年間表彰式。全日本チャンピオンは砂盃 肇 選手(写真中央)、第2位・奥 挙太 選手(左から2番目)、第3位・坂崎 祐也 選手(右から2番目)、第4位・三上 定裕 選手(左端)、第5位・藤岡 達己 選手(右端)。
順位 | ライダー名(チーム名) |
---|---|
1位 | 砂盃 肇(マリンメカニック) |
2位 | 奥 挙太(EXCELGROUP) |
3位 | 坂崎 祐也(Team Shindy Monster) |
4位 | 三上 定裕(Ace Japan) |
5位 | 藤岡 達己(TNC RACING) |
6位 | 森川 博司(M&H Racing) |
7位 | 浅井 信也(マリンメカニック) |
8位 | 海辺 満幸(パフォーマンスマリン) |
9位 | 生駒 淳(TONE PWC RACING) |
10位 | 田村 眞沙充 (EARTH FACTORY) |
11位 | 佐野 季輝 |
12位 | 白戸 裕太郎(#1 POUND ONE) |
13位 | 佐川 隆(パフォーマンスマリン) |
14位 | 林口 忠雄(Precious Racing) |
「ALL JAPAN JET SPORTS SERIES 2024」と「AQUA BIKE 全日本選手権シリーズ(国土交通大臣杯)」の2024年・シリーズ後半戦が、下記の日程と場所で開催された。
「第4戦」7月13日(土)〜14日(日):石川県・千里浜(宝達志水町千里浜なぎさドライブウエイ)
「第5戦」9月7日(土)〜8日(日):滋賀県長浜市・琵琶湖・さいかち浜
「第6戦」(最終戦)9月28日(土)〜29日(日):大阪府貝塚氏・二色の浜海浜緑地公園
ここでは、ランナバウトの最高峰クラスである「Pro Runabout GP」を紹介する。
「Pro Runabout GP」クラスのシリーズチャンピオンは、砂盃 肇 選手に決まった。
彼は、このクラスの「絶対王者」と呼ばれ、国内のプロランナバウトクラス史上、最も偉大な成績を残している。
JJSFとJJSAを合わせ、国内のシリーズ・タイトルを計17回獲得。2018年と2021年には、世界王者に輝いている。
「全日本チャンピオン」の称号は、文字通り「日本でたった一人」に贈られるものだ。
長年に渡るたゆまぬ努力と、情熱があってこそ成し遂げられる記録である。
砂盃選手が最初に全日本タイトルを獲得したのが2003 年。
それから22年間、日本のランナバウトクラスを牽引してきた。
長年に渡って現役を続けるトップアスリートといえば、サッカーの三浦知良選手が有名だが、彼は今、日本代表ではない。
しかし砂盃選手は、日本代表どころか、現在も世界タイトルを狙える位置にいる。
これは、「スゴイ」を通り越して、いい意味で「異常なレベル」と呼べるほどだ。
今シーズン、砂盃選手の全日本チャンピオン獲得を驚く人は少ない。
その理由は、彼の目標が「世界チャンピオン」と皆が知っているからだ。あくまで、国内は「通過点」と、多くの人が認識している。
国内最強だが、世界の壁は厚い。
世界戦で戦う彼を見ていると、時に「辛い」と思うことがある。スタートで砂盃選手が出遅れたら、レースそのものを見るのをやめる日本人が多いからだ。
例えば、タイでレースを見てると、9位を走っていたタイ人ライダーが8位にランクアップすると会場中が沸く。
しかし、砂盃選手が9位から8位に上がっても、誰も喜ばない。
彼は、常にトップ争いをしていないとダメなのだ。
砂盃選手が「優勝できる」実力者と知っているから、観客はそれに相応しい走り以外を認めてくれない。
レースは、時に残酷だ。
無名の選手なら、何人か追い抜いただけでも誉めてもらえる。しかし、砂盃選手は表彰台に上がれなかっただけで「ダメだ」と言われてしまう。
その代わり、常に観客は「彼の姿」を探す。オーディエンスは、「優勝候補」に注目するからだ。
そういった状況を作り上げたのは、砂盃選手自身の努力の賜物である。
改めて、砂盃選手、2024年の全日本チャンピオン おめでとうございます。
そして、2025年シーズンも心躍るレースを我々に見せてください。
プロランナバウトクラスの注目は、何と言っても「ディフェンディング・チャンピオン 奥選手 」 VS 「ランナバウトの絶対王者 砂盃選手」の戦いだ。
今シーズンの戦績は、砂盃選手は 優勝が3回 で 2位が3回 と 安定した強さを見せた。
2位になった大会のひとつは、国際大会の「WGP#1 ASIAN CHAMPIONSHIP」で クウェートのムハマド・アルバ選手に次いでゴールした。
残りの2回は、奥選手が優勝している。
この2人で、今季の勝ち星を 分け合った形となった。
前年度のチャンピオンで、2連覇を狙っていた奥選手だが、今年は完全に砂盃選手の後塵を拝するシーズンとなった。
一体、奥選手に何があったのか マシン・メカニックの 殿井 久悦氏に 聞いてみた。
そこには、「辛い現実」と「リアルな希望」があった。
WJS 開幕前の目標は「国内 2連覇」と「世界チャンピオン」と仰っていましたよね?
