2021年モデルでは、GP1800R SVHOがフルモデルチェンジされた。主な変更点は、重心位置が変更されたこと。燃料タンク位置を、従来モデルから80mm後方、かつ15mm下方に移動。
重心が、より艇体の中心に近くなり、加速性能の向上を実現した。ハイパワーなSuper Vortex High Output Engineのパワーを、コントロールしやすくなったのだ。
これにより、マシンの走行姿勢を制御する必要が少なくなり、今まで以上に、ライダーフレンドリーになった。
GP1800R SVHOは、ヤマハ最強のスーパーチャージャーモデルである。1800ccエンジンと、超軽量素材「NanoXcel 2」を採用したGPハルのパッケージにより、軽快なライディングが可能である。
一方で従来モデルでは、「軽量パワフルな船体は小回りが利くが、ライディングが難しい」とされてきた。今回の改良で、「難しい」とされてきたライディングが、少し優しくなった。
アンダーハルは、前モデルと同じである。ミドルサイズのGPハルに、マリンジェット最高の1800ccスーパーチャージャー・エンジンが搭載されている。
ジェットポンプのインテークリップを20mm拡大し、取り入れる水の量を増やすことで、走行性能を上げた。新設計のインテークゲート(格子)により、乱流の少ない水流をジェットポンプに送り込むことが可能となった。高性能ジェットポンプと相まって、不安定な水面下でも加速性が向上。キャビテーションの減少を実現した。
モデルチェンジされたGP1800R SVHOの、主なバージョンアップの内容は、ライディングが優しくなったことだ。
左グリップ側のボタン操作により、走行状態に応じた、最適なトリムに設定できる電動トリムシステム。※船舶における「トリム」とは、船首喫水と船尾喫水の差のこと。
オート・トリム・システムは、「コーナリングコントロール」と「ラウンチコントロール」の2つから構成されている。
走行状態に合わせて、自動でトリム角度を最適化し、ジェットの旋回性と加速性を向上させるシステムだ。加速時にはトリムを自動的にシフトダウンし、バウの跳ね上がりを抑制。減速時にはバウダウンし、より鋭いコーナリングを実現する。
操作はコネクスト・マルチファンクションディスプレイのメーターを通して、オンとオフを選択する。
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