１週間で20本もの「悪いニュース」。マナーの悪い水上バイク！　ただ今、「袋だたき」真っ最中!!　　（ジェットスキー）

「水上バイク悪の報道」、1週間続く

水上バイクにとっての「魔の1週間」　もう、ヤバい！

先月7月31日に、兵庫県明石市で撮影された映像を証拠として、明石市市長が水上バイク操船者を「殺人未遂罪で告発する」というショッキングなニュースが流れました。この件に追随して、水上バイク関連の記事が多数報道され、世論からの批判は収まる気配がありません。
ほぼ全ての内容は、「水上バイクが悪い」といっても過言ではありません。

今月に入ってから、大手メディアによって20本以上もの水上バイクに関する記事が「発信・公開」され続けています。

現代の「魔女狩り」ともいえる「7月31日の犯人探し」

インターネット上では、7月31日の事件の「犯人探し」が、活発に行われているようです。公開された映像を見た100％の人が「この操船者が悪い！」と感じるはずです。しかし、撮影する角度によっては、”見え方が変わる”から恐ろしいのです。

映像のなかで、SUPボードや遊泳者の”すぐ近く”を走り抜けていました。あれが本当なら、間違いなく「殺人未遂」です。水上バイクの操縦者を庇うわけでも、撮影者に疑問を呈しているわけでもありませんが、実際に現場で見ていないと判断できないこともあります。

7月31日の映像が、多くのメディアで取り上げられ、ネットでは犯人探しが活発に行われているようですが、いまだに逮捕はされていないようです。
水上バイクの機種も、誰が乗っていたかも分かっていれば、犯人の確定など簡単に特定できるはずです。

問題なのは、逮捕うんぬんではなく、このような「世論の中」、そろそろ本気でマナーの悪いユーザー対策に取り組んでいくべきです。アメリカなら、「現行犯逮捕！」間違いないです。

映像だけで「殺人未遂」なら、良く見る『あの光景』も殺人未遂です

何度も書いていますが、大切な家族や恋人、友人を、水上バイクの後部座席から”振り落とし”、ジェットで”水をかける”行為は、この季節に水辺でよく見かけます。本誌はこれを、無知ゆえに引き起こす、”悪意のない殺人未遂”だと考えています。

過去に1度でも、「水中で体の一部がジェットと接触した経験」があれば分ります。400kgを超えるランナバウトが体に当たったらどうなるか、少し考えれば理解できるでしょう。「クルマで人を”轢く”行為」と同じことを、笑いながら行っているのです。
「”轢こう”としている人も、”轢かれて大怪我をするはずのキレイな彼女”も、両方とも笑っている」これはホラー映画以外のなにものでもありません。

マナー問題の原因は「幼稚で無知であること」

日本の水上バイクユーザーのマナー問題は、「知識と経験の欠如」にあります。
常日ごろ、仕事を頑張っている普通の社会人が、年に3～5回くらい「羽目を外している」から起こるのです。真夏の週末に、水上バイクに乗って日ごろのストレスを発散する。たった数日の夢の日です。

1年中、仕事を頑張っているのだから、水辺にいるときぐらい「自由に遊ばせろ！」という気持ちになるわけです。これが、毎週水上バイクを楽しんでいる人なら、「一度でも羽目を外したら、次から行きにくい……」という感情が芽生えます。これが「抑止力」になります。

ジェットで彼女を”振り落とす”行為も、爆音で縦横無尽に”走りまわる行為”も格好悪い。”ジェットを餌”に、ナンパを頑張る人も同様です。それが「幼稚で無知」な行為だと分からないから続けているのだと思います。
そんな人は、業界の”迷惑”なので、是非、違う遊びをしてほしいと心から願います。

【ニュース報道】　なぜか水上バイク関連は、インパクトがある “言葉” が並びます

本格的なお盆休みの時期となったここ10日間くらい。各種メディアに掲載された「水上バイクに関する記事」が18本あります。どれも、微妙に”気になる”書かれ方をしています。

