2021年3月27日(土)、28日(日)の2日間、神奈川県平塚市のマリーナ、ジェットフィールド湘南で「第12回 湘南合同中古艇フェア」が開催される。本日27日は、その初日である。
このイベントは、毎年、春と秋の年2回行われており、関東最大級の中古艇即売イベントとして定着している。関東一都三県の2回目の緊急事態宣言は終了したが、依然として、新型コロナウイルスの感染拡大は危惧されている。そのなかでの開催となるので、会場内の至るところに消毒薬が置かれるなど、感染拡大防止にも務めていた。
中古艇は、神奈川県下の複数のショップから出展されており、売主であるショップスタッフが会場内にいる。場合によっては試乗も可能だ。全ての中古艇は信頼できるジェットショップが販売しているので、アフターケアも万全。「フェイス・トゥ・フェイス」の理想的な取引の場となっている。
このイベントでは、毎回、多いときで約70艇の中古艇や新艇が展示されるが、今回は31艇しか集まらなかったという。
主催するジェットフィールド湘南は、来場者に喜んでもらうため、より多くの中古艇を展示したいと考え、他のジェットショップにも参加してもらっている。それなのに、31艇しか集まらなかったのだ。これは、世の中に水上バイク(以下、ジェット)の売りものが少ない現状を物語っている。
今シーズンは、流通しているジェットが少ない。「だから、すぐ購入しろ!」ということではない。少ないからこそ、信頼できるジェットショップを見つけることが肝要となる。そのショップで自分の希望を伝え、プロの提案に従ったほうが良いということだ。
現状しか見えていない素人に対し、プロのジェットショップは、過去の販売状況、これから先のメーカーの生産台数などの数字が分かっている。悩んでいるよりも、プロの話を参考にするほうが間違いない。
この日、出展していたジェットショップの店長が教えてくれた。午前中に来場し、相談をされたお客さんがいた。欲しいメーカーと機種、お客さんの希望を聞いて、あえて「今日はやめたほうがいいですよ」とアドバイスしたという。「秋にもこのイベントがあるから、その状況をみて考えましょう」と提案したそうだ。
その店長曰く、「なんだよコイツって思われたかもしれないけれど、どうしてもすぐ乗りたければ“レンタル”という方法もある。何が何でも、今、買う必要はない。希望の条件にあったジェットが出るまで待ったほうがいいと判断した」と話してくれた。先の状況が見えているショップに相談すれば、損をしない、最良の方法も一緒に考えてくれる。
イベント初日の27日は、天気にも恵まれ、暖かい陽気となった。午前10時~午後3時までの開催時間で、成約数は11艇だった。出品された31艇のうち1/3が初日で売約済みになるというハイペースぶりである。
成約の決まった中古艇をみると、100万円~150万円くらいまでの、程度の良い高年式の3人乗りに人気が集まっていた。新艇と違って、中古艇は同じ商品は2つとない。「一期一会」のジェットを求めて、開場と同時に多くの来場者が気に入ったジェットを購入していった。
すぐにジェットを買う予定がなくても、このイベントに来れば、きっと何かを得られる楽しい場所である。明日まで開催されているので、これからジェットを購入しようと考えているなら、ぜひとも足を運ぶことをおススメする。
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