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【 Ver・1 】フリースタイルに未来を! Remember Freestyle 『 [ 6月2日 ] 第1回「 WJS 撮影会 」』 俺たちは、絶対に フリースタイルを 諦めない! 【 超 特大版 で お届け 】

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フリースタイルに未来を! ・「 第1回 WJS 公開撮影会 」

「 Remember Freestyle 」俺たちは 絶対に、フリースタイルを 諦めない! 

「 フリースタイル の 火を消さない!」という "強い思い"のもと 日本全国から 集結した 有志たち!

俺たちの フリースタイルは 終わっちゃいない!

"Our freestyle isn't over yet!"

天気予報では雨となっていた 62日、平塚マリーナ(神奈川県平塚市)で、フリースタイル・フリークにおくる スペシャルなイベントが開催された。

今回のイベントは、競技会ではないし、単なる練習の場でもない。

「 撮影会 」という、非常に あいまいな目的ながら、「 フリースタイル の 火を消さない!」という "強い思い" のもと、北は 北海道の稚内から、南は京都・大阪まで、計15名 の フリースタイラーが集まってくれた。

彼らの合言葉は「 俺たちは 絶対に、フリースタイルを 諦めない!」だ。

多彩な「 技 」の バリエーションに度肝を抜かれる



フリースタイルって、やっぱり面白い!「 凄さを 確信した日 」

I Could See the Athlete's Youth. Freestyle is Really Fun.

ハッキリ言って 今回のイベント、ヤバいくらいに面白かった

大会と違って、各人の制限時間はなし。

自分が “撮ってほしい 得意技” を やってくれるのだ。

大会だと、皆が“同じ技” をやる。理由は「点数が入る」からだ。

そうなると、見ているオーディエンスは必ず飽きるし、極端な話、「1位だけ」を見れば良いことになる。

しかし、今回のイベントは違う。
昔ながら の フリースタイル職人の技と、現代 の ハイパワーマシン・エアリアルトリックが、同時に楽しめるのだ。

そんなフリースタイル・イベントなんて、今までなかった。

フリースタイル技の バリエーションが多いコトが、こんなに楽しいなんて、久しぶりに感激した!
そして、贅沢な時間を過ごしたのである。


トップバッターは、プロフェッショナル・ショーマン 村尾 “DEVIL”高明 選手

Professional Showman Takaaki “DEVIL” Murao

美しいモンキージャンプ。

村尾選手は 対岸のマリーナから ジェットで登場!

城 顕彰 選手(写真右) と、久しぶりの 再開を 喜び合う。

村尾選手に 気が付いた進藤 邦裕 選手 とガッチリ握手。

「キスするの?」と いうくらい 近い距離感!

同じ時期に、フリースタイル に 青春を捧げた 2人。何年経っても、この頃の友情は変わらない。


村尾“DEVIL”高明選手による「オールドスクール・ワンマンショー」

The first performance was by Takaaki Murao

最初の撮影は、村尾 高明 選手 だ。

彼に最初に行ってもらった理由は、「 プロの ショーマン 」だからだ。
世界的なアミューズメントパークで、ジェットのショーをしていただけあって、大勢のギャラリーの前での演技はお手のもの。
ましてや今回の撮影会は、身内同然のフリースタイラーの集まりだ。緊張するはずもない。

そして、ギャラリーが多いほど、"魅せて"くれる。

この日 彼は期待通りに「 プロ の 演技 」で、ギャラリーを大いに楽しませてくれた。


プロのショーマンの面目躍如

He is Perfect, a Ttrue Professional Showman.