例えば、8月13日の千葉日報で、「建設業の男性（32）」が事故を起こしました。停泊中の「2人乗り水上バイクに衝突した」記事が掲載されました。
停泊中の水上バイクに乗っていた「塗装業の男性（32）」が骨折などの重傷を負い、「専門学校生の女性（18）」も肝臓を損傷し病院に搬送されました。

要するに、「32歳、塗装業の男性」と「18歳、専門学校生の女性」の2人乗りしているジェットに「32歳、建設業の男性」に突っ込んだのです。塗装業、専門学校生、建設業……。特に悪いわけではないのですが、「職種まで必要かな～」という、釈然としない気持ちが芽生えました。

別の日の8月10日（千葉日報）、水上バイク同士が衝突し、「東京都府中市の会社役員の男性（44）」の水上バイクの後部座席に乗っていた、「同市の女子大学生（24）」が、”右足指4本”を骨折する重傷を負いました。2人は休息のため約1.2km沖合で漂泊していたところ、「同市の会社役員男性（37）」の水上バイクに接触された。という内容です。

頭に入ってくる文字は、「44歳、会社役員」と「24歳、女子大生」が2人乗りしていたジェットに、「37歳の会社役員が突っ込んだ」です。いろいろな意味で、当事者3名が「気の毒」と感じる人はいない書き方です。

会社役員と女子大生。法律に触れるわけではありませんが「爽やか」で「良い印象」は持たれません。これが、世間一般が思っている水上バイクの「イメージ」なのだと思います。

2021年8月7日～14日までの1週間で掲載された、水上バイク関連の記事一覧

8月14日

■目撃者『アクセル全開で……』　人が潜ったその上を走り抜ける水上バイク。市が殺人未遂容疑等で刑事告発立件は可能か
【情報元】　8カンテレ

8月13日

■水上バイク同士”衝突” 専門学校生ら停泊中の2人けが　男性"直前まで気づかず"　千葉・富津沖
【情報元】千葉日報

8月12日

■「あおり運転と一緒」水上バイク暴走…殺人未遂告発
【情報元】テレビ朝日系ANN

8月11日

■“暴走”水上バイクを刑事告発　明石市長「人死ぬ」
【情報元】テレビ朝日系ANN

8月10日　記事8本

■館山市沖で水上バイク同士が衝突　同乗の女子大生、右足指4本を骨折　千葉海上保安部
【情報元】千葉日報

■危険な水上バイク　兵庫・明石市が運転者を刑事告発
【情報元】テレビ朝日系ANN

■危険水上バイク　明石市が告発状を提出　「大事故が起こってからではなく防ぐため、毅然と対応を」と泉市長
【情報元】8カンテレ

■水上で危険走行、殺人未遂で告発　明石市長「看過できぬ」
【情報元】産経新聞

■明石市の海岸で水上バイクの集団が危険な運転を繰り返す　市が殺人未遂の疑いなどで刑事告発
【情報元】読売テレビ・兵庫

■「人が死ぬ前に毅然とした対応を」水上バイク危険運転を明石市が“殺人未遂”容疑で刑事告発
【情報元】ABCニュース

■“水上バイク”で危険運転　市長「人が死ぬと思った」複数人を殺人未遂容疑で刑事告発
【情報元】MBSニュース

■明石市が危険な水上バイクの運転者を刑事告発/兵庫県
【情報元】サンテレビ

8月9日　記事3本

■パドリング中の男性に大量の水しぶき…兵庫・明石市で水上バイクが危険運転殺人未遂容疑で告発へ
【情報元】ABEMA TIMES

■人のすぐ横を猛スピードで・・・水上バイク“危険航行”　兵庫・明石市が刑事告発表明も続く暴走
【情報元】ABCニュース

■わざと？兵庫でまた“危険”水上バイク　告発動く中
【情報元】テレビ朝日