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オイル、どこまで抜けるかやってみた ジェットスキー(水上バイク)

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新春とは関係ないが、「オイルがどこまで抜けるか」やってみた

今回、船体から降ろしたカワサキ1,500ccのエンジンのオイル交換を行うことになった。せっかくなので、エンジンを降ろしている状態でなければできない方法でオイルを抜くことにした。

「カワサキのエンジンの場合、オイルチェンジャーでどれくらいのオイルが抜けるのか、ぜひとも教えてあげてください」と、作業を行ってくれたマシンコンストラクター・藤江功一氏。前回、オイル交換をしたとき、新しいオイルを4リットル入れた。それが今回、どれくらい抜けるのかが楽しみである。

オイルチェンジャーを使ってオイルを抜いていく

黄色の点線で囲んだところが、普段はオイルの量を見るレベルゲージが刺さっている。レベルゲージを引き抜き、ここにオイルチェンジャーのホースを差し込んでオイルを抜いていく。ちなみにオイルチェンジャーとは、長いストローのようなものを刺してエンジンオイルを吸い上げる装置のこと。

作業工程

1 専用工具を使って、オイルフィルターを外す。

2 写真左上:外したオイルフィルター。スチール製なので、周囲に錆が浮いていた。
写真右上:オイルフィルターを外したエンジン本体。写真を見れば分かるが、オイルがにじみ出てくる程度で、吹き出すほどではない。
写真左下:オイルチェンジャーを使って、吹き出したオイルを吸い取っておく。
写真右下:溢れそうなオイルがあったら吸い取る。でも、ここからはそれほどオイルは出ない。

3 レベルゲージが差してある管に、オイルチェンジャーのホースを差し込む。ここからオイルを抜く。

ウラ技:手動式のオイルチェンジャーは、管内が液体で満たされていれば、途中に出発地点より高い地点があっても、ポンプでくみ上げることなく液体が流れ続ける(サイフォンの原理)。この原理を利用し、管とホースの隙間をなくせば早くオイルを吸い上げることができるので、オイルチェンジャーとレベルゲージの管にピッタリとサイズの合う赤いホースを使って繋げた。

4 オイルチェンジャーのレバーを上げ下げすると、オイルを吸い出し始める。一度、流れだせば、あとは放っておいても勝手に吸い上げてくれる。

5 写真右:オイルチェンジャーの1目盛りが1リットル。オイルチェンジャーで抜けるところまで抜き取ったら、約4リットル抜けた。
写真左:サービスマニュアルによると、オイルの容量は「エンジンの完全分解、乾燥時」には、5リットルのオイルが入る。「オイルフィルターを取り外したとき」は4.2リットル、「オイルフィルターを取り外していないとき」は4リットルと書いてある。

6 通常、船体に積んだままでのオイル交換なら、ここで新しいオイルを入れて終了になるが、今回のテーマ「手動でどこまでオイルが抜けるか」を実践するため、一番下のオイルパンのボルトを外すことにした。

7 まだ、中に残っていたオイルが出てくる。

8 全部出すため、エンジンを傾ける。もっとたくさん残っていると思ったが、200ccくらいしか出てこなかった。カワサキ1,500ccエンジンは、通常のオイル交換で、ほとんど抜けることが分かった。ちなみに、ヤマハ艇とシードゥ艇の場合、エンジンの構造上、ここまでオイルは抜けないと藤江氏は言う。

マシンコンストラクター/藤江功一氏。

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