ノーマル船体で、軽々とバックフリップを決める。

踏んだ“場数の多さは、誰にも負けない。その経験が、村尾選手の自信となる。

Many Challenges and Experiences have Shaped Takaaki Murao

あまり知られてはいないが、彼は もともと、44/55時代のレーサーだった。

25歳でフリースタイルに転向し、2000年に全日本チャンピオンを獲得、さらにキングスカップでも、フリースタイルのチャンピオンとなっている。

51歳になった今も、550でヴィンテージクラスのレースに出場したり、フリースタイルのショーに出演したりと、まだまだ「進化の途中」である。

「若いときは、緊張して 完璧な演技が出来ないこともありました。でも今は、まず失敗をしなくなった」と語る。

失敗をしなくなった理由は「経験」だという。

場数を踏むことで、「自分自身のこと、観客の思い、すべてが見えてきた」という。


伝家の宝刀・モンキージャンプ

His Highness's Treasure: Monkey Jump

ウイリーの状態から、足先でアクセルレバーを踏み込み、その勢いで 人間が発射!

ジェットが 飛び上がる 勢いを利用して「 倒立 」する。まさに 神業である。

どの角度から見ても、足の先まで美しい。

常に、“今”を 生きている。だからこそ、「 今が 1番 上手い!! 」

Now is the best time!

何度も村尾選手の撮影をしているが、口癖のように彼が言う言葉がある。

自分の フリースタイル人生の中で「 今が 1番 上手い 」である。

その言葉を聞くたびに、深く “頷いている” 私がいる。前に見たときよりも、目の前の村尾選手が「一番上手い」と思うからだ。

すでにベテランの域に達している今なお、日々 進化を続けているということだ。


寝技: バード

Ground Fighting: Bird

鳥が飛ぶように、両腕を広げる。村尾選手は簡単そうにやるが、ハンドル操作は全て足で行い、バランスを取りながら走るのだから、生半可な技術では到底ここまで美しくできない。

エアリアル: バレルロール

The Special : BARREL ROLL!

ノーマルエンジンでも、軽々とバレルロールを成功させる。

村尾選手がフリースタイル大会に出場していたころ、この「バレルロール」がキラートリックだった。より高く、より美しく飛ぶために、どれだけ練習を積み重ねてきたのだろうか。

35年間、やり続ける「 すごさ 」

The "amazingness" of continuing to do it for 35 years

波を制する競技「フリーライド」の日本チャンピオンであり、現在は 「ヴィンテージ550クラス」でレーサーとして活躍している

村尾選手のスゴさとは何か考えてみた。
16歳で始めたジェットを、 51歳になった今でも 「ずっとやり続けていること!」に尽きるだろう。

レース、 フリースタイル、フリーライドと、そのジャンルは多岐にわたる。そして、どの分野でも卓越した才能を見せつけている。

その事実が、彼を 誰にも真似の出来ない 懐の深い選手に成長させたのだろう。


エアリアルトリック:魂の スーパージェット・バックフリップ!

Normal SuperJet BACK FRIP!

いかにも“重そうな” ノーマルのスーパージェット 。これで、村尾選手は「飛ぶ」のだ。

自ら描いた引き波をジャンプ台に、完璧なアプローチ。

飛び上がる。

そのままクルリとまわる。

高さがあるので、まだ余裕。

着水に向けて体勢を作る。

フルボトムでの完璧な着水。彼の美技に、ため息が出る。

水面に刺さり続けた、バックフリップ

The stab continued, backflip!

ノーマルのスーパージェットで行う、この完璧で美しいバックフリップを見ていたら、昔を思い出した。

2000年代中盤以降、世の中のフリースタイラーが、こぞってバックフリップにチャレンジした時期があった。

大会でも、ファースト・トリックでバックフリップにチャレンジし、フロントから水に突き刺さってから、次の技に向かうという「 不思議なルーティン 」が定番となっていた時代があった。

当時は、現代の超軽量エアリアル・マシンはなく、重い船体でバックフリップを行っていたので、当然、高さも出ないし、勢いもなかった。フルボトムで着水できる選手のほうが少なかったのだ。

今回、村尾選手が見せてくれたのは、当時の「重いスーパージェット」によるバックフリップである。

素人が見ても、とても回り切れるようには思えない。

それをやすやすとやってのけるのは、ひとえに「乗り手の技量」としか言いようがない。自分が作った引き波をジャンプ台にし、完璧なタイミングと体勢で飛び出したときに、フルボトムの着水が出来るのだ。


締めの定番技:スプレー

Finish with a SPRAY!

