皆さん、ツアーコートを使っていますか?
ツアーコートは、あれば便利だが、持っていなくても不自由はしない。でも、1度使ったら手放せないという特別なアイテムです。
「夏しか乗らないんだから、コートなんていらないでしょ?」と、ビギナーのジェット乗りほど言います。
しかし、ジェットユーザーにとって、これほど使い勝手の良いアイテムはありません。その証拠に、上級者やベテランになるほど、ジェットに乗るときは一年中、持っています。
これには理由があります。基本的にツアーコートは、ウェットスーツと同じネオプレーン素材。なので、濡れても、水の中に入っても、全然、平気。当然ですが、いくら暖かくても、羽毛のコートでは水に入れません。防風、防寒、防水効果に優れているので、ジェットに乗るときは、グローブボックスに入れておくだけで、安心できます。
今回、その優れもののツアーコートに、タウンユースとしても着たくなる、超イケてるデザインが発売されました。
水上バイク(ジェットスキー)は、アウトドアスポーツ。自然が相手なので、いつ何時、天候が急変してもおかしくありません。同じ1日のうちでも、朝と晩では気候も気温も違います。
そんな、天候や気温の変化に、最も柔軟に対応できるのが「ツアーコート」なのです。
個人的には、ウェットスーツやドライスーツの上にライフジャケットを着て、その上からツアーコートを羽織るのがスマートだと思っています。
でも、ツアーコートの中にライフジャケットを着ていると、外から見るとライフジャケットを着用しているか見えません。もし、ツーリングの途中で海上保安庁の巡視艇に遭遇したら、「ライフジャケットを着用しているか」と、その都度、呼び止められることもあるかもしれません。
自分の中では、「あまり格好がよくないなぁ」と思いつつも、遭遇しそうな場所を走るときは、あらかじめツアーコートの上からライフジャケットを装着していました。
そんなとき、知り合いのベテランジェット乗りが、当たり前のようにツアーコートの上からライフジャケットを装着しているのを見たとき「それも悪くないな」と、少し考えたものです。
もちろん、全身のシルエットやコートのデザイン性を考えれば、ライフジャケットの上から着たいところですが、あえてライフジャケットを一番上に装着しているのを見て、「彼は、分かっている人だ」と感じました。
「ツアーコートの上からライフジャケット。結構いいかもしれない……」。