WJS 優勝おめでとうございます。今季、初優勝ですね。
生駒 はい。マシントラブルが多く、やっと勝てました。
WJS 失礼な話ですが、砂盃選手がデットエンジンスタートになったとき、会場では、「遅れてスタートしても、全員を抜いて行くだろう」という空気がありました。
生駒 自分が、1番そう思っていました。走っていて「何で抜かれないんだろう?」って……。
WJS そうなのですか?
生駒 はい。今回、私が使っているこのマシンは、ノーマルに近い。性能が、全然違います。抜かれても、当然だと思っていました。
WJS 速いレース艇も、お持ちですよね?
生駒 今年の目標は「世界」です。今、マシンを5台持っているのですが、日本には1台しかありません。だから、壊れないマシンでないと困るんです。AquabikeのGPクラスは、マシンの改造が無制限なので、速くすればするだけ、壊れるリスクも高まりますからね。
WJS それでも、マシントラブルは起きますね?
生駒 それは、「メーカーの想定している範囲を超えた走り方」をしているからだと言われました。
WJS 今大会、遅いマシンに乗り、後方から追い上げての勝利です。かなり嬉しいのではないですか?
生駒 でも、砂盃さんがいないレースですから(笑)。
WJS 国内レースは、勝ちは目指すけれど、行けるところまでで、本当のターゲットは「世界」ということですね?
生駒 はい。頑張ります。