勝利の女神は誰に微笑む！カワサキ「650 X-2」は、1986年に発売されたジェットスキー初のタンデムモデルである。全長わずか2,225mmながら、2人乗りが可能。船体のバランスを取るのが難しく、水中からの乗り込みは、テクニックが要求された。
このX-2でナンパをしていたという武勇伝は、当時のジェット乗りからよく聞く話である。現在でも熱狂的なファンを持つ、名機である。
今回、X-2クラスのエントリーは7名。最初に1人2回走り、その合計タイムの上位2名で決勝戦を行った。
優勝は、決勝で1分05秒05のタイムを出した松田 清志選手。2位が1分05秒40で橋本 祐一選手、3位が上野 悟選手という結果となった。ちなみに、全ヒートを通じての最高タイムは、芳賀 毅選手の1分03秒94である。
松田 清志選手は1997年のJJSBA「X-2クラス」チャンピオンである。「X-2」が最も光り輝いていたころの「本家本元」の選手だ。
ヘルメットからマシンまで、昭和の匂いがプンプン。松田選手は「Oh! モーレツ！」というコマーシャルを思い出させてくれる。
タイム以上に速く見える滑らかなコーナリング。ヒート 1は1分26秒69、ヒート2は1分05秒23で決勝に進出し、決勝戦は1分05秒05だった。
橋本 祐一選手は、マシンもヘルメットも、全てが格好良い。
迫力のあるコーナリング。同じ「X-2」でも、優勝した松田選手とは全く違うフォームなのが面白い。この時代のマシンは、乗る人によって全くフォームが違ったものだ。
ヒート1は1分26秒75、ヒート2は1分08秒36。松田選手との決勝戦は1分05秒40と、タイム差が0.35秒！ 名勝負だった。
橋本祐一選手。
スポーツクラス大好きの上野 悟選手。普段は、リクターMX1に乗るフリーライダーである。
練習熱心な高橋選手。550Bクラスにも参戦している。どんどん速くなっている。
優勝候補の芳賀 毅選手に悔しいアクシデント。ヒート2でコーナーを曲がっている際、テザーコードが抜けてしまった。
芳賀選手のヒート1のタイムが1分03秒94と、今大会のX-2クラスのベストラップだった。
前回優勝の勝山選手。ヒート2で、悔しいミスブイ。前回勝っているだけに「参加するだけでは、意義はないのか？」。攻め過ぎで、痛恨のミスブイ！
茨城から参戦の細川 大遥選手。お父さんは安全啓蒙活動をしている。父親は走らなかったが、親子で参戦だ。
このロープは何？ さすが安全に配慮している!?
イベント関係者には、可愛い子が多い!!
冴えわたる毒舌、MCのデビル村尾氏。
素敵なヘルメット。
高性能なシャボン玉自動製造マシン。
イベント関係者には、可愛い子が多い!! その2。
フラッグ担当の加藤 豪選手（手前）と、奥で星条旗衣装に身を包んでいるのは2代目ネドラさんこと久米由紀子選手。
写真左から、2位の橋本 祐一選手／合計タイム：2分15秒51、中央：優勝した松田 清志選手／合計タイム：2分12秒32、右：2位の上野 悟選手／合計タイム：2分19秒54。【イベント関連記事】
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