5月11日(土)~12日(日)の2日間、新潟県小針浜海水浴場において、「ALL JAPAN JET SPORTS SERIES 2023 2st STAGE」と「AQUA BIKE 全日本選手権シリーズ(国土交通大臣杯)」の2カテゴリーのレースが開催された。
ここでは、スキークラスのうちの「PRO-AM SKI GRAND PRIX LITES」「EXPERT SKI GRAND PRIX」「EXPERT SKI SLTD」「EXPERT SKI-X SLTD」の結果を紹介する。
実は、この「EXPERT SKI-X SLTD」というクラス、地味に“熾烈な”クラスなのだ。出場するライダーは皆、情熱も技術もあるが、一癖も二癖もある連中ばかり。
そんな“強者”で“曲者”が集まったレースが、面白くないわけがない!
レース巧者たちの駆け引きは、スタート前から始まっている。
優勝を飾った齋藤 正剛 選手。
2022年度のシリーズ・チャンピオン。「強い 齋藤 正剛 」が 帰って来た!。
世界中で たった1台。他の 「 SKI-X 」とは、全く違う形をしている。このマシンを開発したのは、「 藤井 亮平 氏 」である。
藤井氏は、過去に名門・モトイネレーシングの 元稲 盛一郎氏から、レースマシン作りを1から学び、自身も 過去に X-2クラスのシリーズ・チャンピオンに輝いている。
マシンコンストラクターとして記憶に新しいのは、無敵 の スタンドアッパー 「 “KING” 竹野下 正治 」選手のチャンピオン・マシンを作ったことだろう。このときは、マリンメカニック埼玉 の 小西 洋一 氏 と タッグを組んでいた。
藤井氏のマシン作りの要諦は、意のままにマシンを走らせる「 足回り 」にある。 『 このマシン の「 乗りやすさ 」には 非常に自信を持っている 』と 語ってくれた。
藤井理論の神髄は「 足回り 」にある。
「 SKI-X 」を 思い通り操るには、「ライダーの可動域が広い方が有利!」という信念のもと、マシンが造られた。
フラットなデッキなら、前足が「より前方に置ける」という部分に重要性を感じている。
そのため、両サイドのデッキを切り取ってしまったのだ。
完成したマシンを、自信満々で齋藤 正剛 選手 に 見せたところ、齋藤選手の感想は「 カッコ悪い 」の言葉と不満顔だった。
最初、齋藤 選手に「 椅子もないし、サイド デッキ もない。他の選手と違い過ぎて、カッコ悪い 」と 言われたマシンだが、藤井氏には確信があった。
「 レーシング・マシン の カッコ良さは “速さ”で 決まる 」「勝ってこそのマシン」なのだ。
最初は、見た目に不満タラタラだった齋藤 選手だが、乗ってみたら文句が無くなったという。
さすがに「シートくらいは付けてあげよう」と、藤井氏が所有している「ハイドロスペース X 」のシートを 装着してあげたそうだ。
確かに、ぶっちぎりでトップを走る 齋藤選手 も マシンも、両方が 超 カッコ 良く見えるから不思議だ。
総合2位 の 竹内 武年 選手。
総合3位 の 伊藤 寛昭 選手。
総合4位 の 原口 正之 選手。
総合5位 の 松下 哲也 選手。
総合6位 の 小原 奨二 選手。
総合7位 の 新井 剛 選手。
束村 智史 選手。 昨年度の シリーズチャンピオン である。その彼が、総合8位 。シーズンオフ に 練習中にケガをして、未だに完治していない!
スタート直前 の 束村 智史 選手。
束村 智史 選手 の ロケット スタート!。
嵐を呼ぶ快走か…? 束村 智史 選手。
ナント、吹っ飛んだ! 束村 智史 選手。 今シーズンは、コレが多い! ケガが 治り切って いないので、踏ん張れず「G」に 耐えられない。
幸いにも 大怪我ではなかった、心配する本誌に 気遣して 安心させるように 手を上げる 束村 智史 選手。 彼は、本当に"良い人"なのである。
昨年度のシリーズチャンピオンという肩書が、束村 智史 選手 を 苦しめている。「 大リーグ・ドジャーズ の 山本 由伸 投手 」の ように 1度故障者リスト入りしても、怪我を完治してから、万全の状態で再チャレンジして欲しい!
2023年度、シリーズチャンピオン ナイス ガイ 束村 智史 選手。
順位 | ライダー名(チーム名) |
---|---|
1位 | 齋藤 正剛(TEAM EAST JAPAN) |
2位 | 竹内 武年(TEAM EAST JAPAN) |
3位 | 伊藤 寛昭 |
4位 | 原口 正之(TEAM EAST JAPAN) |
5位 | 松下 哲也 |
6位 | 小原 奨二(TEAM M.P.S) |
7位 | 新井 剛(マリンメカニック) |
8位 | 束村 智史(Racing MOTOINE) |
MOTO1でトップフィニッシュながら、MOTO2で3位となり、総合2位の齋藤 孝選手。
齋藤 選手の船体は、クレージーハウス製「 インターセプター JP1 」。マシンコンストラクターは藤井 亮平選手である。最高速は時速106kmだが、瞬発力と乗りやすさが抜群だという。
MOTO1が4位、MOTO2が2位で総合3位の齋藤 恵利子 選手。齋藤 恵利子 選手 も 藤井 亮平 氏 プロダクツの「 インターセプター JP1 」で 戦っている!
MOTO1が3位、MOTO2が4位で 総合4位 の 高橋 肇 選手。
順位 | ライダー名(チーム名) |
---|---|
1位 | 上坂 和成(Team seaZracing) |
2位 | 齋藤 孝(TEAM EAST JAPAN) |
3位 | 齋藤 恵利子(TEAM EAST JAPAN) |
4位 | 高橋 肇(Team seaZracing) |
MOTO1が1位、MOTO2が2位、総合優勝の増子 隆吉選手。
優勝した増子 隆吉 選手。
アグレッシブな走りを見せてくれた。
総合2位 の 塩田 智晴 選手。
MOTO1が2位、MOTO2、3位。総合3位 の 増子 隆二 選手。
総合3位 の 増子 隆二 選手。彼は、優勝した 増子 隆吉 選手の弟。兄弟で速い!
総合4位 の 平 晃一 選手。
順位 | ライダー名(チーム名) |
---|---|
1位 | 増子 隆吉(UNLIMITED) |
2位 | 塩田 智晴(チーム T5R) |
3位 | 増子 隆二(UNLIMITED) |
4位 | 平 晃一(F51) |
第1戦に続いて 勝利を飾った 今林 雅哉 選手。
今林 雅哉 選手 の 所属チーム も ZERO である。
総合2位 の 森 茂 選手。
総合3位 の 阿部 文樹 選手。
総合4位 の 多田 道継 選手。
総合5位 の 中島 正晴 選手。
順位 | ライダー名(チーム名) |
---|---|
1位 | 今林 雅哉(ZERO) |
2位 | 森 茂(TEAM M.P.S) |
3位 | 阿部 文樹(TEAM EAST JAPAN) |
4位 | 多田 道継(TEAM TECHNO PRO) |
5位 | 中島 正晴(Force Racing) |
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