最後に見せてくれたのは、「スプレー」と呼ばれる技。ジェットのフロントを沈めて、勢いよくポンプから水を吐き出させる技だが、これがキレイに決まると、ギャラリーは盛り上がる。


“魅せ方”を熟知している村尾選手。


純正ハルで魅せる、フリースタイル

Freestyle with Genuine Hull

村尾選手は、全ての技が抜群に上手い。純正ノーマル の スーパージェット の演技が、人の心を打つ。

面白いことに、非力で 重いマシンを、「意のまま」に操る すごさは、初めて フリースタイルを 見る人にも 理解できるのだ。

基本に忠実に、練習を重ねていなければ、古い船体でパーフェクトなトリックは成功しない。


THE BIG AIR 濱中 直也 選手の登場

Big Aerial Trick Naoya Hamanaka

濱中直也選手のキラートリック・超特大バックフリップ。

パワーフリースタイル時代の申し子

The poster child of the power freestyle era

2番目に登場したのは、濱中直也選手。
濱中選手は、2018年のフリースタイル全日本チャンピオンである。

16歳でフリースタイルを始めて、現在35歳。フリースタイル歴19年のベテランで、人生の半分以上をフリースタイルに捧げている。

濱中選手がフリースタイルを始めた2005年といえば、ちょうど「パワーフリースタイル」に時代が移行したころだ。

当然、濱中選手の得意技は「エアリアルトリック」。しかも、“とびきり特大の” と注釈が付くほど、高い空中技を繰り出す。

この日も、特大のバックフリップと、絶え間なく繰り出されるマシンガンエアリアルトリックで、ギャラリーを魅了したのだった。

イケメン・フリースタイラー濱中直也選手。

高いバックフリップ。

濱中選手(写真右から2番目)と仲間たち。

「家が一軒建つくらいの金額」をつぎ込んだフリースタイル

Freestyle, in which "enough money to build a whole house" was spent.

以前、濱中選手に 聞いたことがある。

「 今、フリースタイルに 必要なものは 何だと思いますか? 」と。

彼の答えは「 今、僕が選手として やらなければ いけないのは “ フリースタイル の 知名度を上げる ”ことだと思っています 」と キッパリと 答えてくれた。

問題は、「 お金が かかりすぎること 」だという。

濱中選手曰く「 16歳から始めて、家が 1軒 建つくらいは使ってます。大会に出るために、アメリカに行ったりもしています。まさに “ジェットのために働いている” 状態。

給料が振り込まれても、全部そっちに行く。

18歳で、わけも分からないうちに 何百万もローン組んでいましたから(笑)」。

しかし、世界の頂点に立っても、そこに行くまでにかけた金額は、到底 回収できない。

選手として、ビジネスに繋がらないから、フリースタイルが衰退しているのだと分析する。


息もつかせぬほど、次々とトリックを繰り出す。

アマチュアカメラマンも、濱中選手の技をカメラに収めていく。

数年前までは、「マシンの循環システム」が上手く機能していた

Until a few years ago, the machine's circulation system worked well.

現代のフリースタイルは、「 マシンがなければ 戦えない 」時代だ。

2000年代前半までのフリースタイルは、「 ライダーのスキル が 6、7割、マシン 4、3割 で 十分に戦えた 」と言う。

しかし今は、“マシンありき”だ。

フリースタイルが“上手く”機能していた時代は、マシンの循環システムができていた。

例えば、濱中選手が500万円で新しいマシンを造っても、1年後に350万円で買ってくれる人がいた。

それを元手にして、次の新しいマシンを作ることができた。

だが今は、肝心の「 マシンを 買ってくれる人 」がいないので、新しいマシンを 造ることもできないというのだ。


フリースタイラーを取り巻く現状は厳しい。

それでも、“世界”と戦うにはマシンが必要だ。

『今、僕が選手として やらなければ いけないのは「 フリースタイルの 知名度を上げる 」こと。これからも、一般の人たちに、「 こういうマシンで、こういう競技も あるんだな 」ということを、知ってもらう活動を やって いかないと いけない と思っています』



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