誰でも貼れる、誰でも剥がせる! 3年前のステッカーでも、とてもキレイに剥がせる方法 & キレイな貼り方 ジェットスキー(水上バイク)
センスはないが、ステッカーをキレイに貼りたい! そんなアナタに必見のテクニックを紹介
何年も貼ったままのステッカーをキレイに剥がす方法
今回、愛艇の中間検査を受けたので、「検査証を貼る」という作業を、自分でやることになった。せっかくなら、「古いステッカーはキレイに剥がしたい」。さらに「新しいステッカーは、キレイに貼りたい」ものである。
何しろ、毎回、こういった作業はプロに任せることが多い私。ステッカーを貼るのも剥がすのも「超・初心者編」。ちなみに私のステッカー貼りの腕前は、プロから「ホントにセンスないよね」と苦笑いされるレベルである。
今回は、フルグラフィックデカールキットを製造・販売し、ステッカーに関してプロ中のプロであるサクセススピード&グラフィックス代表・佐瀬 崇氏に全面協力していただいた。
この記事を読めば、初心者でもシワにならずにキレイに貼れること間違いなしだ。
より詳しく知りたくなったら「プロが教える!船検ステッカー(船舶検査済票)の貼り方」
古いステッカーを剥がす
粘着剤は高温に弱い。まずは温めて粘着力を弱めよう
絶対にあったら便利なのが「ヒートガン」。ヒートガンとは、ドライヤーのような形状で、高温の空気を吹き出す電動工具のこと。ドライヤーより高い温度の風を出せるのが特徴だ。
ドライヤーで代用できないこともないが、熱を発生する能力を考えると、間違いなく専用品の方が効率的に作業できる。ホームセンターで2,000円代~購入できる。
古いステッカーを剥がすコツは、ヒートガンでひたすら温める。
ヒートガンがなければドライヤーで代用できる。しかし、かなり温めないと剥がれないので、ドライヤーだと剥がすのに時間がかかるかもしれない。
3年前に貼ったステッカーでも、こんなに簡単に剥がれる。しかし、当初考えていたより温める必要があった。こんなに温めて、船体に悪影響があったら……と少し心配になったが、杞憂だった。
工程2 新しいステッカーを貼る
ヒートガンのおかげで、糊も残らずとてもキレイに剥がすことができた。次に、新しいステッカーを貼る場所をキレイに拭き、できれば脱脂(油分取り)したほうがいい。佐瀬氏は「シリコーンオフ」という製品を使って脱脂をしていたが、パーツクリーナーでも代用が可能。
ゴミなどが残っていると、貼った後に表面がデコボコになってしまい、後から剥がれる原因にもなる。
船体側の汚れをウエスで拭き取る。
シリコーンオフを使い、ステッカーを貼る場所を脱脂する。パーツクリーナーで代用可能。
ステッカーの粘着面と船体の貼る面に、中性洗剤を混ぜた水を霧吹きで満遍なく吹きかける。
ステッカーを貼る際、船体とステッカーの接着面に水を吹きかけるが、このとき、霧吹きの中に中性洗剤(1~3滴)を入れる。中性洗剤を入れる目的は、ステッカーの粘着力を一時的に弱めて、位置決めを容易にするためである。このおかげで、一度貼ってもある程度の位置の調整ができる。失敗が少なくておススメだ。
貼りたい場所にステッカーを置く。霧吹きで水を十分に吹き付けているので、この時点ではまだピッタリとくっついていない。移動も貼り直しもできる。ここでの位置決めが重要。貼ってみて、少し離れた位置からも確認すると、微妙なズレやバランスが分かる。
スキージ(ヘラのような形状で、空気や水分を取り除く道具)を使い、余分な水をかき出す。スキージがなければ、プラスチック製の会員カードなどをウエスで包んだものでも代用できる。貼り終わったら、1日以上放置するのが望ましい。急ぐ場合は、ヒートガンで温めてもいい。
ご覧の通り、私が貼るとこんなに小さなステッカーでも曲がってしまう……。ひとえに「こんなの付いてりゃいいでしょ」という安易な気持ちで貼るからだ。
特別協力/ステッカーを取り扱わせたらピカイチのスペシャリスト・佐瀬 崇氏
(Success Speed & Graphics代表)
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