エンジンの降ろし方 SX-R編 その6 ジェットスキー(水上バイク)
最終工程
「エキゾーストマニホールド」を外して「エンジンを降ろす」まで
今回は、最終工程「エキゾーストマニホールド」を外して「エンジンを降ろす」までです。配線を繋いでいるカプラー類を外し、ホースクランプを緩め、全てのホースや配線を外していきます。全て外し終わったら、エンジンのフックにリフトのロープを引っ掛け、人力で吊り上げます。エンジンの重さは、約70kg。男4人いれば、楽勝で持ち上がります。
エンジンに付いているホースを外す。
カップリングカバーを外す。「カップリングカバー」がないと、直接、カップリングに水滴などが当たり、水がエンジンルーム全体に拡散する。ゴミが付かないなどの効果もある。カバーがあると、カップリングが破損したとき、内側のゴムが飛び散ることを防ぐ。カップリングカバーの意味を考えず、カバーを外しているユーザーをたまに見かける。しかし、その役割を考えると、絶対に外さない。
カップリングカバーが外れたところ。
検水のホースを外す。
水洗キットのホースを外す。
マフラーのステー(M8ボルト、4本)を全て外す。
ステーが外れたところ。
マフラーとウォーターボックスに繋がっている、カプラーのホースバンドを外す。
エキゾーストマニホールドとエンジンを繋ぐM8ボルト、9本全て外す。
上写真と同じく、エキゾーストマニホールドとエンジンを繋ぐM8ボルトを外しているところ。
フライバー(大きなマイナスドライバーのようなもの)を使って、エキゾーストマニホールドとエンジンの間に隙間をこじ開ける。
このように外れる。
エキゾーストマニホールドの下部のホースを外すため、ホースクランプを緩めている。
全部外したところ。このとき、下部のマフラーを船体側にズラしておく。
エンジンマウントのボルト4本を外す。これで、エンジンが持ち上がる状態になった。
エンジンマウントのボルトは、本来、非常に緩めにくい。藤江氏は特殊工具を使っているが、普通の人は、スパナや短いメガネレンチで少しずつ緩めていけば大丈夫。
ホース類やコード類の外し忘れがないか確認する。
冷却水のホースを1本外し忘れていたので、外した。
これが、エンジンを持ち上げるリフトを引っ掛けるフック。前後に2カ所付いている。
フックを引っ掛けたところ。
単管パイプを用意する。
単管パイプをリフトのロープに差し込む。
頑張って持ち上げる。