つい先日、カワサキのジェットスキー「JS550(1983年~1998年に生産終了)」の撮影に行ったときの話です。そこには、750ccエンジン搭載艇からPJSモデファイ艇など、気が付けば合計6台のJS550が集まっていました。しかもその日は寒い平日だったので、そのJS550以外に私のSX-Rがあるだけ。ゲレンデにズラリとJS550が並んだ景色を見ていると、一体、今が何年だか分からなくなってきます。
今回、「試乗インプレッション」ということで、全部違う味付けの6艇のJS550に乗せていただきました。不思議な感覚でした。もともとは同じ機種なのに全部、別モノ。
曲がるキッカケが分からないマシンに乗ったときは、ハンドルを切っても曲がらず、諦めて船体をバンクさせた瞬間、強烈に曲がったり、「楽しいな」と、思わず笑顔になれるマシンがあったり、ただただ乗り味の違いに度肝を抜かれました。
この日、ここにいたメンバーは「世の中にある全てのジェットスキーの中で、最も乗って楽しいのはJS550」と言い切る人ばかり。その中でも芳賀 毅さんという超ベテランライダーは、1980年代から今まで、ずっとジェットスキーに乗り続けている人です。彼の影響を受けてJS550が大好きになった人が、このゲレンデにはたくさんいます。芳賀さんは、いつも親切に一生懸命JS550の楽しさを教えてくれます。心の中で私は、この時間を「芳賀塾」と呼んで、教えてもらうのを楽しみにしています。
芳賀さんは、私より6歳上の62歳。彼の素晴らしい走りを見るたびに、「人生、まだまだ先がある。あと6年間は楽しめそうだ」と、嬉しい気持ちになります。
このステキで悩ましいJS550の記事は、来月号(2002年2月10日配信の3月号)のワールドジェットスポーツの電子書籍で掲載します。
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