マリンジェット最速のエンブレム「GP」を受け継ぐモンスターマシン「MJ-GP1800R SVHO(以下、GP1800R)」。2020年モデルから、新設計のライドプレートとインテークが装備され、足回りがより強化された。
超軽量素材「NanoXcel 2(ナノエクセル ツー)」と1.8リットルSVHOエンジン(スーパーチャージャー搭載)とのマッチングにより、卓越した走りが楽しめるモデルだ。
電動リバース&減速システム「RiDE」を標準装備しているほか、電動トリムシステムなど、機能面でも充実している。
「GP1800R」は、速くて楽しい。しかしそれは、完璧に乗りこなせてこそ言えることだ。
1.8リットルSVHOのハイパワーエンジンに、ミドルサイズの船体。走行中の船体は、常にスクエア(傾けずに平ら)に保つのが望ましい。そのため、ライダー自らがマシンの挙動を整え、コントロールする必要がある。
特に難しいのが、ラフ水面での水の捉え方だ。ヤマハのフラッグシップMJ-FX SVHO(以下、FX)と一緒に、荒れた水面を走れば一目瞭然である。FXは、何もしなくても船体が水をしっかりと捉えて前に進んでくれる。
高速走行時のタイトコーナーもそうだ。FXはハンドルを切れば船体がバンクし、強力な遠心力(G)にも耐えて曲がってくれる。決められたポジションに座り、両ヒザでシートをホールドするだけで「プロのコーナリング」が手に入るのだ。
逆にGP1800Rは、ライダーのスキルでマシンの走行姿勢を整え、インテークゲートが常に水を噛むようにしなければならない。旋回時、できるだけ船体をバンクさせないことが基本となる。下半身や体幹を使ってGに耐えなければならないのだ。
ただでさえFXより船体が小さいのに、スピードやGをコントロールしながら、さらに船体を傾けないテクニックが必要となる。
極端に言えば、FXがフルオートタイプのカメラなら、GP1800Rは一眼レフカメラ。一眼レフのほうがディープな楽しさが多いが、実際に使うなら優しいフルオートタイプのほうが有利な気がする。
それなら、なぜGP1800Rが「最強のリアルレーサー」といわれるのか?
答えは、「練習すればするだけ、上手く乗りこなせるようになるから」だ。一眼レフカメラと同じで、スキルがそのまま結果につながる。一眼レフを使いこなせるようになれば、フルオートタイプも当然使える。しかし、その逆はない。
GP1800Rを乗りこなせるようになれば、他のランナバウトは楽に乗れるようになる。
操る喜びに満たされるマシンである。だからこそ、GP1800Rが「最強のリアルレーサー」と言われるのだ。
GP1800Rは、そのパワーがライディングの難しさの要因であり、操る楽しさになっている。乾燥重量349kg、ナノエクセル2を使った船体は、どのフラッグシップよりも軽くて小さい。そこに、業界最大の排気量1,800ccを誇るスーパーチャージャー装着エンジンが搭載されているのだ。
エンジンが同じパワーなら、より軽くて小さいほうが速いのは当たり前。GP1800Rを乗りこなすための、「適切なライディングテクニック」が要求されるのも理解できるだろう。
普通、船体が小さと操縦安定性が悪くなるはずなのに、GP1800Rの操縦安定性は素晴らしい。ライダー自身がキチンと扱うことができれば、とことん応えてくれる。まさにスポーツランナバウトそのものである。
唯一の難点は、「ライダー自身が、キチンと扱うことができれば」という条件が付くことだ。しかしこれこそが、GP1800Rの楽しさの根幹である。試乗会などで乗る機会があったら、「操る喜びに満たされるマシン」を、ぜひとも味わってほしい。
さまざまな水面状況に適応するGPハルに、新設計のライドプレートとインテークを装備。超軽量素材「NanoXcel 2(ナノエクセル ツー)」と1.8リットルSVHOエンジンとのマッチングにより、卓越した走りを実現します。
全長 | 3,350mm |
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全幅 | 1,220mm |
全高 | 1,190mm |
エンジン | スーパーチャージャー4気筒/4ストローク/4バルブ 1,812cc Super Vortex High Output Engine(SC) |
最大馬力 | 183.9kW(250ps)/7,500rpm |
排気量 | 1,812㎤ |
乾燥重量 | 349kg |
燃料容量 | 70ℓ(無鉛プレミアムガソリン) |
カラー | Azure Blue Lime Yellow |
定員 | 3名 |
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