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ジェットを牽くトレーラーの取り扱い方法 基本① クルマとの連結時に気を付けること ジェットスキー(水上バイク)

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まずは、トレーラーとクルマ「連結部分」の構造を知ること!

トレーラーの牽引については、「トレーラーの基本的な構造」を説明すると、大抵のトラブルは防げます。トレーラーの仕組みさえ理解していれば、様々なトラブルを回避できます、ジェットユーザー全員に知っておいてほしい知識です。

「カプラー」とは、牽引するクルマとトレーラーを連結する際に、必要な連結装置のことです。

トレーラーが連結する仕組み

連結構造は「カプラー」と「ヒッチボール」の接続です

トレーラーをクルマと連結する際、トレーラー側のボールカプラー(以下、カプラー)を、クルマ側のヒッチボールに嵌めます。このとき、きちんとヒッチボールに嵌まっていなければ、走行中に車とトレーラーが離れてしまい大惨事となる可能性もあります。
しかし、カプラーの内側は、普段、見ることはありません。そこで、カプラーがどのようにヒッチボールに嵌っているのか、その構造を説明しましょう。

カプラーの先端部分と、クルマ側のヒッチボールを接続することで、スムーズな牽引ができます。


絶対に知って欲しい「カプラー」”内側”の構造

写真右、カプラーのロックレバーが上がっている状態。ヒッチボールを留めるストッパーが開いている。
写真左、ロックレバーを下げたところ。

トレーラーの連結で、一番多いトラブル写真

実は、カプラーが乗っかいるだけで嵌っていない! 一見、キチンと連結できているように見えますが、カプラーが連結せず、カプラーがヒッチボールの上に被さっているだけの状態です。


カプラーが連結せず、カプラーがヒッチボールの上に被さっている状態のトラブルは、ロックレバーを下げた状態(上の写真)でカプラーをヒッチボールに乗せたから。もしくは、カプラーをを下げ、ヒッチボールに接続させた角度が悪いから。

【悪い事例の原因】 カプラーを嵌める角度

後方からヒッチボールに嵌めるのはNG!!

ロックレバーが下がっている状態状態でカプラーを下げたことのほかに、カプラーのストッパーの下にヒッチボールが重なると、ストッパーの下にヒッチボールが当たり、ロックレバーが下がります。ヒッチボールの上に、カプラー側のストッパーが乗っている状態なので、当然、連結されていません。ロックが掛かっていると思って、そのままクルマを走らせてしまうケースも多いです。

ストッパーの下にヒッチボールが重なると、カプラーがロックしてしま い、正しく接続できない。


【良い例】 ヒッチボールはカプラーの先端から入れる

カプラーのの構造上の問題です。カプラーの先端から滑らせるようなイメージでヒッチボールに被せていくと、確実に嵌ります。少しでも後方にズレていると連結されていないので、横からも確認しましょう。

カプラーの先端から滑らせるようなイメージでヒッチボールを被せていくと、確実に嵌る。

ストッパーがヒッチボールを抱え込んでいる。この状態になっていればOK。

最多トラブル・連結によるミスを防ぐ!!

トレーラーの連結で、一番多いトラブルが、カプラーとヒッチボールの連結によるミスです。
上から見ると、カプラーがヒッチボールの上に被さっているので、一見、キチンと連結できているように見えます。そこでロックレバーを降ろしてしまうと、実はボールが嵌っていないこともあります。このままの状態で走ると、クルマがバウンドしたときにカプラーが外れ、トレーラーとクルマが離れてしまうことがあります。


ヒッチボールとカプラーを連結させるときの注意点

まず、連結する前に、ヒッチボールをグリスアップしておきます。実は、曲道などでトレーラーが左右に振られるたび、ヒッチボールがカプラー内で削れていきます。そのため、長く使っているヒッチボールは、削れて小さくなっていることが多いのです。

事前にグリスを塗布しておくことで、走行中、カプラーとヒッチボールがぶつかったときに、ボールが削れたり、変形するのを防いでくれます。

ヒッチボール全体に行き渡るよう、厚めにグリスアップします。ちなみに、取材協力をしてくれたビーチマリン(埼玉県久喜市)では、トレーラーのホイールのハブに使うグリスを、ヒッチボールに塗っています。


近年多発する、「カプラーの高さ」によるトラブル

近年、クルマのバックモニターが高性能化し、ヒッチボールまで良く見えるようになりました。そのため、カプラーの真下にヒッチボールが来るまで、車をバックさせる人が増えています。ちゃんと連結していなくても、上から見たら繋がっているように見えるので、きちんとトレーラーを連結していない状態で、車を発進させるケースが多発しています。
このトラブルの原因は、「カプラーの高さ」です。カプラーとヒッチボールは、クルマの低い位置にあります。

連結する際は、ギリギリまでクルマをバックしてトレーラーに近づけないことが第一。少し手前から、人力でトレーラーを引っ張って運ぶようにしましょう。手動で移動させることで、ヒッチボールとトレーラーをぶつける心配もないし、正確に連結することができます。

連結する際、ギリギリまでクルマをバックしてトレーラーに近づけないこと。少し手前から、手で動かして運びます。

【優良ジェットショップ(ビーチマリン)が教える、失敗しないトレーラーの連結方法】

1. トレーラージャッキを使って、カプラーの高さをヒッチボールの少し上になるように調節します。

2. 手でトレーラーを引っ張っていく。クルマをバックして近づけると、「カプラーにヒッチボールが嵌っていない」「サイドブレーキ―を解除していない」など、トラブルの元凶になります。

3. カプラーの先端部分をヒッチボールを接触させ、徐々にトレーラージャッキを下げていきます。

4. 完全にヒッチボールにカプラーが嵌ったら、ロックレバーを下げ、カプラーピンを差して鍵をかけます。

5. 上から見ると、ヒッチボールが嵌まっていなくても連結しているように見えてしまう。目線を下げて、横からも確認しましょう。

6. 忘れずにトレーラージャッキを格納すること。トレーラージャッキを格納し忘れて走ってしまうと、大抵は壊れます。特に坂道や段差を走ったら、まずアウトだと思ったほうがいいでしょう。「運が良ければ壊れません」というレベルで壊れます。

おわりに

今回は、カプラーとヒッチボールを確実に繋ぐ方法を紹介しました。電気配線コネクタの接続については、順次、紹介していきます。
カプラーが嵌っていない状態でクルマを走らせると、最悪の場合、トレーラーが外れてしまいます。高速道路などでクルマと切り離されたら、大惨事になります。セーフティチェーンだけでは安全とはいえません。くれぐれもカプラーがキチンと嵌っているかを確認して走り出してください。

取材協力ビーチマリン(埼玉県久喜市)タイトジャパン

下記の、この記事の「後編」もお読み下さい。誰にも聞けない、
ジェットを牽くトレーラーの取り扱い方法 基本②「電気配線コネクターとセーフティチェーンの正しい接続方」


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