シードゥから発売されている「FISH PRO 170」は、釣りに特化したジェットスキー(以下、ジェット)で、2019年に発売されて以来、瞬く間にジェットで釣りをしたいと思っている世界中のユーザーの心を掴んだモデルです。
ニュージーランド出身のアンドリュー・ヒル(Andrey Hill)氏は、シードゥ「FISH PRO(フィッシュプロ)」の開発に際し、多くのアドバイスをしていたプロのアングラーです。
今回、フィッシュプロの開発にあたって、多大な協力をしたヒル氏に、この「フィッシュプロ」というモデルについて話を聞くことができました。
WJS 早速ですが、ヒル氏はいつからジェットによる釣りを始めたのですか?
ヒル 初めてジェットに乗ったのは11年前です。最初は、普通にジェットに乗って遊んでいたけれど、ただ乗っているだけでは、1カ月で飽きてしまった。それで、ジェットフィッシングを始めたんです。
最初にジェットで出かけたときに、魚や釣竿を保管する場所がないことに気が付いたのです。当初は、ヤマハのウェーブランナー(アメリカでのマリンジェットの呼び方)に、クーラーボックスや自作のロッドホルダー(Ultimate Rod Holder)を付けて釣りをしていました。
WJS 普通のジェットとフィッシュプロでは、何が一番違うのですか?
ヒル 釣れる魚うんぬんよりも、フィッシュプロになって、確実に釣りがしやすくなりました。
クーラーボックスひとつ取っても、以前は外したり取り付けたりするのに、最低1~3分はかかっていました。それが、フィッシュプロのLinQ(リンク)システムのおかげで、ワンタッチで取り外しができるようになりました。シートも、フラットで長くて広い。すごく安定がいいから、投げ釣りだってできます。
WJS 日本のジェットアングラーから、「すぐに洗える場所に、餌入れの場所がほしい」という意見がありました。これはどうでしょうか?
ヒル 僕の場合、汚れるモノは、クーラーボックスのまわりに集めています。取り外して、すぐに洗えます。
でも、アンカリングしての餌釣りもいいけど、ジェットで釣りをするなら、ルアーを使ったフィッシングがお薦めだ。ルアーならジェットを汚さないからね。
WJS クーラーボックスに、釣竿を差しておけるロッドホルダーが付いています。でも、走行中に竿が落ちたらどうしようと思います。それから、リールに水がかからないと嬉しいのですが、何かいい方法はありますか?
ヒル そのために、僕は「リールカバー」を作りました。このカバーは、ロッドホルダーに固定して、リールにカバーをかけるようになっています。これを使えば、リールは濡れないし、竿も落ちません。
今、BRPにこのカバーを商品化してもらうように勧めているから、そのうちメーカーオプションで販売されるかもしれませんね。
WJS ジェットのエンジンを停止すると、2分後に魚群探知機のスイッチも切れてしまいます。エンジンが止まっている状態でも、魚探が使える方法はないですか?
ヒル メーカーオプションで、サブのバッテリーが発売されています。それを使えば、エンジンが止まっても、魚探はずっと使えますよ。
WJS オプションでサブバッテリーが販売されているとは知りませんでした。いろいろと教えていただき、ありがとうございました。
ヒル どういたしまして。フィッシュプロは、アングラーの要望に全て応えてくれている機種だと思うよ
ジェットフィッシングの一番のウリは、「手軽さと機動力」。釣りに行きたくなったら、手軽にすぐ行けるのが一番だね。フィッシュプロを使って、思う存分、ジェットで釣りを楽しんでください。
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