殿井 はい、その通りです。でも、残念ながら結果を出せませんでした。つまらない故障に泣きました。
WJS 確かに、マシントラブルが目立ったように思いました。
殿井 第1戦がマシントラブルで2位、第3戦もマシントラブル絡みで3位、第5戦、第6戦も、ともにマシントラブルです。
WJS でも、トラブルのなかった第2戦と第4戦は勝っていますよね。
殿井 言われたように、マシンが壊れていないレースでは 全て勝っています。
WJS 何が問題だったのですか?
殿井 予期せぬトラブルばかりです。マフラーが振動で外れたり、パワーが強大すぎてドライブ・シャフトが折れました。
WJS そういうトラブルは 改善できるものなのですか?
殿井 もちろん対応出来ますし、同じ失敗は2度と起こしません。逆に言えば、“壊れた”からこそ気づかせてもらえました。
WJS だから、砂盃選手に負けても 元気なのですね。
殿井 ありがたいことに、立ち直れないような失敗はありませんでしたから。
ただ、今シーズン一番の“やらかし”は、第5戦の琵琶湖大会の“直前”です。
WJS 琵琶湖大会前に、何があったのですか?
殿井 レース直前のテスト中に、オーバーヒートさせてしまいました。
モーテック(コンピュータ)のセッティングのために、トレーラーに乗せたままで水に漬けてエンジンを掛けていたのですが、きちんと水に沈んでいなかった。
そのため 冷却経路に水が回らず、エンジンやマフラーが 冷却されていなかった。
煙が上がって すぐにエンジンを停止したのですが、マフラーのジョイント部分などが熱で損傷していました。
幸いにも、ショップが近いので 壊れたパーツは全て交換できたのですが、目に見えないところにも ダメージが広がっていたようです。
結果的に、琵琶湖大会では「 GA-CO(マリンメカニック製レース艇の名称。奥選手の本番レース艇)」が 使えませんでした。
WJS 私も たまたま その場に居合わせたので、奥選手のマシンの オーバーヒートは見ていました。
ちょっと これは 大変なことになったな と思いましたね。
殿井 でも、トラブルが土曜日に起きたのが 不幸中の幸いでした。
「 直せども 直せども なお我が「GA-CO」は レースに間に合わず じっと手を見る 」。 苦悶の殿井 久悦氏。
結局、奥選手の本番艇では出場できず、急遽、エキスパートクラスに参戦する 福居 心 選手のマシンを借りた。結果は総合2位。
WJS 第5戦の琵琶湖大会は、エキスパートクラスの 福居 心 選手のマシンを借りて、結果は砂盃選手に次ぐ2位でした。
この順位を獲得したことで、 第6戦の結果次第で、タイトル獲得が可能になりました。
最終戦で 奥選手が砂盃選手に勝てば、2連覇・シリーズチャンピオンが獲得できる。
殿井 はい。だから、完璧に「GA-CO」を修理して、最終戦の大阪に持っていきました。
ところが、今度は 土曜日に ドライブシャフトが折れてしまいました。
WJS また、過去にないトラブル事例ですか?
