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BRP SEA-DOOエンジン・インテリジェンスモンスター

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パワーアップした「Rotax 1630 ACE 300」エンジン

コンセプトは「Bigger(大排気量)」、「More efficient(燃焼効率の向上)」、「More powerful(パワーアップ)」

これは、SEA-DOOのフラッグシップに搭載されているエンジンです。2016年モデルから、それまでの「Rotax 1503 HOエンジン(1,493.8cc)」をパワーアップし、「Rotax 1630 ACE 300エンジン(1,630.5cc)」へと変更されました。2019年現在、SEA-DOOのフラッグシップには、全てのこのエンジンが搭載されています。

エンジンサイズは今までと同じですが、各部を改良することで300馬力にアップしています。改良前に比べてパフォーマンスも非常に上がり、耐久性も向上。「極端に、壊れなくなった」という話を、よく聞くようになりました。

誌面では、2016年12月号で解説していますが、今回、改めてWeb用記事を再構築し、「Rotax 1630 ACE 300エンジン」を紹介します。

Rotax 1630 ACE 300と、従来エンジン(Rotax 1503 HO)の比較。シリンダー内のボアを変えずに、ストロークを伸ばし、クランクシャフトの回転する直径を上げて燃焼効率をアップさせた。

Rotax 1630 ACE 300と、従来エンジン(Rotax 1503 HO)との比較。タービン径を小さくし、ブレードを従来の16枚から32枚に増量。タービン径や、ギアの歯数を増やすなどの改良を加えることで、回転数が上がり、空気を送り込む量が増えた。これにより、従来のエンジンよりも30%以上もブーストする。

プラズマコーティングされたシリンダー。シリンダー内部にプラズマコーティングを施すことにより、排気量を9%し、15%のパワーアップを実現した。また、摩擦抵抗を最小限にし、熱変換効率も向上。同時に軽量化にも成功している。

スーパーチャージャーギアの歯数が増えたことで、回転効率が上がった。これにより、従来よりも30%以上もブーストアップしている。

レースでの経験をフィードバックさせたエンジン

2016年に、「GTX 300」「RXT-X 300」「RXP-X300」の3機種が、300馬力へパワーアップしました。エンジンの主な変更点は、新しいスーパーチャージャーと冷却システムを採用したことです。エンジンサイズは今までと同じでも、中身が全く異なっているのです。

また、シリンダー内のボアを変えずに、ストロークを伸ばすことで、送り込む空気量を増やしました。これは、レースの世界でよく行われるチューニング方法の一つです。

このほか、温められた空気を冷やすインタークーラーをボリュームアップし、丸みを帯びた形状にすることでエアフロー効率も向上させています。これにより、従来のエンジン(Rotax 1503 HO)よりも、120%冷却効率を上げることに成功しました。新たに「インターミディエットクーラー」と呼ばれる中間クーラーを取り付けることで、常にエンジンを冷やす改良も施されています。

2019年現在、このエンジンの改良は、非常に成功しています。再度、言いますが、改良前に比べて「パワーが上がり、耐久性が上がった」と、高評価を得ています。

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