ヴィンテージ ジェットスキーに乗れるイベント 「Out a Time Sports」伝説の名機でタイムを競う (水上バイク)
令和2年のJS550。カワサキ「JS550」でタイムアタックをした日
マシンパワーには全く頼れない。ライディングスキルだけが勝敗を決める大会

タイムアタックイベント「Out a Time Sports」の表彰式。
優勝は、芳賀 毅選手(中央)、2位は小原聡将選手、3位は加藤 豪 選手。プロライダーを差し置いて、ベテランライダーが勝利した。
「Out a Time Sports」自慢のマシンを持って、腕自慢が集まった
去る3月15日(日)、ヴィンテージジェットスキーによるタイムアタックイベント「Out a Time Sports」が、神奈川県平塚市のマリーナ・リバーポートマリーナ/ジェットフィールド湘南で開催された。イベント開催にあたり、この日、併催された「湘南合同中古艇フェア」の主催者が、各所に消毒薬が置くなどして新型コロナウィルスの予防対策にも気を配っていた。
天候に恵まれた当日は、主催者が用意したJS550やJS300のほか、腕自慢の選手たち26名が、自慢の愛艇を持って集結。
この大会は、午前にMOTO 1、午後のMOTO 2と、2回走るチャンスがあり合計タイムで順位を争う。タイムアタックが始まると、のどかな春の水辺が一気に熱気に包まれた。

表彰台に上がる3名だけがもらえる盾。
「out a time sports」リザルト(上位5位まで)
順位 氏名 MOTO1 MOTO2 合計タイム
1位 芳賀 毅 33.39 36.22 69.61
2位 小原聡将 30.66 39.62 70.28
3位 加藤 豪 34.77 37.15 71.92
4位 関 泰光 34.92 39.70 74.62
5位 村尾高明 36.78 39.70 76.48
上位選手の華麗なる走り
優勝 芳賀 毅 選手

優勝はベテランの芳賀 毅 選手。合計タイムは69秒61。

「やっぱり、経験がモノをいうね」と芳賀選手。

この日のために、JS550を村尾高明氏に発注したという。さすがの走りをみせてくれた。
2位 小原聡将 選手

現在、ボートレーサーとして活躍している小原聡将選手。久しぶりに乗ったというが上手さは健在。合計タイムは70秒28。ちなみにMOTO 1は30秒66と、圧倒的な速さを見せた。

小原選手は、2018年までジェットスキーのプロライダーだった。

MOTO 1があまりに速かったので、MOTO 2ではハンデとして、さらに非力なJS300でチャレンジすることになった小原選手。それでも2位に入賞した。普通、JS550でブイを飛び込えるホッピングなんてできない。
3位 加藤 豪 選手

レッグターンが素晴らしい加藤 豪 選手。合計タイムは71秒92。

本業はジェットショップ「55HEVEN」の店長であり、現役のプロライダーだ。ここ最近は、世界大会でJS550のレースに参戦している。
4位 関 泰光 選手

関 泰光 選手はヤマハ主催のスラローム競技「S-1グランプリ」の伝説のチャンピオンである。MJ-TZという機種に乗せたら、世界一速いタイムを出すと編集部は思っている。スラローム競技のスペシャリスト。合計タイムは74秒62。

フォトコンテストでレッグターンを披露してくれた関選手。

フリースタイルもお手のもの。実は何でもできる人なのだ。
5位 村尾高明 選手

元フリースタイル全日本チャンピオンで、国内フリーライドの第一人者・村尾高明 選手。フリースタイラーでありながら、この大会のためにスラロームを練習してきたという。合計タイムは76秒48。

挨拶代わりのバレルロールで登場。このままタイムアタックへ向かった。

非力なJS550でワンハンドバレルロール。ギャラリーがどよめいた瞬間。

この日、村尾選手が最も喜んだのが好タイムを出したときだった。本気で勝ちに来ていた、かなりの負けず嫌い。
ウイメンクラスと、フォトコンテストは後日公開予定。
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