殿井 はい。拳太が乗って1度もありません。
それでも、絶対に勝ちたかったので 大阪のレース会場から 琵琶湖のファクトリーまで マシンを運んで、徹夜で修理して、日曜日に 間に合わせました。
WJS 予期せぬトラブル続きでしたが、マシンが直ったことで希望は繋がりましたね。
殿井 はい。今季、挙太は「GA-CO」に乗ったら負けなしなんです。
でも、ここで“さらに”トラブルに襲われました。
WJS 最終戦の最終ヒート、スタートから3位を走っていました。
そこから 追撃態勢に入った中盤、マシントラブルでスローダウン。
一体、何が起きたのですか?
殿井 ステアリングケーブルが切れました。そうなると、ハンドルを切っても反応しません。
曲がらないマシンでは レースを続けられないので、泣く泣くリタイアしました。
WJS ステアリングケーブルのトラブルは、今までにもあったのですか?
殿井 「GA-CO」に乗って3年になりますが、今まで1度も切れたことがありません。
もちろん、こんなことが起こらないように、年に一度は交換しています。
毎回、交換するのが 12月 タイのワールドカップに行く前です。このレースが終わった後で換える予定でした。
こんなことになるくらいなら、「 1戦終わるごとに 交換しよう 」と 思いました。
WJS 最後の最後まで、今シーズンは ついていませんでしたね。
殿井 本当に、ステアリングケーブルが切れたのはショックでした。
でも、僕と拳太の目標は、この「GA-CO」で世界タイトルを獲ることです。
そう考えれば、ここでマシンが壊れても、それがデータとして蓄積される。
むしろ、「 勝率が 上がる 」というふうに前向きに考えています。
僕らにとって、世界戦以外での失敗は「 無駄では ない 」と思っています。
全てが思い通りになるレースなんてないですから。
だから、失敗を恐れずチャレンジを続けるしかないんです。
WJS 殿井さんが、努力を惜しまずマシンを造っている姿を見ているから、ライダーの奥選手も「 文句が ない 」わけですね。
殿井 拳太はどう思っているか、分かりませんけどね(笑)。
2024年の経験を生かして、2025年は本気で世界を目指したいと思っています。
いつも応援してくださる皆さんには、本当に感謝しています。
総合 2位 砂盃 肇 選手。
総合3位 生駒 淳 選手。
総合4位 坂崎 祐也 選手。
総合5位 三上 定裕 選手。
総合6位 藤岡 達己 選手。
総合7位 浅井 信也 選手。
総合8位 森川 博司 選手。
順位 | ライダー名(チーム名) |
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1位 | 奥 挙太(EXCELGROUP) |
2位 | 砂盃 肇(マリンメカニック) |
3位 | 生駒 淳 |
4位 | 坂崎 祐也(Team Shindy Monster) |
5位 | 三上 定裕(Ace Japan) |
6位 | 藤岡 達己(TNC RACING) |
7位 | 浅井 信也(マリンメカニック) |
8位 | 森川 博司(M&H Racing) |
総合 1位 砂盃 肇 選手。
総合 2位 奥 挙太 選手。
総合3位 生駒 淳 選手。
生駒 淳 選手は、仲良し夫婦!
総合4位 森川 博司 選手。
総合5位 坂崎 祐也 選手。
総合6位 海辺 満幸 選手。
総合7位 三上 定裕 選手。
総合8位 藤岡 達己 選手。
総合9位 浅井 信也 選手。
順位 | ライダー名(チーム名) |
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1位 | 砂盃 肇(マリンメカニック) |
2位 | 奥 挙太(EXCELGROUP) |
3位 | 生駒 淳(TONE PWC RACING) |
4位 | 森川 博司(M&H Racing) |
5位 | 坂崎 祐也(Team Shindy Monster) |
6位 | 海辺 満幸(パフォーマンスマリン) |
7位 | 三上 定裕(Ace Japan) |
8位 | 森川 博司(M&H Racing)藤岡 達己(TNC RACING) |
9位 | 浅井 信也(マリンメカニック) |
総合 1位 砂盃 肇 選手。
総合 2位 坂崎 祐也 選手。
総合3位 田村 眞沙充 選手。
総合4位 佐野 季輝 選手。
総合5位 三上 定裕 選手。
総合6位 生駒 淳 選手。
総合7位 森川 博司 選手。
総合8位 奥 挙太 選手。
