ジェットスキーでデートをしようと思うと、ひたすら走り続けて、休憩するときは陸上で、と決まっていました。ところが、SEA-DOO(シードゥ)が遊び方を変えてくれました。自分の好きな入り江に、長時間停泊しても退屈しません。良質の音楽を聴きながら、冷たい飲み物で乾杯! なんてことができてしまうのです。
これは、今まで水上バイクではできなかった遊び方です。これはまさに、高額なクルーザーに乗るオーナーたちの遊び方。彼らは、「ロケーションの良い、入り江のような穏やかな水面に停泊し、そこを拠点にして遊んでいる」らしいのです。
それを教えてくれたのが、本誌が「ジェット遊びの先生」と尊敬する、愛知県尾張旭市のジェットショップ「シーゲッツ」の西本茂隆店長です。店長自身も船を所有し、船遊びにも精通しています。それが今年、所有していたボートを売却するそうです。理由は、「SEA-DOO(シードゥ)のお陰で、今まで船でしかできなかった遊び方が、ジェットスキーでできるようになったから」です。
クルーザーの場合、何隻かで出かけ、良さそうなポイントでアンカリングして、船を連結させ、それぞれの船の上を自由に行き来できるようにします。連結しなければ、いくら近くに停泊していても、それぞれの船の人だけでしか遊べないからです。自由に移動できれば、参加者全員で家族のように楽しむことができるから。これが楽しいということは、実際に、やった人でないと分かりません。
ジェットスキーの場合、上陸して参加者全員で行動することはあっても、水上で固まって遊ぶことはありません。しかし、考えれば分かると思うのですが、他に行きようのない海に囲まれた領域で、皆で楽しむということは、陸上にいるより一体感は増します。それこそが、「船遊び」の本当の醍醐味と、西本店長に教わりました。
ジェットスキーで走るのは楽しい。でも、釣りでもしない限り、5分も水の上で止まっていたら、やることがなくて退屈です。それが、SEA-DOO(シードゥ)のおかげで、船遊びと同じように停泊しても楽しめるようになりました。LinQ(リンク)システムがあるので、クーラーボックスに飲食物を収納でき、いつでも船上パーティが可能です。ほかにも、ストレージが大きくて、多くの荷物を収納できるので、クルーザー遊びと同じようなことができます。
西本店長は、景色の素晴らしい入り江にジェットスキーを泊め、そこを拠点に、水の上で数台連結するそうです。例えば、仲間5台でツーリングに行き、穏やかな水面でジェットスキー同士を連結し、その上を自由に行き来できるようにします。広いリアデッキを使って、クーラーボックスからバリエーション豊かな食べ物や、冷たい飲み物を取り出してパーティ、なんてことも実際にやっています。
メーカーは「ジェット遊び」を熟知しているので、多分、こういった水上バイクを作ったのでしょう。しかし日本では、まだまだこういう遊び方が一般的ではありません。だから、LinQ(リンク)システムを存分に使いこなせていないのです。これって、もったいないですよね。