280万円前後かかる。


上級者ほど「シンプルで質実剛健」な、ノンチャージャーモデルを選ぶ傾向にある

よく聞く話が、普段、スタンドアップに乗っている上級者ほど、ランナバウトは「最低限の装備しかない新艇」を欲しがるという。
タダで貰えるならスーパーチャージャー付きのフラッグシップでもいいが、自分で買うなら「シードゥ・スパーク」や「ヤマハ・VX」、「カワサキ・STX 160」といったNAエンジン。壊れず、シンプルで燃費もいい、経済的なモデルを選ぶ傾向にあるのだ。

誤解しないでほしいのが、上級者がフラッグシップを否定しているわけではない。フラッグシップのクオリティの高さは、当然、評価しているが、自腹で購入するなら、余計な機能のない、リーズナブルなモデルで十分だと考えているのだ。
「速く走るのは“人間”であって“ジェット”ではない」と思っているのだ。

スーパーチャージャー付きのマッスルモデルであっても、アクセル全開で走れるベタな水面ばかりではない。
海だったら、少しでも水面が荒れていれば、上級者が乗る90馬力のスパークが、300馬力のフラッグシップを追い抜いて行くケースは多々ある。ラフウォーターでも速く走らせる術を上級者は持っていて、荒れた水面を走ることが楽しいのだ。

上級者に人気の「カワサキ・STX 160」。


初めてジェットを買う人は、「一緒に遊ぶ仲間と同等のジェット」を購入するべき

本誌が信頼するジェットショップ、スズキマリンの鈴木店長は、新しくジェットを買うお客さんに対して、「一緒に遊ぶ仲間が、どの機種に乗っているか」を必ず確認するそうだ。

友達が皆、フラッグシップなのに、「安いから」という理由でノンチャジャーモデルを買ったお客さんは、ジェットをやめてしまうケースが多いという。「みんなのペースに付いて行けない」「自分だけ体力的にしんどい」という経験が重なると、ジェットが嫌になってしまうらしい。だから、一緒に遊ぶ仲間がフラッグシップなら、そのお客さんにもフラッグシップを勧めるそうだ。


上級者は「キツい」のが「楽しい」ことを知っている

ジェットに「快適」とか「楽さ」を求めるなら、大きな船体で高馬力、高出力が適している。
しかし、上級者が欲しがるものは「ファン・トゥ・ライド」である。
上級者ほど、「仲間がフラッグシップで、自分だけがNAモデル」だったらどうなるかという想像ができる。
平水面なら、当然、フラッグシップのほうが速いので、置いていかれないように頑張って走らなければならない。逆に、荒れた水面ならそこまで頑張る必要がない。アクセルを開けられなければ、スピードにそれほど差が出ない。
そのように、まわりの状況を確認しながら走ることができるのだ。馬力が低い分、「腕」で乗るジェットを好む傾向にある。


あなたにとっての「ファン・トゥ・ライド」とは

ビギナーにとってのファン・トゥ・ライドは、「快適」や「楽さ」が重要だ。上級者なら、「スポーツ」というファクターが大事だと思っている。

クルマの世界では「速いクルマを“スポーツカー”と呼ぶのではなく、走らせることが楽しいクルマを“スポーツカー”と呼ぶ」と言われている。高速道路で速いのは、マツダの「ロードスター」や、トヨタの「ハチロク」といった「スポーツカー」ではなく、「ベンツ」や「アウディ」などの高級サルーンだ。
どこかの県知事で問題となったトヨタの「センチュリー」なども、排気量が大きく安定しているので、高速道路では非常に速い。

では、どちらが運転していて楽しいかといえば、断然、スポーツカーだと私は思っている。「楽しむ=楽チン」とは一概に言えないと思っている。ジェットも同じで、「どこに優先順位を置くか」で選ぶ機種は全く変わってくる。

編集部は、「ジェットはスポーツ」だと考えている。「ライダー自身のライディングスキルを高める」ことが、長くジェットを楽しむための要諦だと思っているのだ。


「悪の方程式」にハマらないために

ジェットを選ぶとき、「自分がジェットで何をやりたいか」を考え、変な見栄を張らずに機種選びをして欲しい。
多かれ少なかれ、ビギナーのときは失敗がある。失敗しながらでも、長くジェットライフを楽しんでもらいたいと思っているのだ。

フラッグシップを購入したビギナーが、1年後くらいに飽きて言うセリフが、「そろそろジェットを改造して速くしたい」だそうだ。
ノーマル艇を改造すると、壊れるリスクは高まる。リスクを承知で改造するだけの「納得できる理由」があれば良い。しかし、「飽きてきたから、速くなれば楽しくなるのではないか?」というのは違う。

これは、ジェットをやめてしまう「悪の方程式」と呼ばれている。
安易に速くすることを考えるより、今まで、アクセルを開けられなかった“ラフウォーター”を走れるように、”ライディングスキル”を上げる努力すれば、退屈している暇はない。

「つまらない」→「改造して、速くなれば楽しくなるのでは?」→「改造する」→「壊れる」→「修理代が掛かりすぎる」→「ジェットをやめる」。
くれぐれも、この「悪の方程式」の流れに乗らないでほしい。


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