ステアリングケーブルが切れ、途中でリタイヤ。
総合9位 白戸 裕太郎 選手。
総合10位 藤岡 達己 選手。
総合11位 海辺 満幸 選手。
総合12位 浅井 信也 選手。
順位 | ライダー名(チーム名) |
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1位 | 砂盃 肇(マリンメカニック) |
2位 | 坂崎 祐也(Team Shindy Monster) |
3位 | 田村 眞沙充 (EARTH FACTORY) |
4位 | 佐野 季輝 |
5位 | 三上 定裕(Ace Japan) |
6位 | 生駒 淳(TONE PWC RACING) |
7位 | 森川 博司(M&H Racing) |
8位 | 奥 挙太(EXCELGROUP) |
9位 | 白戸 裕太郎(#1 POUND ONE) |
10位 | 藤岡 達己(TNC RACING) |
11位 | 海辺 満幸(パフォーマンスマリン) |
12位 | 浅井 信也(マリンメカニック) |
左から 「 2 位・坂崎 祐也 選手 」、「 1 位・ 砂盃 肇 選手 」、「 3 位・田村 眞沙充 選手 」。
ジェットランチャー、 ファクトリー・ゼロ社のブース。
MAXトレーラー・タイトジャパン社のブース。
東海機材・J ライン アンリミテッドのブース。
工具、TONE社のブース。
群馬県のジェットショップ・UMEのブース。
レース用ガソリン・ETSのブース。
ウエットスーツ・ジェットパイロットのブース。
ジェット用品を取り扱うルクシーのブース。
中部から観戦に来た、コアなファン(元レーサー)。
JJSA代表理事 柚木 誠氏。
『 エキスパート SKI クラス・年間チャンピオンに輝いた 21歳の現役大学生「今林 雅哉」の 青春 』 及び「 EXPERT SKI SLTD クラス」【RACE】3 STAGE 【 4th & 5th & 6th 】 & 年間タイトル を 一気に紹介!
【RACE】 3 STAGE 【 4th & 5th & 6th 】千里浜大会 & 琵琶湖大会 & 二色の浜大会 ・「NOVICE RUNABOUT 1100 STK」「NOVICE RUNABOUT STK」クラス & 年間タイトル を 一気に紹介! & 年間タイトル を 一気に紹介!
【RACE】 3 STAGE 【 4th & 5th & 6th 】千里浜大会 & 琵琶湖大会 & 二色の浜大会・「PRO-AM RUNABOUT SUPER STK」「PRO-AM RUNABOUT STK」「EXPERT RUNABOUT 1100 STK」「EXPERT RUNABOUT LTD」クラス & 年間タイトル を 一気に紹介!
【RACE】 3 STAGE 【 4th & 5th & 6th 】千里浜大会 & 琵琶湖大会 & 二色の浜大会・VINTAGE「550(A)、(B)、(WOMEN)」「VT800 X-2,SKI」「X-2 (650)」クラス & 年間タイトル を 一気に紹介!
【RACE】 3 STAGE 【 4th & 5th & 6th 】千里浜大会 & 琵琶湖大会 & 二色の浜大会・「M SKI」「M SKI-X」「M SKI GP」クラス & 年間タイトル を 一気に紹介!
【RACE】 3 STAGE 【 4th & 5th & 6th 】千里浜大会 & 琵琶湖大会 & 二色の浜大会・「PRO-AM WOMEN SKI GP」「PRO-AM WOMEN SKI STK」「PRO-AM SKI GRAND PRIX LITES」クラス & 年間タイトル を 一気に紹介!
「 ワールドジェツトスポーツマガジン 3月号 」ヤマハNEWモデル & ジェットスキーワールドカップ他
「 2025年 開幕戦 」【 RACE 】『 aquabike & JJSA 』 第1戦「 山口 周防大島 大会 」全クラス【 リザルト & ハイライト 】
【RACE】 3 STAGE 【 4th & 5th & 6th 】千里浜大会 & 琵琶湖大会 & 二色の浜大会・【最高峰「PRO SKI GROUND PRIX」クラス】 & 【年間タイトル】 を 一気に紹介!
【RACE】 3 STAGE 【 4th & 5th & 6th 】千里浜大会 & 琵琶湖大会 & 二色の浜大会・「 EXPERT SKI-X SLTD」「EXPERT SKI GRAND PRIX」クラス & 年間タイトル を 一気に紹介!