千葉日報(8月13日付)より、「水上バイク同士”衝突” 専門学校生ら停泊中の2人けが 男性"直前まで気づかず"」というニュース報道が流れた。
8月12日午後3時ごろ、千葉県富津市の大貫海岸の沖合約30メートルで、「建設業の男性(32)=市原市=」が運転していた水上バイクが停泊中の「2人乗り水上バイク」に衝突した。停泊中のバイクに乗っていた「塗装業の男性(32)=同市=」が右ろっ骨骨折などの重傷で、「専門学校生の女性(18)=匝瑳市=」も肝臓を損傷し病院に搬送された。木更津海上保安署が詳しい原因を調べている。
【情報元】水上バイク同士衝突 専門学校生ら停泊中の2人けが 男性「直前まで気づかず」 千葉・富津沖(8月13日付、千葉日報)
昨日までニュースサイトを賑わしていた記事が、「兵庫県の明石市長が、水上バイクで”危険運転”を行った人物を、『殺人未遂容疑』で海上保安庁に刑事告発」した話だ。
先月7月31日、明石市の海岸で水上バイクが猛スピードで縦横無尽に走り、人のすぐ近くを走ったり、激しい水しぶきでサップボードから人が転落したりする様子が報じられました。この危険な行為は、約3時間続いたそうです。これを問題とした明石市は、8月10日に泉 房穂市長が、危険な運転を行った複数の人物を、『殺人未遂容疑』で海上保安庁に刑事告発しました。
この件について泉市長は、「危ない、人が死ぬと思いました。(人と)ぶつかっていれば本当に死亡事故につながりかねないほどの行為ですから、まさに殺人未遂的な行為だと映像を見たときに思いました。事故が起こる前にこそ毅然として対応すべき」と、水上バイクの危険行為などを罰する条例の厳罰化を、県に求めるともしています。
ニュースに掲載される、「悪質・水上バイク」の記事は人気コンテンツだ。「ルールを守らずに暴走する…」ショッキングな内容は、非常に多くの人々に読まれている。
記事の内容を要約すると、「水上バイクに乗っているヤツは、いつまでもルールを守れない“お馬鹿さん”」「どうしようもないヤツら」的な内容だ。
実際に ”そういうユーザー” は存在しているし、世間からジェット乗りが ”そういう目” で見られている。
しかし、そろそろ「嫌悪感の限界」に近づいている。これ以上、イメージの悪化が広まれば、日本中でジェットに乗れる場所はなくなる。
ジェットの「悪いニュース」が流れると、一般の人たちが諸手を挙げて歓迎するのは、それが”事実”だからだ。実際に「目を覆いたくなるような”悪い人”も居る」。常日頃からジェットユーザーを「嫌なヤツ」と思っていても、同時に「恐い人たち」とも感じており、面と向かって注意ができない。だから余計に盛り上がる。
世間の人たちは、こういった「馬鹿なジェット乗り」に対して、マナーを守る”優良ジェット乗り” が感じている何倍ものストレスや不満を抱いている。だからこそ、ニュースで「アイツらの行為は酷すぎる」といった記事が出たら、すぐに「そうだ!」「酷い!」「消えろ!」と反応する。
先日、ジェットショップの店長から相談を受けた。「大手メディアから取材の申し込みが来ている。どのような対応がベストなのだろうか。ジェット専門誌として対応を教えてほしい」ということだった。
私は、「彼らがなぜ今回、ジェットの記事を取り上げるのか聞いてください」と答えた。恐らく、世間からのニーズが多い「水上バイク=悪者」という記事を作るための取材のはずだと予測できる。
記事が読まれるということは、世の中の多くの人々がそれを望んでいるということ。それは、「ジェットがステキ」という記事ではない。多くの読者の要望である「こんなに悪」という、記事の「信憑性」や「客観的な事実」を揃えるために取材に来るはずだ。
「もし、取材の目的が、“水上バイクは悪” という内容のための材料集めなら、協力はしますが、“これだけは掲載して欲しい” とお願いしてください」と頼んだ。
それは、マナーを守って乗る、常識的な「優良ジェット乗り」も存在していることだ。
昔から、少しづつジェットのイメージは落ち続けている。ここ数年は、 本当に”危機的” レベルにまできている。原因は、「本当にどうしょうもないジェットユーザーがいる」からだ。
ここで言いたいのは、一般の人から見たらジェットユーザーの95%以上は「馬鹿なユーザー」だと思われていることだ。だからこそ、「社会的に抹殺したい」という考え方が支持されている。
これは、我々「”マナーを遵守する”優良ジェット乗り」にとっての緊急事態だ。
解決方法は、「問題の本質を認識する」ことから始まる。それは「イメージの悪化」だ。
「ひと握りの困ったユーザー」ではなく、ジェット乗り「全員が悪いヤツ」と思われている現状を認識して、イメージを払拭していく必要がある。
今、ジェットユーザーが出来ることは「悪く見られない」ことだ。「”悪そう”に見えるけど、話しをしたら”良い人”だよね」ではダメなのである。知らない人からも、「見た目だけで”良い人”」と判断されることが重要なのだ。
すごく ”恐そうに見える人” が、ビーチにいる自分たちに近づいてきたら、例えその人が「悪い人」でなくても、「脅された」と言われてしまう時代なのだ。
そして、”泳いでいる人”には”近づかない”こと!映像は撮られ方で印象が変わる。「人の近く”ギリギリ”を走って、すごく危険」と、見える映像でも実際は、安全な距離が保たれていたケースは多いのだ。
記事にもしているが、「危険な映像を撮影され、書類送検」されたのに、「無実」であった事態が実際に起こっている。十分に安全な距離を保ち、遊泳者の近くを徐行しても、撮影された映り方によっては「殺人未遂」とまでの誤解を受ける時代なのだ。「決して、誤解をされるような行為、場所には行かないで」!と切に願う。今は、世間のイメージの崖っぷちに立たされていることを、肝に銘じておくべき状況だと思うからだ。
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