政府は、新型コロナウイルス特別措置法に基づき首都圏1都3県に発令中の緊急事態宣言について、「3月21日までで解除する方向」という記事が、3月13日付の産経新聞に掲載されていた。この解除について、毎日新聞が独自に行った世論調査では、「3月21日以降も延長すべきだ」との回答が57%だったという。(3月13日付、毎日新聞世論調査)
つまり、国民の半数以上が、いまだに強い警戒心を持っているということなのだ。
ようやく寒さも和らぎ、明るい日差しが降り注ぐ春が来た。
来週には緊急宣言も解除されるが、ここで気を緩めるわけにはいかない。しかし、やっと精神的にも肉体的にも窮屈な自粛生活から解放される。
水上バイク(以下、ジェット)は、アウトドアスポーツだから「密」にはならない。誰にも迷惑をかけることはない。
ジェット乗りに撮って、やっと待望のシーズンが到来した。だからこそ、気を付けてほしいのだ。
昨年のジェット専用免許(特殊小型船舶)の取得者が20,000人で、近年、最も多かった。前年度対比で117%増加した。しかし、新艇の登録台数は2,600台に満たない。ジェットの台数が圧倒的に不足気味なのだ。
コロナ禍の社会で、マリンレジャーに対する憧れはドンドン強まっている。そんな状況下では、ジェットは異様に目立つ。ジェットオーナーの立ち居振る舞いが、ジェットスポーツのイメージを決めるのだ。
国内にジェットのブームが最初に訪れたのは1990年代。ジェットスキーヤーの印象は「金持ちのボンボン」と言われていた。その当時は、1人乗りのスタンドアップしかなかった。
一丁前に乗れるようになるには、かなりの練習が必要で、ヘビーユーザーは必然的に「逆三角形」の引き締まった体になっていた。イメージが「金持ち」で、現れるのが「日焼けし、引き締まった体の爽やかなスポーツマン」だ。ちょっと嫌味だけれど、女性にはモテるし、我々の場所に来るな! とは言われなかった。
しかし、現在のジェットのイメージはどうか? と聞かれると、残念だが、あのころより「好印象」とは思わない。「金持ち」も「ボンボン」もいらないけれど、良い印象は持たれたい……。
近年、危惧されている「ゲレンデからジェットを締め出す」という社会的な制裁も、イメージによる部分が大きいと思うのだ。
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