今回は、カワサキSX-Rのハンドルグリップを交換する話だ。
私の愛艇SX-Rは、2017年に購入して今年で6年目となる。その間、すこぶる快調。買ってすぐ、自分が乗りやすいようにハンドルバーを丸ごと交換した以外は、大した不具合もない。
いくら大事にしていても、各部の劣化だけは避けられない。さすがに6年も乗っているとハンドルグリップがボロボロになってきたので、新しく交換することにした。
選んだのは、今まで使っていたのと同じUNLIMITED製「ロックグリップ ハニカム HONEYCOMB」。カラーをレッドにしてみた。
作業は、編集部が信頼している敏腕コンストラクター・藤江功一氏にお願いをした。
3,300円でこんなにオシャレになるなら、もっと早く交換すればよかった……。
世界チャンピオンを獲得した片野丈一郎選手のマシンを作った、マシン・コンストラクター藤江功一氏（写真左）
1 普段は世界を戦うマシンを造っているのに、こんな些細なパーツ交換まで笑顔で行ってくれる。こんな簡単な作業工程から、藤江氏の「トラブル回避マジック」を感じていただければ幸いだ。
2 この工具箱一つで、国内外のレース会場を飛び回る。
3 最初に、古いハンドルグリップを取り外す。
4 取り外したハンドルグリップ。思った以上にボロボロだった。
5 UNLIMITED製「ロックグリップ ハニカム HONEYCOMB」。今までと同じ製品で、カラーはレッドにした。価格は3,300円（税込）。これを新たに取り付ける。
6 写真左が新しく取り付けるハンドルグリップ。右が取り外したもの。こうやって見ると、なぜ今までこのグリップで、不満もなく乗っていたのか不思議なくらいに思える。もっと早く交換すればよかった。
7 古いハンドルグリップを取り外したハンドルバー。
8 最初に、ロックリングを緩めておく。
9 ハンドルバーにグリップを差し込む。
10 付属のプラスチックエンドが入りにくかったため、ニッパーで少し切り込みを入れる。こうすると、スムーズに入るし、機能的にも問題ない。
11 ハンドルバーにプラスチックエンドを嵌める。
12 既定のトルク値でロックリングを締めたら完成。
13 各段に格好良くなった。
「ハンドルグリップ」とひと言で言っても、実はその感触は千差万別。製品をいろいろと試してみると、メーカーによって、個性的な感触を目指していることが分かる。グリップの選び方は、実際にハンドルバーに差し込んで、その状態で握ってみないと正確な感触は分からない。人それぞれ、手のひらの大きさが違うから、「これが最適！」というものを編集部では言い切れない。
可能なら、いろいろなハンドルグリップを試して、自分に合った製品を見つけ出してほしい。特にスタンドアップの場合、自分に最適なグリップで走ったときと、手に合わないグリップで走ったときの快適さの違いは、果てしなく大きい。
新しいグリップに交換して思ったのが、「グリップだけで、こんなに感触が変わるものか……」だ。改めて感心した。
新しいハンドルグリップになって、自分が少し上手くなった気がする。【関連記事】
2022年 全メーカー 国内ニューモデル 全モデルラインナップ
2022年 BRP SEA-DOO（シードゥ）ニューモデル国内全モデルラインナップ
2022年 ヤマハ Wave Runner（マリンジェット） ニューモデル国内全モデルラインナップ
カスタムのススメ「ハンドルまわり」 ワンポイントカスタムで、あなたのマシンが精悍に生まれ変わる
故障・水洗口のキャップを締め忘れただけなのに……。実録・ジェットが壊れた話
