我々は「悪」じゃない！　世間のイメージを何とか変えたい！　ジェットは素敵なスポーツだ。　ジェットスキー（水上バイク）

爆音で走る「無知で野蛮」なジェットユーザー

報道と同時に、ジェットは袋叩きに遭う

先日、ネットニュースで、「北海道の屈斜路湖で動力船乗入れ禁止決定した」という記事を掲載した。その記事が出たとき、ニュースに対する一般からのコメントが、多数、寄せられていた。
内容の多くは「同情する余地などないし、ジェットなんて消えてなくなれば良い」だった。

編集部は、過去に何度も “ゲレンデ閉鎖問題の当事者たち” と、国や県との話し合いに同席してきた。この場合の“ゲレンデ閉鎖問題の当事者”というのは、ほとんどが「地元のジェット関係者」だ。
彼らは、自分自身のマナーが悪いわけではないのに、行政や地元住民から「悪の代表」のような扱いを受けている。

地元のジェット関係者たちは、「ゲレンデが閉鎖されないように」、イメージ改善の最先端で活躍している。マナー向上のための “ローカルルールの作成” や、パトロール、ゲレンデ清掃など、言い出したらキリがないほど、ゲレンデを守るために奮闘しているのだ。

その結果、何が起こるかと言えば、「閉鎖期限延長」や「少し様子を見ましょう」的な「お目こぼし期間」を作ってもらえることが多い。本来なら、「すぐに閉鎖」のところを、「誰々たちが尽力しているから」と、猶予をくれていたのだ。それがここ最近、それが取り消さることが多くなった。これは世間のイメージによる部分が大きい。

ジェットゲレンデを守ろう。

ジェット関係者の全員が「理不尽」な扱いを受けている

地元のジェット関係者は、「世間からの悪いイメージ」に怯え、「ゲレンデ閉鎖」に怯えながら、良い方向になるように尽力を積み重ねてきた。しかし、それを一瞬で崩す「無法者」が登場する。
彼らの登場により、地元の住民、行政などから言い渡される。

「いい加減にしろ！」　「我慢の限界!!」　「もう”かばい”きれない！」　「ゲレンデ閉鎖だ!!!」

かくして、皆で大切に守ってきたゲレンデが閉鎖されることになるのだ。

これ、何か”おかしく”ないだろうか？開き直っているわけではなく、「地元のジェット関係者」は十分に努力してきたし、彼らが悪いわけではない…。

ジェットを走らせなければ良い。それで問題は解決する？……そんなはずはない。

理不尽な「”なし崩し”理論」との戦い

首都高速で “暴走族” が暴れたり、ひどい振る舞いをしたら、彼らだけが警察に検挙されておしまいだ。一般車両が「締め出され」ることはない。我々の直面している、ジェット問題のように、「クルマが悪い！高速閉鎖！」そんな理屈が通れば、世の中は大騒ぎになる。

法規を無視した、暴走族だけが「悪い」のであって、一般車両は違うと分かっているからである。

それなのに、ジェットは違う。「暴走族」が走らないように、「地元のジェット関係者」は行政と協力してきたのに、暴走族が出たら「我慢の限界！　出ていけ」と言われているのだ。世間からも「アイツらなんていないほうが良い」と言われる。そして、「アイツら」の代表が「地元のジェット関係者」なのだ。

努力を続けてきた「地元のジェット関係者」が、余りにも理不尽だ。彼らはゲレンデ閉鎖を阻止するために、本業の時間を削って尽力してきたのだ。行政も警察も、国から給料をもらって悪と戦う。「地元のジェット関係者」だけが自腹で悪と戦ってきたのだ。そして、マナーの悪いジェット乗りが登場！「仕方がない、閉鎖」、これは「どう考えてもおかしい」と思う。

今頑張らないと、イメージは戻らない。

我々は「悪」じゃない！　と主張していかないといけない時期にきている

屈斜路湖の動力船乗入れ禁止の記事に対する、世間からのコメントを見てもそうだが、ここで戦わないと、本当にジェットが「社会の悪」にされてしまう。我々が戦うのは、「ジェット全体のイメージを悪化させる馬鹿なユーザー」と、ジェットを「悪」と決めつける世間だ。

戦い方はひとつだ。「紳士的に、ジェットのイメージが高まるような立ち振る舞いをする」だけである。

聖人君子になれと言うのではない。世間から好感の持たれる立ち振る舞いをするだけでいい。ジェットは「夢」、「憧れ」なのだ。ジェットに対して、いいイメージを持っていない人ほど、ジェットが「気になって仕方がない」素敵な乗りものなのだ。