「Can-Am Spyder RT」　カンナムスパイダーでキャンプツーリング　（水上バイク）ジェットスキー

Can-Am Spyder RT（カンナムスパイダー RT）が、キャンプツーリングに適している理由

キャンプの新しい選択肢・三輪トライク

「キャンプに行く」ときの移動手段として、クルマ、バイク、自転車、電車、徒歩など、さまざまな方法があります。ソロキャンプは、キャンプ場までの移動手段が選べるのも魅力のひとつです。そのなかでも、クルマでの移動が一般的でしょう。

クルマで移動する際のメリットは、「大人数での移動」や「荷物を多く積める」ことです。テントでもシュラフやテーブルなど、クルマの積載量に応じて持って行くことができます。
バイクで行く際のメリットは、キャンプ場に移動するまでも、風を感じてアウトドアが始まることではないでしょうか。また、積載量に制限があるため、工夫して最小限の荷物で臨むというのも楽しみの一つです。

クルマとバイクのイイとこ取りをした乗り物が、今回紹介する三輪トライク「Can-Am Spyder RT（カンナムスパイダー RT）」です。

三輪トライク　Spyder RTで行くソロキャンプ。三輪なので、キャンプサイトの芝生や砂利、泥地のような不整地でも、車体がフラついたり、転倒する危険性などは全く感じません。

Spyder RTだから、キャンプ用品もいろいろ持っていける。バイクには、ここまでの収納スペースはありません

Spyder RTの特筆すべきところは、大容量の収納スペースです。フロント、左右サイドケースとリアシート後方にもトップケースが備わっており、全部で177リッターの積載容量を確保しています。フロントの収納にはテントだって収まり、全てのキャンプ用品がきれいに収まり、荷物をたくさん詰め込んでも、ライダーの快適性やマシンの性能は全く損ないません。

バイクと違って、キャンプ用品を積む場所に悩むことはないし、余裕をもったキャンプツーリングを楽しむことができるのです。

大容量の収納スペースがあります。フロントの収納にはテントが積めます。

左右サイドケースには、バラバラになりやすい小物類を入れると綺麗に収まります。

都心から2時間、風を感じて

今回、キャンプ地として選んだのは、茨城県常陸大宮市にある『パシフィックリゾートキャンプ場』です。ここは、東京から2時間で行けるアクセスの良さで、本格的な大自然が満喫できます。広くて綺麗なオートキャンプ場には100種以上の野鳥が生息し、美しい鳥の歌声が楽しめ、那珂川を見下ろす広大な芝生の絨毯の上で、日常の喧騒を忘れた静かな時間を過ごせます。

利用料金は、大人1名のソロキャンプなら、ソロ専用サイトで入場料1,100円＋サイト料3,300円＝4,400円（税込）で利用できます。これは、人数や車の乗入れ有無、地面の芝生、雑草、土、トイレからの距離、ロケーションなどで料金が異なりますので、事前に確認したほうがいいでしょう。

ソロキャンプ、大都会の東京から約2時間で、大自然の中に身を置けます。

大自然のなかで過ごす至福の時間

テントとイスとテーブル、そこまで設営したら、コーヒーを淹れてちょっと休憩。この時間が至福のひとときです。

さて、これからゴハンの準備です。今回のキャンプ飯は、焼き鳥と参鶏湯を作りました。簡単レシピですが、アウトドアで食べる食事は絶品！
食事を終えたら簡単に片付けをすませて、寝る準備をしたら就寝です。

今回のSpyderでのツーリングは、道中の乗り心地も最高で、疲労も少なく、最高の体験となりました。

星を眺めながら、食べる食事は格別です。

走り出すと、「バイク」という表現より、「スーパーカー」のほうがイメージが近い。

コンセプトは「かつてない解放感を味わえる、まったく新しい乗り物」

「Can-Am Spyder（カンナムスパイダー）」は、スノーモービル（Ski-Doo）や水上バイク（Sea-Doo）、ATVを製造する、カナダのBRP社より発売されている三輪トライクです。

スパイダーの特徴は、前2輪、後ろ1輪の、「通称・リバース型トライク」と呼ばれるタイプで、普通自動車免許があれば運転することができます。バイクでもクルマでもない独特のライディングフィールに、国内でも愛好者が増えています。

普通自動車免許があれば、運転できます。三輪なので安定性に優れ、誰でも安全に走れます。

運転する「ワクワク感」は、オープンエアならではの感覚

「走ること」自体を楽しみたいのなら、高性能でオープンエアに勝る乗り物はありません。スパイダーは、クルマのオープンカーとも、バイクとも違う唯一無二の乗り味を持っています。

さらに、燃費も良くて小回りが効く。収納容量も十分なので、キャンプに行くときに使ってみると、これほど使い勝手のいい乗り物もありません。
Spyderにもいくつかのグレードがありますが、特に、「Spyder RT Limited（スパイダー RTリミテッド、以下RT）」は、収納が多くキャンプに向いていると言えるでしょう。

RTは、ロータックス製の1,330cc・3気筒エンジンを搭載したスパイダーシリーズ最上級クラスです。シートのクッション性も高く、快適なツーリングが楽しめます。

「走ること」自体を楽しみたいのなら、「スパイダー」という選択肢は外せないところです。安全に運転もできますし、スポーツ走行も可能です。

スパイダーのハンドリングも独特。足回りが秀逸で、安全運転なら高級ラグジュアリーカー、攻めればゴーカートのようです。

スパイダー RTが快適な理由

イグニッションをオンすると、自動でシールドが上がってくる「アジャスタブル電動ウインドシールド」により、シールドを自分の好みの位置にできます。全身で風を感じながら、視界を邪魔する風はシャットアウトしてくれるので、走行も快適です。
足を置く場所も、ゆとりの23インチ。広い足置きは、リラックスしてツーリングを楽しむことができます。シートもフカフカで、まるで家のクッションに座っているような感覚です。

乗っていて疲れない。コーナリングもバイクやクルマと全く違う。3ホイールならではのライディングフィールが味わえます。

今の時期は不要かもしれませんが、標準装備のシートヒーターや、グリップヒーターは、すごく便利です。
スパイダー自身にナビゲーションシステムはついていませんが、「BRPコネクト」というスマホ用アプリ（iPhone用、android用ともに用意されている）を使うことで、スパイダーと接続できます。これを使って、ナビで道順を調べたり、好きな音楽を聴けます。

スパイダーに搭載されているエンジンは、どのギアでも最大のトルクを発揮する並列3気筒。優れた加速性能とレスポンスを持つ。さらに燃費に優れ、燃料満タン時に最高で406kmの走行が可能です。

＜プロフィール＞
木村亜美
東京出身、タレント・ライター・YouTuber。雑誌広告、映像など各種メディアで活動するかたわら、バイク・クルマ・カンナム・水上バイクなど公私ともに乗り物が大好き。所有バイクはaprilia TUONO V4 1100 Factory、KTM150EXC TPI、HONDA CRF125、YAMAHA WR250R、BRP Can-Am Rykerなど。