
上の動画は、フライボードエアーに乗った開発者のフランキー・ザパタ氏が、ジェットスキー「KOMMANDER(コマンダー)GP1」と競争している様子である。
 フライボードエアーは、フランスのZAPATA RACING(ザパタレーシング)によって開発された乗り物で、4つのジェットターボエンジンと、2つのタグテッドファンにより、ジェット機のように空を飛ぶ。時速140km/h、6分間の連続飛行が可能。距離にすると約15km進む。飛行時のバランスは電子制御され、常に安定した姿勢で飛べるという。
 燃料は、背中に背負ったバックパックに格納されており、チューブで本体と繋がっている。背負える燃料量の都合で、連続飛行時間が6分間なのだ。
フライボードエアー本体。4つのジェットターボエンジンと、2つのタグテッドファンにより、ジェット機のように空を飛ぶ。飛んでいる姿は、まるで筋斗雲に乗る孫悟空だ。
フライボードエアーは、2015年12月に初走行に成功した。離着陸は航空機と同じ。写真を見ると、ヘリコプターの離着陸を想起させる。燃料が燃えるニオイも飛行場と同じだ。
飛行する開発者のザパタ氏。取材時、「水辺のビーチで待つように」と言われたので待っていると、2kmほど離れた対岸からものすごいスピードで飛んできた。私の目の前で急停止すると、地上から約10mの高さで「敬礼」して、またものすごい勢いで対岸に向かって飛び去った。あまりに現実感のない体験に、あ然とするしかなかった。
2008年のワールドファイナルGPランナバウトクラス。世界チャンピオンに輝いたときのフランキー・ザパタ氏の走り。この後、フライボードを開発し、さらにフライボード・エアーを開発することになるとは夢にも思わなかった。
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